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東京23区のごみ問題を考える

脱焼却の循環型ごみ処理システムは可能か!!
   ~ごみ問題の覚え書きとして~

東京23区と多摩地域の一般廃棄物の処理状況 比較、1人1日当たりのごみ量、資源化率、最終処分量、家庭ごみ有料化、事業系持込手数料など、、、

2019年09月28日 10時44分05秒 | 東京23区のごみ

23区の事業系ごみ搬入手数料は15.5円/Kg


多摩地域ごみ実態調査の統計2018年度版が公表されていたので、さっそく、23区のデータと比較してみた~

多摩地域のごみ減量や資源化率は全国的にみてもトップクラスなので、、、
同じ東京都であれ、いまさら23区と比較してみても、、、仕方ないのだが、、、

とりあえず気になる部分のみ~

公益財団法人 東京市町村自治調査会

多摩地域ごみ実態調査 2018(平成30)年度統計

多摩地域30市町村のごみ処理に関する統計書(平成30年度分)です。

完全版は豊富なデータと図表で全54ページ、概要版は18ページにコンパクトにまとめてあります。

概要版 pdf多摩地域ごみ実態調査 2018(平成30)年度統計概要版 (サイズ:3.15MB)


以下、東京市町村自治調査会「多摩地域ごみ実態調査」等から抜粋


●1人1日当たりのごみ排出量

多摩地域における
平成30年度の1人1日当たりのごみ量は726g/人日、総資源化率は37.3%
平成29年度の1人1日当たりのごみ量733g/人日総資源化率37.4%

東京23区の場合は、環境省まとめの最新版(23区の1人1日当たりのごみ排出量~)
平成29年度の1人1日当たりのごみ量955g/人日、リサイクル率 R 16.7%

東京都全体
平成29年度の1人1日当たりのごみ量888g/人日、リサイクル率 R 21.9%

全国
平成29年度の1人1日当たりのごみ量920g/人日、リサイクル率 R 20.2%


東京市町村自治調査会「多摩地域ごみ実態調査 2018(平成30)年度統計」に用いている23区の1人当たりごみ量と若干異なるのではあるが、、)

 

●東京都市区町村の1人1日当たりのごみ排出量推移
環境省の「全国の一般廃棄物の排出及び処理状況等の調査結果」から作成

23区と島しょが東京都全体平均の足かせと、、、、
それでも多摩地域が頑張ってくれて、、888g/人日
平成29年度 東京都 1人1日当たりのごみ排出量は888g、リサイクル率R 21.9% & 政令指定都市のごみ排出量

 

●23区の1人1日当たりのごみ排出量推移
環境省の「全国の一般廃棄物の排出及び処理状況等の調査結果」から作成


●多摩地域の資源化率の推移

平成30年度は、総資源化率が37.3%、ごみ資源化率が32.9%

 

●多摩地域の 最終処分量の推移

最終処分量は、平成30年度は1,409トン
内訳別に見ると、不燃ごみを破砕選別して処分する不燃残さは埋立ゼロ、焼却残灰は7.1%(約93t)、増加


23区 埋立処分量の推移
焼却灰は増加傾向、灰溶融処理政策の破綻、、、
しかし、財政面からも、安全面からも、灰溶融炉の休止は大歓迎、
それにともなう焼却灰埋立量の増加は、不燃ごみ残さのプラスチック等の可燃分(現状は埋立処理)を焼却することでかなりカバーできるということであった が、、、灰溶融処理に変わる施策として、平成26年度から「主灰のセメント原料化事業」が始まっている。そして主灰と飛灰の民間による溶融処理事業も始まって、、、

23区、不燃ごみの残渣はまだまだ埋立、大半は焼却灰



多摩地域の家庭ごみ処理手数料

●家庭系の一般ごみは、28市町で有料収集
家庭系ごみで、日常生活から排出される一般ごみは、令和元年6月1日現在28市町で有料収集

●粗大ごみは、多摩地域全市町村で有料収集
家庭系の粗大ごみは、全ての市町村で有料収集となっており、29市町村で品目別に料金又はポイントを設定、ほかに従量制が1町となっています。

家庭ごみ(粗大ごみ除く)の有料化を実施していないのは武蔵村山市と檜原村のみ


●家庭系ごみ・ごみ処理手数料

グラフにしてみると~

注釈として、「家庭系一般ごみの有料化について*a(収集ここでいう有料化とは、臨時・多量排出の場合の課金ではなく、日常的に排出されるごみ(可燃・不燃・容器包装プラスチック)の収集に対して課金することをさします。」となっている。

概ねの市町村では容器包装プラスチックは無料もしくは可燃ごみよりも安価となっている。
ただし、昭島市、小金井市、清瀬市は容器包装プラスチックも同じ料金


家庭系ごみ・ごみ処理手数料 詳細は ↓ ↓

 


●多摩地域 家庭系ごみ・ごみ処理手数料( 2 ) 持込

多摩地域の場合、家庭ごみも清掃工場等への持込が可能、、23区の場合は持込は事業系ごみのみ


●多摩地域 事業系ごみ・ごみ処理手数料

23区でいうところの、有料ごみシールを貼ってだす区収集の事業系ごみの扱いかな、、、


●事業系の一般廃棄物の搬入手数料(可燃ごみ)

23区と多摩地域の搬入手数料をグラフにしてみた~



多摩地域 事業系ごみ・ごみ処理手数料 持込  詳細は ↓ ↓

 多摩地域のごみ組成

●可燃ごみの約5割弱が紙類・繊維(乾ベース)
多摩地域全体の可燃ごみの組成は、紙類・繊維が44.6%、プラスチック・ゴム・皮革24.8%、厨芥13.5%、木・草9.7%、その他可燃物5.2%、その他不燃物2.2%

●不燃ごみの約4割弱がプラスチック類(湿ベース)
多摩地域全体の不燃ごみの組成は、プラスチック類が37.3%、金属17.3%、土砂陶磁器17.2%

多摩地域のごみ組成(湿ベース)
可燃ごみのプラスチック類(湿ベース):17.5% ←23区:21.24%
不燃ごみのプラスチック類(湿ベース):37.3% ←23区:10.80% (23区 清掃工場の「ごみ性状調査結果(平成30年度)」

多摩地域ごみ実態調査では、容器包装プラスチック類の資源化に触れていない。おそらく資源の分類「その他」に含まれているとおもう。また、不燃ごみ中のプラスチック類割合がかなり多い市町村もあるので、プラスチック類が不燃ごみの自治体もあるのだろう、、、

●多摩地域でプラスチック製容器包装(白色トレイのみ除く)の指定法人ルートでの資源化申込のない市町村は、狛江市、稲城市、あきる野市、日の出町、檜原村、奥多摩町


23区 清掃工場の「ごみ性状調査結果(平成30年度)」 ごみ組成 プラスチック20.15% & ごみの重金属等含有量は~

23区の場合、平成20年度から「プラスチック類」は「不燃ごみ」から「資源または可燃ごみ」と分別の変更(平成20年度から本格実施)。従って、可燃ごみや不燃ごみの組成も大きく変わる、、、

グラフは、清掃一組「ごみ性状調査結果」より作成

 

●23区不燃ごみ処理センターに搬入されたごみ組成の推移(%)

「家電製品等」の区分は、平成21年度から、、、


 とりあえず~


関連(本ブログ)
多摩地域ごみ実態調査 2018年度統計、1人1日当たりのごみ量は726g/人日(資源化率 32.9%)、不燃ごみ処理残渣の埋立てゼロに、2019年09月27日




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