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東京23区のごみ問題を考える

脱焼却の循環型ごみ処理システムは可能か!!
   ~ごみ問題の覚え書きとして~

京都市 焼却灰溶融施設(住友重工) 来夏に未完成なら工事契約解除方針

2012年08月09日 07時31分43秒 | 溶融炉、スラグ

まるで、23区の中防灰溶融施設(100t/日×4炉)の悪夢の再来のようで、建設計画時からとても気になっていた京都の巨大灰溶融施設。2010年5月の試運転で排水から基準の42倍のダイオキシン類検出、その後も耐火レンガの破損と、設計ミスや作業ミス発覚で引渡が遅れに遅れている施設である。原因解明・施設の対策工事後、2011年6月稼働予定と報道されていたが、一向に稼働のニュースもなく気になっていたが、その後も不具合がおきているようでまだ試運転継続中のよう~ちなみに住友重工は工事遅延損害金を遅延日数1日につき,1,993,313円支払うようだ。

2013年8月までに引渡ができたとしても、ここまでして完成させて、この先も巨額の運営費を投入して、そのまま順調にいくとも思えない。建設工事中断にもならなかったのだから、先に進むしかないのかもしれないが、この矛盾を他人事とは思えない。京都市も、工事遅延損害金まで支払わせてしまって、完成後はやはり廃止にしますとはいえないだろうに、どっちにしてもこの先はイバラの道~ 
京都市としては、メーカーの約束不履行で契約を解除し、メーカーの費用負担で施設撤去が望ましいかもしれないが、それにしてもあと一年も~ 
もう灰溶融の時代は終わったともいえるのに、、、

■来夏に未完成なら工事契約解除 溶融施設で京都市方針
京都新聞 2012/08/08
 京都市は7日、トラブル続きで完成が遅れている伏見区のごみ焼却灰溶融施設について、2013年8月末までに施設が完成しない場合、工事を請け負う住友重機械工業(東京都)との契約を解除することを明らかにした。
 溶融施設はごみの焼却灰を高温で溶かし、半減させることができる。埋め立て処分場の延命に向け、市は114億円で同社に工事を発注、10年6月からの稼働を予定していた。

■京都市、契約解除も視野 焼却灰溶融施設の引き渡し
‎MSN産経ニュース - 2012/08/09
 京都市は、トラブルが続いて市への引き渡しが遅れているごみ焼却灰溶融施設(伏見区)について、来年8月末までに引き渡されない場合、工事を請け負っている住友重機械工業(東京都)との契約を解除、同社に施設の撤去を求める考えを明らかにした。


施設の概要
所在地 京都市伏見区醍醐陀羅谷1番地の138他
処理能力 330トン/日(165トン/日×2系列)
処理方式 燃料燃焼式溶融炉(都市ガス使用)
溶融炉形式 ロータリーキルン式 ← 住友重工



焼却灰溶融施設 全体フロー図及び総点検における改善を要する点

☆京都市ホームページより

京都市のサイト、溶融施設関連の報告書が消えている~
京都市の報告書など↓↓
http://www.city.kyoto.lg.jp/kankyo/page/0000111997.html
焼却灰溶融施設整備工事における1号炉の運転停止について(平成23年11月9日)
焼却灰溶融施設整備工事における試運転の状況について(平成23年10月24日)
焼却灰溶融施設整備工事における試運転の状況について(平成23年8月9日)
焼却灰溶融施設整備工事の経過と今後の予定について(平成23年5月23日)
焼却灰溶融炉耐火レンガの亀裂発生原因と対策について(平成23年3月8日)
焼却灰溶融施設整備工事について(平成23年2月8日)
焼却灰溶融施設におけるダイオキシン類対策工事等の進捗状況について(平成22年12月21日)
焼却灰溶融施設整備工事について(平成22年7月20日)
焼却灰溶融施設整備工事について(平成22年6月22日)
焼却灰溶融施設整備工事について(平成22年6月8日)
焼却灰溶融施設整備工事について(平成22年6月8日)
焼却灰溶融施設整備工事の履行遅延について(平成22年5月21日)


関連(本ブログ)
■京都市の灰溶融施設(330t/日)はまだ引き渡しできずに試運転継続中か?!(2011年11月01日)
■焼却灰溶融施設整備工事の経過と今後の予定について/京都市(2011年08月01日)
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