goo blog サービス終了のお知らせ 

早稲田大学山岳部 活動記録(2014年度~)

早稲田大学山岳部です。2014年度より活動報告をこちらで行います。

谷川岳 天神尾根

2016-03-13 22:59:43 | 2015年度 個人山行

3月12日(土)に1年中島、2年鈴木、橋本コーチで谷川岳に行ってきました!

スタートは天神平でここから天神尾根を登りました。

ガスが濃く視界もあまり良くなかったですが順調に歩き、2時間ほどで山頂に着きました!

雪も多くあり、中島にとっていい経験となりました。

橋本コーチはお忙しい中ありがとうございました!


山頂にて


登山中の様子


ガスが濃く視界はいまいち

教育学部2年 鈴木健斗

北岳バットレス 第四尾根

2015-10-11 16:19:59 | 2015年度 個人山行
近頃岩への意識が高まっている2年福田です。10月9日から11日で北岳バットレス登攀をしてきましたので報告します。

メンバー:4年神田2年福田
日程:10月9日金曜~10月11日日曜
行程:
10月9日0900 甲府駅集合~1100広河原着~1115出発~1245白根御池小屋~1400偵察出発~1410二俣~1510下部岩壁取り付き~1600帰幕

10月10日0400BC出発~0510下部岩壁取り付き~0900バットレス取り付き~1300終了点~1400北岳山頂~1600BC帰幕

10月11日0800白根御池小屋BC出発~0945広河原 1020バスにて甲府駅へその後帰京

10月9日朝9時に甲府駅集合ということで気合を入れて早起きし、電車にて甲府駅へ。高尾でいつもの番線、いつもの電車で甲府行きに華麗に乗り換え、、、たつもりが時間になっても出発せず。不思議に思い確認すると、別の電車だった模様。乗り過ごしたー。乗り換え検索アプリで慌てて次の電車を検索するも9時に間に合わず。が、奇跡的に大月で「スーパーあずさ」に接続。予定より早く甲府に到着し、ひと安心。「スーパーあずさ」というA0を早くも使ってしまった…。先が思いやられます。
甲府駅で4年神田と合流。神田はここまでオンサイト。さすがは四年生です。甲府は肌寒い程度でした。その後2時間バスに揺られて広河原。樹々が色づき秋が下りて生きているなぁ感じさせます。
登山者は平日にも関わらず多めでした。錦秋の北岳は魅力的ですもんね。

そんなこんなで広河原を出発。途中の第一ベンチで休憩を挟み、1時間半で白根御池小屋到着。標高が高い分紅葉も鮮やかさを増していました。最高!



その後偵察へ。「取り付きまでが核心」と聞かされていた通り、分かりにくい。と言うよりC沢遠すぎ!やっとのことでC沢の右岸側に踏み跡を見つけて取り付きへ。取り付きを確認し、これをもって偵察終了!

2日目3時に起床し4時出発。テントを出るとまさに満天の星空でした。オレゴンやヒマラヤで見たそれに負けず劣らずの星々の輝きに見守られながら昨日通った道を歩いていきます。偵察の甲斐あってスムーズに取り付きへ。取り付きに着く頃には東の空が赤く染まり、鳳凰三山の稜線が浮かび上がっていました。
明けの明星と月
Dガリーを30メートルほど登り、ハングにぶつかるところにハーケンがあったのでここからロープを出しました。左上するランペに沿って第五尾根支稜へ。1ピッチでロープがいらないリッジに着いたが、ロープを解除するのも面倒なのでそのままスタカットで横断バンドまで。横断バンドを通過した後も3ピッチロープを出し、「北岳バットレス」の正式な取り付きに到着。ここまで6ピッチも出しました。今思うといらなかったなぁ、、、。取り付きの広いテラスでフラットソールに履き替え、登攀開始!
1ピッチ目を福田がリード。取り付きのクラックから快適なフェースを登るルート。先ほどまでが嘘のように快調にロープを伸ばしピラミッドフェースの頭手前で切りました。

取り付きのクラック。2ピッチ目は神田がリード。ピラミッドフェースの頭を右に巻き、ロープを伸ばしていきます。ロープいっぱい使って終了。3ピッチ目は福田。途中Ⅴ級のスラブ状フェースを通過し、気持ちのいいリッジを登りピッチを区切ったところが「マッチ箱」の懸垂点。リッジを登りながらポーズをとる神田。
写真中央のフェースがスラブ状フェースⅤ級。

ここまで5ピッチのところ3ピッチで終了。あっさりここまで来てしまい拍子抜け。「マッチ箱」から10メートル懸垂して登攀再開。ちなみに「マッチ箱」には懸垂点が2箇所ありますが、手前の方が良く使われているそう。
ここから気を取り直して福田がリード。リッジをロープいっぱい出してハーケンが3個の支点で切りました。スタンスがないのでハンギング。5ピッチ目のリッジからのCフェース剣稜会ルートのようなナイフリッジをトラバースするスリリングなルートは神田がリード。ナイフリッジが切れ、足を宙に送り出す部分が最もエキサイティングでした。5ピッチ目の「馬の背」のようなリッジをリードする神田
フォローの福田。相当細いリッジです。
そして「北岳バットレス」最終ピッチにして核心の「城塞ハング」へ。「ハング」ではないかな。10メートルほどのチムニーを登って緩傾斜のフェースに抜けるルート。福田がリードしました。チムニーだし、ハーケンも豊富で安心。ですが、ザックが邪魔でした。そんなこんなで面白いルートでした。

バットレスは6ピッチ、下部岩壁で6ピッチ。合計12ピッチロープを出しました。バリエーション入門ルートとあって簡単ではありましたが、最高のロケーションのなかの登攀で非常に面白かったです。時間をかけ過ぎたのが反省かな。スピードを意識した登攀をしていかなければなと感じました。ともあれ、「北岳バットレス」を登れたということでよかったです。そしてなによりも他パーティーがひとつもなく、貸し切り状態で登れたのが最高でした!

終了点で登攀具の整理と休憩をしたあと山頂へ。山頂へは30分くらい。「バットレス」経由で踏む北岳の山頂は前に来たときとは違って見えました。
お地蔵様ありがとうございました。

その後は下山のみ。
3日目 未明から降り出した雨のなか8時にBCを出発し、下山。
テントより白根御池小屋TS
広河原からのバスにて。秋ですね。
剱岳での定着合宿を除いて初めてのバリエーション登山だったので、様々な収穫がありました。これからもっともっと経験を積んで強くなっていきたいなと思いました。本当に最高でした!!あと極寒でした。

福田

三つ峠クライミング

2015-09-02 11:33:34 | 2015年度 個人山行
8月12日(水)、13日(木)に、三つ峠へクライミングに行ってきたので報告します。
メンバーは3年田中、2年鈴木健斗、1年井上、増本です。

【8月12日(水)】
9時過ぎに河口湖駅に集合し、バスで三つ峠登山口へ。ゆっくりとしたペースで登山道を歩き岩場に到着。平日だったため、他に人がおらず我々の貸切。一般ルート右にて
ビレイ、懸垂下降等を確認する。一年生二人とも問題なし。田中、鈴木健斗、増本で中央カンテへ。鈴木健斗がリードする。初のリードということもあり少し苦戦したものの、特に問題無く最終地点へ到着。1年増本はなかなかいいペースで登っていた。中央カンテ登攀中ずっと曇天であったが、最終点では雲がなくなり富士山を眺めることができた。多くの登山者のヘッドランプが光り輝く。そのまますぐに懸垂下降。しかし、ロープが木にひっかかっていたにも関わらず、鈴木健斗がそれに気づかず下降してしまたっため大幅に時間がかかってしまった。ただ、事故がなかったのは不幸中の幸いである。帰幕後すぐに夕食をとり、就寝。予報によると明日の天気は良くなさそうである。

【8月13日(木)】
朝起きると予報通り雨。ただ、それほど強くもなかったので、朝食後すぐ田中、鈴木健斗、井上で中央カンテへ。田中がリードする。1P目終了あたりから雨が強くなってくる。しかし、今回の山行の目的である「一年生のマルチピッチの経験」を果たすため続行。2P目登攀中さらに雨が強くなる。さすがに続行不可能と判断し、2P終了地点から懸垂下降。そのまますぐにテントを撤収し下山、そして帰京。

今回は非常に天気が悪く、いい写真が撮れなかったので写真はありません。申し訳ないです...

総括
一年生二人は日和田でのクライミングもあり、ロープワークに関して特に問題が見られなかった。初のマルチピッチということで、そこそこの高度がある中、二人とも怖がることなく登っていたように感じた。さらに井上は雨の中よく頑張りました。
また、土日は非常に混雑している三つ峠も、平日に行った今回は貸切であった。次回も是非平日に行きたいですね。

文:田中颯

日和田山クライミング

2015-09-02 09:41:53 | 2015年度 個人山行
7月12日(日)に、日和田山へクライミングに行ってきたので報告します。
メンバーは3年田中、2年福田、1年井上、増本です。

梅雨明けの快晴と日曜ということもあり、日和田には多くの人がいました。そのため登るルートが限られてしまいました。
1年にとっては初のクライミングであったため、簡単なルートでクライミングの基本を教えることに徹底しました。


チムニーをフォローで登る、1年増本


クラックをリードする、2年福田

総括
やはり都心からのアクセスが良いということもあり、週末に行くと毎回混んでるという印象をもつ日和田山。今回もそれは変わりませんでした。
1年二人の今後の成長に期待です。

文:田中颯

立山、雑穀谷でのクライミング

2015-08-28 19:43:55 | 2015年度 個人山行
立山、雑穀谷でのクライミング

メンバー 鈴木雄大 福田倫史


劔岳での8日間の定着合宿を終えた私達は、上市で入院中の稲葉さんと面会をし、元気そうな姿を確認し終え、一旦富山へもどり、変わり果てた姿の新ぼてやんに入店した。着席してから60分後に出てくるお好み焼きは相変わらずの美味さだった。
そして私と福田はこの翌日、立山の雑穀谷でのクライミングに臨む予定だったが、富山では厳しい試練が待っていた。駅周辺は騒がしいので、帰京組と別れた後、観光マップを頼りに小さな公園でワンビバークをする事に決め、屋根付きアスレチックのビバーク適地を見つける。ここまでオンサイト。
しかし、ライトアンドファストスタイルを実践していた私達の防寒対策は夏の富山を完全に甘くみていた。福田は自分が履いている膝上30センチの陸上用パンツを、私は、いつもリラックスできるユニクロ製のペラペラなステテコをこの日ばかりは恨んだ。寝袋さえあれば快適な睡眠が可能なのは間違いない最高のビバーク地だったが、寒さに何度も起こされる最悪のビバークとなってしまった。

だが次の日、前日の不幸を全て払拭するかのような幸運が訪れた。
私達は立山駅から雑穀まで、徒歩75分の道のりを歩かなければならなかったのだが、親指を立てながら右手を挙げること、わずか15秒、1台の車が急ブレーキで止まった。作業服を着た運転手は「どこ行くんちゃ~?」と富山弁で言っていた。そして行き先を告げると、わざわざ遠回りをして岩場の目の前まで運んでくれた。厄介なアプローチが最高の体験に変わり、私達は歓喜した。

5.9の「おまけ」というルートでアップを済ませ、雑穀の看板4つ星ルートである「ジョーズ」5.10+にトライする。劔岳定着後で体が思うように動かないのに加え、滝のように吹き出る汗でヌメりがひどい。結局、終了点まで3テンもしてしまった。下部の綺麗なクラック、少しハングしたガバを辿って最後にワイドクラックをこなす、最高に面白いルートだ。見た目も素晴らしい。





次にもう一つの看板ルート、「スーパークラック」5.10aに取り付いた。核心部はかなりハングしており、捨てビナが掛かっていたことからも難しさが予想できた。下部もバランシーで難しい。


ワイドクラックに殆ど取り付いた事のない私達にとっては5.10aでは辛すぎる課題であった。最終的には、レイバック気味に核心を乗り越すムーブが起こせず敗退した。久しぶりにフリークライミングに取り組んだ私の腕はすでにパンプ気味だった。



その後は飛び交うスズメ蜂に怯えながらチャック、不二越、5.10b程度の無名ルート、5.9のルート数本などを登り、4時頃、ジョーズ再トライ中に雨が降って来たので、帰る事にした。


帰りも少し時間はかかったものの、ヒッチハイクに成功し、立山駅までの退屈な歩きをせずに済んだ。
思わぬ所で富山県民の温かさに触れる、良いクライミングとなった。次に訪れるときには2つの四つ星ルートを片付けたい。
雑穀へ行くときはスズメバチに気を付けて。また、唯一の水源のおたまじゃくし入りの川にも要注意。これが原因だったかは分からないが、帰路で腹痛と闘う羽目になってしまった。しかし、さすがにLIVE SIMPLYを実践している福田は健康そのもの。人によるのかも。

その後、お世話になっているモントケンにご挨拶をし、解散。福田は明日からそのまま夏山研修だ。ハードだなぁ。