共同通信「ワクチンシール捨てた疑い、東京 4トンか、回収業者の男逮捕」から
新型コロナワクチンの製造番号が書かれたシール約4.4トン（約560万人分）を清掃工場に不法に捨てたなどとして、廃棄物処理法違反の疑いで、再生資源回収会社「山仁紙業」の代表取締役を逮捕したと共同通信（参考「ワクチンシール捨てた疑い、東京 4トンか、回収業者の男逮捕」）
このワクチンシールは産業廃棄物の扱いになるということが前提にあるようだ～
逮捕容疑は今年４月、都内の清掃工場で、紙くずなどの一般廃棄物と偽り、無許可で産業廃棄物のシール約４・４トンを捨て、さらにシール約９００キロを捨てようとした疑いという、、
TBSの「約560万人分のワクチンシールを不法廃棄 古紙回収業者を逮捕」によると、、墨田清掃工場に持ち込んだようだ～
23区の清掃工場、事業系の一般廃棄物も受け入れているが「持込ごみ受入」にプラスチックはない。事業活動から出るプラスチック類は産業廃棄物扱い。一部「弁当がら等」としてのプラスチック類は不燃ごみ処理センター で処理することになっている。また、搬入承認を受けるた事業者の産業廃棄物（紙くず・木くず・繊維くず）も受け入れてはいるが、それも清掃工場ではなく中防処理施設に搬入となっている。
ワクチンシール、、、
廃棄処分となったワクチンシールは、輸入が中止されたモデルナ製ワクチンのシール。墨田区の印刷会社「美創」がワクチンの輸入を想定して印刷したもので、不要となったシールの処分を「山仁紙業」に依頼したようだ。しかし、「山仁紙業」は産業廃棄物の処理の許可を受けていない、、従って依頼主の「美創」の社長も書類送検されている～
このニュースを読んで、、、
ワクチンシールが「一般廃棄物」ではなくて「産業廃棄物」扱いなのは？？？
手持ちのファイザーのワクチンシールも特殊な紙に印刷してある。「紙」というよりは「プラスチック」かな、破れないので合成紙「ユポ」なのかな？ 紙ではなく、プラスチック扱いでの産業廃棄物なのか、、、
また、ワクチンシールが「紙」であったとしても、、
産業廃棄物扱いの「紙くず」とは
産業廃棄物の種類と具体例(法第2条第4項、施行令第2条)
特定の事業活動に伴うもの「 紙くず」
建設業に係るもの(工作物の新築、改築又は除去に伴って生じたもの)、パルプ、紙又は紙加工品の製造業、新聞業(新聞巻取紙を使用して印刷発行を行うもの)、出版業(印刷出版を行うもの)、製本業、印刷物加工業から生じる紙くず
印刷物加工業の「美創」の事業活動によって生じた廃棄物であれば、「紙」のシールであってもやはり「産業廃棄物」となるのかな？？？
どちらにしても山仁紙業は産業廃棄物処理業の許可を受けていないとなっている。しかも、一般廃棄物の紙くずと偽り清掃工場に持ち込みとなっているが、山仁紙業は古紙回収業者だとすると、、一般廃棄物の収集運搬の許可はあったのだろうか？
また、『再生資源を回収後、リサイクルできなかったごみを一般廃棄物として清掃工場に持ち込むと処分費用が半分になる制度があり』『産廃の処理費用22万円を浮かせるため、リサイクルの減免制度を悪用し、およそ4万円で処理した』という数字も気になる、、、単純に4.4トンで割り算すると産廃50円／Kg、減免制度利用9円／Kgとなるのだが、、、
清掃一組の処理施設でもその減免制度利用で半額免除というのは対応しているのだろうか？
23区清掃一組の処理施設は持ち込み手数料は一廃も産廃も15.5円／Kｇ
産業廃棄物処理の専門業者に依頼すると50円／Kgなんだ、、、
やはり、23区の清掃工場処理手数料は安すぎる、、、
墨田清掃工場、、
ワクチンシール約4.4トン、搬入物検査でみつけたのか？
それにしても、4月の搬入で、、特殊な印刷物であるのに9月まで搬入事業者、排出事業者が特定できなかったんだ、、
このブログを書いているうちに、
清掃一組のホームページでも更新されていた～
東京二十三区清掃一部事務組合
更新日：2022年9月15日
廃棄物の処理及び清掃に関する法律違反事件被疑者らの検挙について
廃棄物の処理及び清掃に関する法律違反事件被疑者らの検挙について（令和4年9月15日）（PDF：389KB）
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