東京23区のごみ問題を考える

脱焼却の循環型ごみ処理システムは可能か!!
~ごみ問題のスクラップブックとして~

日立造船 中国・保定市向け同国で単炉最大規模(ストーカ式焼却炉1,000トン/日×1炉)のごみ焼却発電プラント設備工事を受注 ―2018年度は中国で史上最多の受注件数に―

2019年04月05日 12時12分18秒 | 中間処理施設等

日立造船「中国・保定市向け同国で単炉最大規模のごみ焼却発電プラント設備工事を受注」から


日立造船が、中国・保定市向け同国で単炉最大規模のごみ焼却発電プラント設備工事を受注したと、minkabu PRESS「立造が反発、中国でごみ焼却発電プラント向け焼却炉設備工事を受注」で流れている、、

日立造船のニュースリリースでも、中国・保定市向け同国で単炉最大規模のごみ焼却発電プラント設備工事を受注ということでストーカ式焼却炉1,000トン/日×1炉のようだ。また、、中国向けの受注は本件を含め2018年度は年間で過去最多となる7件、累計実績は23件とのこと。

ストーカ式焼却炉1,000トン/日は、1炉あたりの規模として中国最大となっているが、日本でも1,000トン/日の炉はあるのかな?聞いたことがないな、、

やはり日立造船で、2017年「日立造船 欧州最大規模となるトルコ・イスタンブール向けごみ焼却発電プラント建設工事の契約締結」ストーカ式焼却炉 3,000トン/日(1,000トン/日×3炉)だった。また、「日立造船、英国で大型ごみ焼却発電プラント受注、ストーカ式焼却炉(1,015t/日×2炉)」というのもあった、、

ごみ焼却発電プラントとして現状では世界最大規模となっていた、「日立造船 中国・長沙市向けごみ焼却発電プラントの1期工事(ストーカ式焼却炉5,100トン/日)完了および2期工事(ストーカ式焼却炉3,400トン/日)受注」でも、、850トン/日×6炉、850トン/日×4炉なので、、

こうしてみると、日立造船ばかりが目立つのだが、、、他のメーカーも海外での大型受注はあるようだが、、オランダ、アメリカ、ドイツ等は、大規模な施設でのごみ焼却をしているという報告も~

しかし、日本の焼却炉が、こうも海外に売り出されて心配だ、、、、
国をあげての「環境省「海外展開戦略(環境分野及びリサイクル分野)の策定」、ビジネスチャンスと廃棄物発電も海外へ」「廃棄物分野 「環境インフラ海外展開基本戦略」を」だから、焼却大国ニッポンの海外セールス、ハズカシイ、、、

ストーカ式焼却炉焼却炉であれば、ガス化溶融炉などよりも運転管理の危険度は少しは低い?のかも知れないが、、、やはり日本の焼却炉がどんどん海外に建設されるのには不安が大きい。特に中国など、、、いろんな化学工場の爆発事故や火災事故はあとを絶たないので、、、「試運転時の技術指導サービス業務を行います。」程度は当然のことだろうが、、、とても心配だ。例えプラントは優れていたとしても、日々の運用は、その地の法制度で人間が行うのだから、、 過去に、中国でごみ焼却の粉じんをを固体化処理せずに「住宅地近くのゴミ焼却発電所 毎日600トン有害粉塵を飛散」というニュースもあったので、、まあ、これは日本でもダイオキシン類特措置法以前は大量のダイオキシン類を排出していたのだから似たり寄ったり間も知れないが、、、


先日、「中国、ごみ焼却が環境保護の新たな難題に―米誌」で、、、
中国紙・環球時報は「中国ではごみ焼却が環境保護の新たな難題になっている」との見出しで、米誌フォーリン・ポリシーの27日付報道を紹介した。そこでは、『「だが焼却は廃棄物を排除するのではなく、その量を減らすだけで、残った灰の10%は有害廃棄物だ。廃棄物発電所は環境に優しくない。汚染物質のダイオキシンの生産を最大にする非常に高い温度を必要とするからだ。現在どの国の技術もダイオキシンの生成を止めることはできない。エネルギー回収の神話は中国にとって一見すると魅力的だが、とても危険なものだ。焼却は短期的な解決策であり、環境により多くの損害を与える可能性がある」とした。』とそして、最後に、『「廃棄物の焼却により汚染が増大するリスクは、中国の経済発展の新たな段階における副産物だ。環境に優しい廃棄物処理施設の開発と導入、そしてリサイクルに関する厳格な公教育がなければ、焼却炉なしに中国の都市をきれいに保つことは困難だ」と結んだ。と、、、

 

日立造船株式会社

日立造船株式会社は、中国の河北省保定市において、中節能(保定)環保能源有限公司より、ごみ焼却発電プラント向け焼却炉設備工事を受注しました。1炉構成である本プラントの処理能力は1,000トン/日であり、1炉あたりの規模として中国最大となります。
当社は焼却炉などの設計および火格子など主要機器供給に加え、機器据付・プラント試運転時の技術指導サービス業務を行います。

<工事概要>

     
1.発注者 中節能(保定)環保能源有限公司(河北省保定市)
     
2.工事名称 保定市生活ごみ焼却発電プラント2期建設工事
     
3.当社業務 焼却炉設備に係る設計、主要機器供給、据付・試運転時の技術指導サービス業務
     
4.施設規模 ストーカ式焼却炉1,000トン/日×1炉
    (※1炉あたりで中国最大規模処理能力)、
   
    発電出力25MW
     
5.所在地 中華人民共和国河北省保定市
     
6.完工時期 2020年
     

2824_保定・鸟瞰图.jpg
完成予想図
 

当社グループは、ごみ焼却発電プラントにおいて、アジアや欧州を中心に900件以上に及ぶ世界トップクラスの実績を有しています。そのうち中国向けの受注は本件を含め2018年度は年間で過去最多となる7件、累計実績は23件となりました。
今後もごみ焼却発電における世界No.1企業として、ますます高まる海外での衛生的なごみ処理およびエネルギー需要に応える技術やサービスの提供を通じて、SDGs(持続可能な開発目標)達成に貢献していきます。

当社コーポレートサイト「SDGsへの取り組み」
http://www.hitachizosen.co.jp/csr/sdgs.html
SDGs.jpg

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日立造船 中国・徐州市向け... | トップ | 次の記事へ »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

中間処理施設等」カテゴリの最新記事