田の字の家に暮らす

日々思うこと

娘の出産

2020-05-15 | 家族
文鎮

先日、従兄から「そら豆が出来たから宅配便で送る」との電話がありました。
このところ外出出来ないので、この時とばかり、取りに行きました。

ついでと言ってはなんだけど、本家に行く前にお墓参りをしたのです。
そして墓碑で従兄の姉たちが同じ年に二人亡くなっているのを見ました。
一歳と四歳でした。

昔、私にまだ子供一人しかいなかった頃ですが、吉野せい著「洟をたらした神」
を読んだことがあります。
幼い子を亡くした話だったと思うのですが、もう一度読みたい。
でも今は図書館が開いていない。

二人の子供がなくなった頃、棟梁だった祖父と叔父がこの家を建てています。
叔母は子を二人も亡くしてどんな思いだったのだろうかと考えてしまいました。

この家を解体する時、「二人座敷童がいた」と若い大工さんが教えてくれました。
それを聞いた現場監督に「施主様に変なこと言うんじゃない」と、
若い大工さんは叱られていました。
座敷童はあの子たちかな・・・

そんなことを、布団の中でウツラウツラ考えていると、遠くからゴ~ンと
かすかな鐘の音が聞こえてきます。
”ああ そろそろ六時か・・・”

この家に越してきたのは、丁度今頃の時期でした。
この時期は、南寄りの方角から風が吹いてくるので、遠くの寺の鐘の音が
風に乗ってやって来るのでしょう。

まだ ぼんやりしたままでいると、娘からラインが入りました。
さっき破水して病院に居るという知らせでした。
今月末が予定なので、少し早い。

目は覚めたものの、ずっと何も手につかないままでいます。


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