ご機嫌いかが?

今日一日どんなあなたでいましたか

しばらくぶり」です

2007-02-03 11:17:42 | Weblog
二週間ぶりにここに居ます。
そのまんまさんが当選した~と、家族で盛り上がったあの日から
時間だけは確実に流れています。

一月二十二日の朝、実家の弟から電話アリ。
「落ち着いて聴いてくれる?父さんが今、亡くなったんだ。」
いつかは来ると思っていたこの言葉が、真実でない事を祈りながら
一人実家へと車を走らせた。
父の亡骸の隣りには、小さくなった母がぽつんと座っていた。
家族に別離を伝える間もなく、一人旅立っていったという。
前夜には、老人会の新年会で機嫌良くカラオケで歌っていたらしい。
身体の弱い母を気遣い、家族を愛し、何よりも花と歌が大好きだった。
お葬式にはたくさんの弔問客で、父さんの功績が偲ばれます。
残された母のことが気がかりだけど、家族が優しく接してくれるから
遠くからエールを送っています。
「遠くへ行くな!」 嫁ぐ前、父さんから言われたこの言葉。
淋しがり屋の父は、娘たちを近くにおいておきたかったらしい。
母が呟くようにそう言った。
母の淋しさは計り知れないけれど、去年の夏、都城の花火大会に連れ
て行ったあの時、父さんと母さん感嘆の声をあげて見上げていたね。
いつまでも忘れないでいて欲しい。
「俺は幸せだ~。」旅に誘うと、いつも言ってくれた。
父さん、きっといい人生だったと思っています。
残された母さんの事、温かく見守っていてちょうだい。

寒い日がやって来ました。
電話の向うで淋しいと呟く故郷の母に、私はこう言った。
「父さんの着ていた物着てごらんよ。背中からあったかく包んで
くれるから。 そしたら、いつも一緒にいられるでしょう。 
時間がたてば忘れられる事ではないけれど、悲しい時は思いっきり
泣いていいんだよ。 ね、かあさん。 


次に電話を掛けた時、母の声は幾分明るく聞こえた。