本当の光に満ちてた頃が
いつかを知るのは 過ぎ去ったあと
誰かが戸口で なくさめ言っても
もう忘れたよと
答えるだろう
人は
なくしたものを 胸に美しく刻めるから
何もなかったように 明日をむかえる
キミが居なくなってから
たくさんの冷たい雨が流れた
だけど 雨は雪を融かさない
雪は重さを増し
風にふかれて 冷たく凍てつく
春の
春の日差しを
キミが私にくれたような
穏やかであたたかな笑顔を
硬く凍った雪に。
~キミが逝って、2つめの春~