幻のお仲人Nさんとの旅行

２０１７年（平２９）春

Nさんから一緒に旅行に行かないか？と誘われました。

「いきましょう！」

でも、息子さんから反対されてしまいました。

９０代　病気　等々の理由で。

そこをなんとか、条件をいろいろクリアーして、やっと行けることになりました。

旅のしおり

今日、部屋の片付けをしていたらこんな”旅のしおり”が出てきたのです。

しばし、思い出にひたりました。

白山を見たいのと、富山の白海老を食べたいというのが旅の希望でした。

そして下呂温泉に入りたいと。

新幹線の中でも街でも宿でも呑みっぱなしでした。

食べました。　歩きました。　ガラスの博物館にも路面電車で行きました。

我々はお仲人さんをお願いしてあったにもかかわらず、

諸般の事情で結婚式が挙げられなかったので負い目があります。

旅行費用はこちらで持つつもりでした。

後で分かったのですが、その時Nさんはひどい病気で歩けないはずでした。

そのため、我々が連れて行ってくれるなら旅費を出すつもりでいたのです。

話し合いの結果、割り勘になりました。

家まで送り届けると、上がっていけと言います。

それでは少しだけと・・・

息子さんは一緒飲んだことが無いと言っていたのに、

この日は息子さん夫婦も飲むことになりました。

楽しかった！

それからしばらく忙しい日が続き、連絡も取らないまま

ある日、入院したという連絡が来ました。

直ぐ退院したので、娘もつれて会いに行きました。

「次はここへ行こう」とプランを出されました。

あれとあれをして、これをしなさいと、いろいろ指示をだされました。

沢山お話しして、元気になって良かったね！

それからすぐに亡くなったとの連絡がありました。

その時出された指示を今でも果たすべく続けているのですが、

コロナで一時中断しています。

あと少しです。