今日は、89人のかたがこのプログに訪問してくださり、閲覧数が134だった。
このところは毎日100PVを越え、187万以上あるというgooブログのうち、ランキングは1万台をキープしている。
ブログを始めたからよろしく、と伝えたひとは、せいぜい30人強なので、本当にありがたい。
しかし、身近で「読んだよ」と言ってくれる声はそんなに(いや、ほとんど)無いので、訪問者数がジワジワ増えているのはどうしたことか、とも感じていた。そこで、ある予感と期待をもとに、人気順でよく上に来る『ホーリーモーターズ』や『三姉妹~雲南の子』のタイトルを、Google検索してみた。
検索ページの1ページ目に、公式サイトや大手映画情報ページに混じって(5月17日深夜現在)、「ワカキコースケのブログ(仮)」が並んでいた。
つまり、レオス・カラックスやワン・ビンの新作についてチェックする、意識の高い方が、ついでに弊ブログに立ち寄ってくださる可能性がかなり濃いという推測になる。
宣伝会社さんが「ワカキコースケというライターさんがブログで取り上げてくださいました!」などと告知されているようすはないし、また実際、宣伝に役に立つタイプの文章でもない。ほぼ自力のみでGoogle検索の上に来たのだ。これは……、う、う、うれしい。おかげさまで、やりがいが生まれます。第三者の方々に立ち寄ってもらうからには、他では読めないものをちょっとでも持ち帰っていただけるよう、精進いたします。
つまり、今夜、考えたのである。もうちょっとぐらいは、自分の発信力に自信を持っていいのかもしれないと。
これまでは「寄稿できる媒体を持たない非力なライターなもので、ブログで書かせて頂くことしかできず、申し訳ありません……」という態度で、ひたすら恐縮していた。
どうも、僕のなかには教養主義・権威主義のしっぽがまだピクピクと元気で、名の通った媒体で書けない自分はダメと、必要以上に自己評価を下げて規定してしまうところがあるようだ。
老舗映画雑誌「シネマ季報」(仮名)の社員さんに、エキストラの「農民E」みたいな、つまりぞんざいな扱いを受けた経験が屈辱的なしこりとして残っているのは確か。(客観的には、あれは悪気自体は無かったんだろうし、仕方ないと思っている。僕が「シネ季」(仮名)の人間ならやっぱし、ワカキって、なんだこいつ……って軽く見るもの)
だから先日、「いま(年下で)ほんとうの映画批評を書くのは若木康輔ぐらい」と詩人で映画監督のFさんに言ってもらった時にはずいぶん救われたが、Fさんの基準も世間からすればずいぶん変わってるだろうし、しかも酒席でのことなので、話半分以下に聞いておかなきゃと思っていた。
その個人ブログが、映画タイトルによっては、公式サイトやeiga.com、MovieWalker、ぴあ映画生活などと検索頻度を伍することができているのだから、ねえ。中身はともかく、発信に関してはもう、そんなに卑下する必要はないんじゃないか。
ここまでクドクドと時間をかけて、弊ブログを覗いてくださる方のなかには、僕が「neoneo」というドキュメンタリー専門媒体の編集に関わっていることを知らない場合が多いだろうことを自分自身で確かめた。
こういうサイトが去年からありましてですね、http://webneo.org/
春に、紙の雑誌のほうも2号を出しました。
それで、6月5日と6日に、渋谷のアップリンクでイベントを行うのです。
これから、更新のたびにちょくちょく告知させて頂くことになります。
都内、または近郊にお住まいの方、ぜひ、6月5日と6日の夜のご予定にお加えください。
映画の話だけでなく、読んだ本のこと、長嶋茂雄と松井秀喜のこと、初めて間近で眺めたある野鳥のこと、最近急に武田鉄矢について考えたこと。それに番組や写真展や演劇の感想。倉本聰『北の国から』とソーントン・ワイルダーやジェイムズ・エイジーとを比較対象してみたいし、殿さまキングスをテキストにして〈ジャンルとパロディの関係〉について一丁論じてみたい。
書きたいことが溜まったまま4月が過ぎ、5月も半ばになった。
趣旨を変えてもう、300文字ぐらいでパパッと書く「(ほぼ)毎日更新ワカキ新聞」にしちゃおうかと考える時もあるが、それでは自分が書いていてつまらない。ジレンマだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます