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5夜連続!早川あおいSS No.4

2010年02月10日 | パワプロSS
祝日だからオールして遊んでいたら、気づけばお昼過ぎ。
でもまだ2月10日の夜は続いてるんだぜ!って言い張ってみる。

オールでなにやってたのかって言うと、
鍋したり、桃鉄やったり、だべったり、

そして、恒例のパワプロ勝負!


ぼく 2-4 友人

負けた…

やたらホームラン打たれるんだけど、なんで?
逆転3ランとか勘弁して
って言ったら
配球読み安すぎw、って言われたよ。
そーだったんだ!

というわけで、
就職&論文提出をあおいちゃんに祝ってもらおう企画!

パワプロSS
『早川あおいの一生』No.4

はじまりはじまりー(^◇^)



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あおいが生まれてから2週間後、卒業式を迎えた。
出席日数もぎりぎり2/3出席でき、ゼミの教授のサポートがあって論文も提出できた。
これで私の学生生活が終わる。

卒業式は晴れやかな着物であふれかえっていた。
楽しそうにおしゃべりをして、将来にときめいて、きらきら輝いている。

私はお金も心の余裕もなかったから、入学式に着ていたスーツ。
夜中も度々授乳で起こされ睡眠不足になって目元にはクマができた。
髪の毛も肌も荒れている。

周りの友人たちがうらやましくない、って言ったらウソになるけど、後悔はしていない。
これが私の選んだ人生。
そして、これからが本当の戦いが始まる。



生後8ヶ月を過ぎたころ、他の赤ちゃんと同じようにあおいもハイハイを覚えた。
ただ、他の赤ちゃんと違うところは、やたらハイハイのスピードが速いというところ。
そのスピードを本人が制御できないらしく、よく壁とかにぶつかる。
おまえはイノシシかピンボールかというツッコミをする余裕がないくらい焦る。
鼻血が出る。女の子なのに顔がゆがんだらどうしよう。

きっと退屈しているのだろうと思って、おもちゃを買いにいくことにした。
いろんなものがあってビックリ。
パズル、ブロック、音と光がでる立体絵本。
時代の進化はすごいと思った。
昔、自分が何をして遊んだのかよく覚えていない。
ここから何を選べばいいんだろう。
とりあえず手にとって表示を見ると、対象月齢が書いてある。助かる。

一緒にいてあげる時間が少ないから、高めのおもちゃを買ってあげようと思う。
この手押し車なんか楽しそう。
押すと音が出て、ピカピカ光る。
ぶつかっても頑丈そうだし、重心が低いから転倒も少なそうだ。

値段を見たら、9500円。
え、なにこれ?
子どものおもちゃなのに、なんでこんなに高いの?

比較的値段が安めのガラガラ、積み木、太鼓の3タイプから
あおいに一通り遊んでもらってから選んでもらったら
2000円の太鼓(ドラムタイプ)になった。
これでもかなり奮発した。
1週間一人分の食事代になる…。

これもあおいのため、と思えば、なんてことはない。
おもちゃは、運動機能や感覚器官を伸ばすのに大きく役立っていいて、知育にもいいらしい。
なにより、私は子どもができたらのびのびと遊ばせてあげようと思っていた。
これであおいが楽しんでくれるならそれでいい。

…。
10分で飽きた。
太鼓はひっくりかえっていて、見向きもされていない。
育児は思い通りにいかないことの連続とはよく言ったものだと思う。
母の思惑など、これっぽちもくみ取ってくれない。

あおいはテレビの方にハイハイし始め、そのままテレビ下のビデオラックに潜り込んだ。

コロコロと野球ボールが転がり出てくる。
これは秀一さんが私にプロポーズしてくれたときにくれたホームランボール。

私はいつでも秀一さんのプロポーズを受けるつもりでいたのに、
「今日試合があるんだ。その試合でホームランを打ったらつきあって欲しい」
男の人って、こういうキッカケがいるのかな、と思って、うんってうなづいたけど、
秀一さんは一発を狙うタイプじゃなくて、カットして粘って流し方向にヒットを打ったりする巧打タイプ。
その日は一発狙いで、大きくバッドを振り、淡白なバッティングを繰り返していた。
いよいよ最終打席になって、これで打てなかったら、告白してくれないのかな、
今さら私の方から言ったらプライドが傷つくかな、どうしよう、なんてハラハラしてた。

あの人はずっと相手ピッチャーの決め球を狙っていたんだと思う。
平方カウントで追い詰められて、決め球のフォークを投げてきたところを真芯でとらえた。
あの人らしいホームラン。
そして小説でもありえないような逆転3ランホームランのボールを私にプレゼントしてくれた。
あまりにも遠くに飛ばしすぎて、拾いに行くのが大変だったって言っていた。

あおいはそのボールにじゃれついている。
うえにのったり、転がしたり、追いかけっこしたり。
この子はあの人の子なんだな、なんて今さらながら思った。

この子は私が用意したおもちゃなんか目もくれなかったし、
これからもきっと、私の考えるよりももっと違う方向に行くかもしれないけれど、
この子がどんな道を選んだとしても、私は精一杯応援してあげようと、心に固く誓った。


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拍手おへんじ

☆カリートさん
>早川あおいSS期待してまっす。他の人が書く早川親子ってのも、良いものですねッ
ありがとうございます!
カリートさんみたいな文章を目指しているんですけれど、
なかなかうまくいかないものですねぇ(^^;)
でもSS楽しす!


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