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「モヒカン故郷に帰る」

2016-05-17 | 映画ねた 「ま」行
 沖田修一監督の新作「モヒカン故郷に帰る」
 近場の映画館でも公開されたがこちらの都合でなかなか時間が取れず、観に行けないまま気が付くと公開終了のがっかりパターン。
 連休後になんとか時間を作って、帝都まで行ってきました。
 館内に「この世界の片隅に」のパネルが飾られていて、予告編も観られたのはラッキー。
 すずさーん!


 話をモヒカンに戻す。


 売れないデスメタルバンドのボーカルでモヒカン頭の永吉が、妊娠した恋人を連れて瀬戸内海の島に帰郷。
 矢沢永吉を愛する父・元祖カープ女子の母・帰省していた弟が待ち受けていたが、間もなく父が病魔に侵されていることを家族は知る。

 父の死にゆく前のひと踏ん張りと恋人に宿った生まれ来る命というネタも扱っていながら、お涙頂戴的な演出をしていないのは好感。
 父と息子だけでなく、母と恋人(この女子二人がとても可愛い)、更に父と吹奏楽部の中学生達に見られる、世代間の交流がゆるゆるとほほえましく描かれてます。
 でも意表を突かれたオチの処理はなんだかモヤモヤ。

 沖田監督名物、南極観測隊の方々(主任とか平さんとか盆さんとか)の姿がないのが今回非常に不満というか残念なのですが、「滝を見にいく」のおばちゃん(スミスさん?)が出演しているので許すw

 この両親で息子達の名前が【永吉】【浩二】なのがベタで素晴らしい。
 しかしテルミン奏者がいるデスメタルバンドとは……(謎。

「モンスターズ・ユニバーシティ」

2013-08-02 | 映画ねた 「ま」行
 夏休み前の平日に「モンスターズ・ユニバーシティ」MONSTERS UNIVERSITY)3D吹き替え版鑑賞。
 当日はレディースデーということもあって自分のようなや女性客や二十代とおぼしきカップルが会場を占め、未就学児の親子は一組だけという模様。
 ちなみに前作「モンスターズ・インク」は今年冬公開の3D吹き替え版を鑑賞済み。

 前作のコンベアで流れるドア群のような視覚的にも煽るドキドキ感が今回はなく、人気作の続編としては物足りなさを感じてしまいました。
 とはいえ、日常に各人が持つ長所と弱点をふまえながら互いに補い合うことの大切さも伝えた作品だと思います。
 あと職場等における【適材適所】の重要さも。
 物語ラストの【それから】が簡単に語られた史実も非常に興味深かったりします。おまいら全盛期若き頃の植木等シリーズか!?

 マイク&サリーやランドールといった前作からのキャラに比べ、今回初登場のモンスター達の魅力にいまひとつ押しが足りなかったけれど、その中で威厳あり容赦ない女性学長の美しさは良かったです。
 というかこの「モンスターズ~」シリーズでの大人の女性キャラの描き方は素敵。
 あとやはり、ちびっこマイクの圧倒的な可愛らしさに尽きるでしょう。


 前座「ブルー・アンブレラ」はストーリーが「紙ひこうき」とかぶったこともあって印象に残らなかったです。
 3D技術の凄さは映画泥棒前の予告で流れた「怪盗グルーのミニオン危機一発」の特報が一番わかりやすかったw


 おまけ

「METROPOLIS」

2009-03-16 | 映画ねた 「ま」行
 SF映画の草分けとも言われる「メトロポリス」のビデオを借りて観ました。
 作品の詳しい背景についてはwikiを。

 2026年の繁栄する未来都市・メトロポリスで裕福な日々を送る権力者の息子のフレーダーはある日、マリアという見知らぬ美しい娘と出会います。
 聖女のようなマリアに惹かれたフレーダーは彼女の姿を追ってメトロポリスの深い地底へと向かいますが、そこはフレーダーの住む世界とは真逆の、あまりにも過酷な労働に耐える貧しい多数の労働者達が。
 限られた指導者階級と多数の労働者階級の二極化社会、この二者を結ぶ調停者の出現を待ち望む……という、なんだか2009年の現在にも通用しそうな問いかけを投げる面も見せる、1926年製作のストーリー。

 2009年にも、フレーダーとマリアは現れるのでしょうか?

 自分が最初に観た「メトロポリス」は'80年代のジョルジオ・モロダー版。
 今回のはコアラブックス出版の、音楽は日本のシンセサイザー奏者のもの。
 スチームパンクっぽいモロダー版の印象が強い身としてはBGMに物足りなさを抱きつつ、逆に古いサイレント映画の雰囲気をそれなりに感じることが出来た気がします。

 そしてとにかく、ロボが美しい!
 造形美はもちろん、ゆっくりと歩いたり手を差し出す所作もなんだか気品があって美しいです。
 こんな美しいロボが美しい人体のデータを入れながらも邪道な思惑が交わると、まるっきり正反対のものになるのかと。
 天使と悪魔、あるいはベビーフェイスとヒールの二極化も楽しめます。

 かつて、仙台市科学館に展示されていたこのロボのフィギアを見るのが好きだったけど、今もあるのかな?