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特別展「ミイラ」

2020-01-26 | museum
 今月上旬のことになりますが、職場の同僚がおすすめしていたのと、東西歴代の木乃伊さん達に「見に来い」と呼ばれた気がしたのでやってきました。
 国立科学博物館で開催中の特別展「ミイラ」

 時代・地域によってミイラの事情もそれぞれ違うのもなかなか興味深い。
 特に日本の兄弟・学者・即身仏(この方々は「ミイラ」よりも「木乃伊」と表記したい)には圧倒。
 即身仏さんは普段は福島県にいらっしゃるそうで、あの震災のなかよくぞご無事で…と思った次第です。



 

藤城清治影絵展「光と影は幸せをよぶ」

2016-09-27 | museum
 彼岸過ぎてようやく、銀座教文館で開催の「藤城清治影絵展 光と影は幸せをよぶ」へ行って参りました。
 私的にはケロヨンに会いに行く。
 
 今回の目玉は夏にNHKのドキュメンタリー番組で紹介された零戦の大作影絵。
 若き日の藤城先生と親友のエピソードを基にしたその作品は、美しくもあり、悲しくもあり、切なくもあり、輝かしく希望に満ちていいるようでもあり。
 複雑な気持ち。
 毎回このお方の展覧会を観る度おんなじことばかり書くけど、沢山の作品を生み発表し続ける先生のバイタリティには頭が下がる思いです。



 キュートなケロヨン影絵とスケッチも何点か展示されてました。癒される~(はぁと)
 那須高原 藤城清治美術館で運が良ければ生ケロヨンに会えるようですが……遠くへ行く時間と金と行動力が欲しい。

「藤城清治展影絵展 幸せをよぶ光」

2015-08-13 | museum
 先月下旬のことですが、銀座・教文館で開催中の「藤城清治展影絵展 幸せをよぶ光」へ行ってきました。

 もうね、ほんと、毎回このお方の展覧会を観る度おんなじことばかり書くけど、沢山の作品を生み発表し続ける先生のバイタリティには頭が下がる思いです。
 今年冒頭に体調を崩されたにもかかわらずお仕事とはいえ、描きたい・創りたい と思う情熱とその実行力と作品群に圧倒です。
 
 今回は戦後70年ということで【平和への祈り】をテーマにした作品が主で去年と比べケロヨン指数少な目なのが個人的に寂しかったのですが、ある作品のコメントでの来年に向けての抱負が頼もしく、今後の作品への楽しみが増えました。


「藤城清治 卆寿記念90展」

2014-08-23 | museum
 先月下旬のことですが、銀座・教文館で開催中の「藤城清治 卆寿記念90展」へ行ってきました。
 卒寿おめでとうございます。

 藤城先生の作品展鑑賞は越谷以来6年ぶり。
 毎年沢山の作品を生み発表し続ける先生のバイタリティには頭が下がる思いですが、近年はケロヨン推しのようでケロヨンの新作も次々登場。
 幼児期にケロヨンに影響を受けた身としては非常に嬉しい限りです。
 あんなところにもこんなところにも、そして、レプリカ展示だけど話題の大作にもケロちゃんが♪


 モグちゃんやギロバチくんといったサブキャラもキュートでした。

「美しく生きる 中原淳一展 愛する心」

2009-03-29 | museum
 先日、銀座松屋で開催中の「美しく生きる 中原淳一展 愛する心」へ。
 中原淳一といえば、戦争をはさんだ昭和期に雑誌表紙絵の少女のイラストと、自ら発行した雑誌でお金をかけずに作り出すおしゃれなライフスタイル提唱で有名。
 先に放映されたNHK教育テレビ日曜美術館の特集の影響もあってか、会場はリアルタイムで彼の作品に接したと思われる年配の女性達が多数。勿論若い世代もチラホラ見かけましたが。

 戦前の竹久夢二風の一見「どこ見てんだかわかんねー」ようなぼんやりした瞳が、戦後の高度成長期は一転して力強く勝気そう(だがそれがいい)な瞳へと変わってゆくのが、改めて興味深かったです。
 女性をとりまく時代の流れ、というものなのでしょうかね?

 彼が作った人形も展示され、その中でもモノトーンのニットやスリムなパンツスタイルの男性の複数の人形が格好良過ぎ。
 下手に流行を追っていない衣装のせいか今観てもまったく古さを感じないどころか、「こんな人今もいるいる!」と思わせるほど。
 鑑賞客の大正生まれの女性も、うっとりと釘付けになるほどの男前ぶりでした。

 あ、録画したまんまの日曜美術館まだ観てないわ。←ぉぃ

「藤城清治 光と影のファンタジー展」

2008-10-16 | museum
 越谷サンシティ内のポルティコホールで開催の「藤城清治 光と影のファンタジー展」へ行ってきました。
 ていうか、ケロヨンに会いたかったりしてw
 ちなみにサンシティホールではこの夜、レボレボさんのライブ開催だそーで。

 数年前に行った都写真美術館での展覧会でも感じましたが、80歳を超えた今も精力的に毎年数々の新作を発表する藤城氏の姿勢にはただただ驚かされます。
 悲しみと希望を織り込んでいるかのような「日赤原爆病院」と、この展覧会の為の新作でとてもあたたかいぬくもりが伝わってくる東京のビル群を描いた作品が特に印象的でした。
 ケロヨン関連の影絵は勿論、ケロヨン・ギロバチさん・もぐらのモグちゃんのぬいぐるみも展示されて、幼少期にケロヨンに触れたワタクシとしては嬉しさもひとしお。
 あ、もぐらのモグちゃんはぶつ森のヒュージに似ている気が。ヒュージ、ゾウだけどw
 順路の最後(ようするに出口だ)の上方に「バッハハーイ」の文字とケロヨンの小さな影絵看板があったのが心憎い。

 藤城氏の今後のご活躍を楽しみにしてます。

 展覧会売店でケロヨンのプラカップと数種類の絵葉書、そしてホール隣接のダイエーで3割引で売られていた「劇場版どうぶつの森」グッズを買った。
 もうね、いい年して何やってんだかw
 

『「昭和」写真の1945-1989 第4部 50年代以降「オイルショックからバブルへ」』

2007-11-06 | museum
 初夏から始まったスタンプラリー東京都写真美術館の 「昭和」写真の1945-1989 も今回の 『第4部 50年代以降「オイルショックからバブルへ」』 でラストでございます。
 行ったのは先週のことですが。

 自宅の近所かせいぜい親に連れられて出かけた池袋のデパート辺りの世界しか知らなかった幼き頃と違い、この頃になると自分の行動範囲もぐんと広がって通学・通勤・遊びにと都心のいろいろな街へと出かけていた。
 同時に昭和初期頃までに建てられた、(特に)銀座・有楽町・日比谷界隈のクラシカルな名物建物が老朽化と再開発の嵐で次々と取り壊され、所々「工事中」と尋常ではない姿を晒し、実際にこの目で大雑把ながらも見ていた。
 うーん、なつい。
 
 昔ながらの風景が次々と消えてしまった時期とも紹介されていたのですが、そんな展示会を開催しているこの「東京都写真美術館」の地も、バブル期以前は山手線車窓から果てしないほど続いて見える広告看板を立てていた、サッポロビールの歴史ある大きな工場……ある意味なんという運命というか皮肉w

 会場出口の傍に、まるで鑑賞者を見送るかのように最後に一枚展示されている作品が川田喜久治「昭和最後の太陽」。第一部「オキュバイド・ジャパン」の最初の一枚目に飾られた濱谷浩「敗戦の日の太陽、高田」と対になるような演出。
 昭和64年1月8日に撮影された川田さんのこの作品が、昭和20年8月15日撮影の濱谷さんのあの作品を意識していたのかどうかは、説明文がないのでわかりませんが。

 一部の家庭で 歴史的記念日の新聞を捨てずに保存しておく のと同様の 太陽 なのか?

 そしてこの2枚の写真であらためて、戦時中~昭和20年8月15日と昭和64年1月8日~今日は一本の線の如く繋がっているというのを認識させられるわけなのです。たぶん。

 その後ついでに同館内で開催の東松照明「Tokyo曼陀羅」も鑑賞。独特の角度で撮影された「桜」シリーズが美しかった。

『「昭和」写真の1945-1989 第3部 昭和30・40年代「高度成長期」』

2007-09-25 | museum
 先週木曜日の映画「夕凪の街 桜の国」鑑賞の後に、ついでといっちゃあ何ですが東京都写真美術館で開催中の 「昭和」写真の1945-1989 第3部 昭和30・40年代「高度成長期」 へ行って参りました。
 映画館と美術館の距離がさほど遠くなかった、ということもあるけど。

 手渡された出品リストのリーフレットにも掲載されていた、舗装された道路上に蝋石やチョークで落書きする子供達の姿の写真がなぜか懐かしく。
 ノスタルジーだのイケイケドンドンな高度成長期の時代の裏で起こり、現在もその影を引きずっている公害や薬害被害の写真などもありました。

 印象的だったのは英伸三の昭和45年と46年の作品「集団就職」の対照的な2枚。
 前者は鹿児島から名古屋にやってきた、いかにも見た目“いなかっぺ”な坊主頭の詰襟の少年達とおかっぱ頭のセーラー服の少女達という、所謂“金の卵”の写真にはありがちな風景。
 後者は沖縄から晴海埠頭にやってきた、格子柄のコートにスカーフを真知子巻きにした目鼻立ちがはっきりしたおしゃれな娘さん。そんな彼女の手元にはパスポートらしきものが。

 しっかし昭和30年代までの銀座の風景の写真はいいなぁ。
 服部時計店から道をはさんで、森永キャラメルの地球儀ネオンが びしーっ とそびえ立っていて格好いい。
 ワシが地球儀ネオンを生で見た昭和56年頃には、大きなビルに囲まれてよーく探さないと見つけられないほどの末期……その後まもなく取り壊され姿を消してしまった……ので。

 そんなワシは昭和初期の、まるで生クリームのホールケーキのような日劇に萌えます。
 高度成長期以降の広告まみれの姿は、なんか汚されたように見えて悲しい←をい。

「『昭和』写真の1945-1989 第2部 ヒーロー・ヒロインの時代」

2007-07-26 | museum
 恵比寿詣でpart2ですよ、東京都写真美術館で開催中の 「昭和」写真の1945-1989 第2部 ヒーロー・ヒロインの時代 。
 前回の第一部が結構楽しめたので、今回も昭和の美男美女のモノクロ写真盛りだくさんということでwktkしながら行ってみたのですが……思ったほどのがぶりつきがなく、するするっと見てあっという間にもう出口。うーん………

 もっとも前回は、広島パノラマという強烈な1枚の存在が自分にとってはかなり大きかったこともあるのですが。

 でも面白写真もありました。
 入ってすぐの場所に展示されていた昭和25年頃の早田雄二「題不詳(スター綱引き)」。
 当時のスター達が男女ペアになり、綱引きのポーズを撮った8枚をひとつにして繋げた作品ですが、それぞれのスター達のキャラもほんのりとにじみ出ていて見ていて微笑ましい。
 優雅な美人のお嬢な山口淑子とか、優男な佐田啓二とか、ワイルドな三船敏郎とか、灰田勝彦&笠置シズ子の縛りプレイとかww(←何か違うよ)

 あと昭和44年のカルメン・マキのヌードグラビア(篠山紀信)には度肝を抜かれた。
 エロい! そしてスリムな体型なのに桃みたいないいおっぱいしている。

 美男美女だけでなく文化人・政治経済ジャンルの著名人の写真もたくさんあったけど、顔のアップが多いポートレートよりも、名の知らぬそこいらの人たちの日常とか当時の風景写真のほうが自分の場合はがぶりつき具合が高いのかも知れない……と、出口付近で感じた。

 美術館出る際に、映画「夕凪の街 桜の国」のチラシを持ち帰り。
(でもさいたまでは公開日が遅い上に上映館も辺鄙なところなんだよなぁ…帝都行き確定か)

 そして行き帰りの電車広告の豊川課長の写真に和みまくったという事実。
 課長、かわいいよ、課長 (;´Д`)
 このところ豊川課長祭り状態だな、ワシww

「『昭和』写真の1945-1989 第1部 オキュパイド・ジャパン(昭和20年代)」

2007-06-15 | museum
 東京都写真美術館で開催中の  「昭和」写真の1945-1989 第1部 オキュパイド・ジャパン(昭和20年代)  へ行ってきましたよ。
 戦後文化マニアにはたまらない写真の数々、終戦直後のドサクサとかカストリ雑誌に代表される胡散臭い空気に煽られたくて入ってみましたが……
 
 まず迎えてくれたのが昭和20年8月15日撮影の「敗戦の日の太陽、高田」、それに続く空襲や原爆で焼け野原の街並み(道端の焼死体も)の写真群。
 もうね、この時点でカストリ文化どころか

♪ ひーとーは だーれもー わーるーい こーとをー おーぼーえすーぎた このーせーかいー

 と頭の中で歌ってしまったわけで。
 そしてしばらくの間、林重男の広島商工会議所屋上からのパノラマ写真の圧倒で前から動けなくなり。
 空き地にいくつか見られる黒い山は瓦礫ではなく遺体なんだろうな、とか、あの川沿いが後の夕凪の街になるのかな、とか。
 現在の広島の地理に詳しければ、もっと興味深く見ることが出来たのかも。

 それから昭和22年の有楽町駅の靴みがきの子供の写真(林忠彦「女の子や娘の靴みがきもふえた」)にも絶句した。
 笑顔で靴みがきをする有楽町の幼女達の客の足の踏み台には「●●組」と書かれ、写真から垣間見られる裏社会とか。

 もちろん、カストリの花であるエロ文化の写真もございました。
 永井荷風と映っていた女の子達の中にメリーさんはいたのだろうか?


 4回シリーズの展示会の今回は第1回だったのですが、勢いあまって入場料購入時に4回分の通し券を買ってしまいました。
 今年中にあと3回、恵比寿詣でですかのぅ。