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杉並清掃工場建替工事 総合評価の結果、落札は日立造船・奥村組で263億円

2012年09月27日 10時34分23秒 | 東京23区のごみ

東京二十三区清掃一部事務組合(更新日:2012年9月27日)
■杉並清掃工場建替工事契約における総合評価の結果について
杉並清掃工場建替工事の一般競争入札を総合評価落札方式により実施しました。
このたび、契約相手が決定しましたので、総合評価の結果についてお知らせします。
杉並清掃工場建替工事総合評価の結果について(PDF:545KB)


杉並清掃工場建替工事総合評価の結果について(平成24年9月)
一部抜粋
1 工事概要
(1) 工事件名 杉並清掃工場建替工事
(2) 工事場所 東京都杉並区高井戸東三丁目7番6号
(3) 工事概要 既存の清掃工場を解体し撤去後、その跡地に新清掃工場を建設する。
ア 既存清掃工場概要
 (ア) 全連続燃焼式火格子焼却炉(廃熱ボイラ付)
   規模 900トン/日 (300トン/日・炉×3基)
 (イ) 工場棟等 鉄骨鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)ほか管理棟・付属施設
 (ウ) 煙突 鉄筋コンクリート造外筒・鋼製内筒型 高さ約160m
イ 新清掃工場概要
 (ア) 全連続燃焼式火格子焼却炉(廃熱ボイラ付)
   規模 600トン/日 (300トン/日・炉×2基)
 (イ) 工場棟等 鉄骨鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)ほか管理棟・付属施設
 (ウ) 煙突 鉄筋コンクリート造外筒(既存を再使用)・鋼製内筒型 高さ約160m
(4) 工期 平成24年9月27日から平成29年9月30日まで

2 落札者の選定方法
(略)
 この決定に基づき、平成22年度に総合評価落札方式で大田清掃工場建設工事、練馬清掃工場建替工事の落札者を選定しました。杉並清掃工場建替工事においても、これまでの落札者選定経緯を踏まえ杉並清掃工場建替工事総合評価実施基準を策定し、この基準に基づき落札者を選定しました。
巻末資料 「杉並清掃工場建替工事総合評価実施基準」参照

3 総合評価経緯
(略)

4 総合評価の方法
(略)

5 総合評価結果
総合評価の結果は、表-6に示すとおりでした。
この結果、評価値が最も高かった日立造船・奥村組特定建設工事共同企業体(表-6におけるA特定建設工事共同企業体)を落札者と決定しました。

以下に評価の内容を示します。

(1) 技術評価
ア 「性能・機能に関する項目」(必須の要求項目)
「性能・機能に関する項目」(必須の要求項目)については、入札参加申込みを行った2特定建設工事共同企業体のすべてが、特記仕様書で要求する性能・機能及び工事条件を満足し、杉並清掃工場建替工事を遂行する技術的能力を有し、競争入札に参加する者に必要な資格を満たしていました。
イ 「社会的要請への対応に関する項目」、「企業の技術力に関する項目」、「総合的なコスト削減に関する項目」(技術評価項目)
技術評価点は、表-6の技術評価点の欄に示すとおりでした。
なお、項目ごとの評価の概要を表-7に示します。

(2) 価格評価
入札の結果は以下のとおりでした。

入札の結果から、価格評価点は表-6の価格評価点の欄に示すとおりとなりました。
以下、省略
詳細は杉並清掃工場建替工事総合評価の結果について(PDF:545KB)



入 札 ・見 積 経 過 調 書
1 契約番号     第12001886号
2 件   名     杉並清掃工場建替工事
3 入札・見積日時 平成24年8月3日 午前10時00分
4 入札・見積場所 東京二十三区清掃一部事務組合入札室(東京区政会館14階)


備考
1 記事欄は、落札となるべき同価の入札をした者が2人以上あった場合にくじにより契約者を決めたときの経過、最低制限価格を設けた場合における最低制限価格未満の入札者等について記入する。2 入札金額は、消費税及び地方消費税を含まない金額である。落札決定額は入札金額に、記載してある金額に100分の5に相当する金額を加算したものである。(単価契約の場合を除き、1円未満の端数が生じたときはその端数金額を切り捨てる。)


税金が12億5千万円!!
とりあえず~



(2) 価格評価
「性能・機能に関する項目」(必須の要求項目)を満足した共同企業体を対象として入札を行い、下記の式により価格評価点を付与しました。

               予定価格-入札価格
価格評価点 = 配点 ×------------
               予定価格-下限価格※

※下限価格:最低入札価格又は、東京二十三区清掃一部事務組合低入札調査制度実施要綱に基づく調査基準価格のどちらか高い方とする。

技術評価は22項目にそれぞれの配点の合計

技術評価点は、配点75点
価格評価点は、配点25点
技術評価点(満点75点)+価格評価点(満点25点)=評価値(満点100点)

 

追記

日立造船株式会社

 日立造船株式会社・株式会社奥村組(大阪市阿倍野区、奥村 太加典社長)による特定建設工事共同企業体は、このほど、東京二十三区清掃一部事務組合(千代田区飯田橋、管理者:西川 太一郎荒川区長、以下、一組)より、杉並清掃工場建替工事(ストーカ炉:600t/日=300t/日×2炉)を受注し、同組合議会において契約の締結が承認されました。

 本件は、杉並清掃工場の設備全体が老朽化したことによる既存工場の解体及び新たな清掃工場の建設工事であり、「地域にとけ込み、信頼される清掃工場」をコンセプトに、①住民に信頼される安全・安心の清掃工場、②住民に親しまれる開かれた清掃工場、③住民が心やすらぐ環境にやさしい清掃工場、の三点を基本方針として、一組が計画したものです。
 本施設は、ごみの焼却時に発生する廃熱を利用した高効率ごみ発電プラントであり、約24,000kWを発電し、場内利用するとともに売電を行います。
 当社は、昭和40年に日本初の発電設備付都市ごみ焼却施設を大阪市に納入して以来、都市ごみ焼却施設を国内外で400件以上を納入してきましたが、本件の受注にあたっては、総合評価落札方式における当社の技術提案が高く評価されたものです。 

 ごみ発電を含む廃棄物発電は、電力供給や土壌負担軽減、CO2削減の観点から、海外では「Energy from Waste」として需要が高まっており、日本においても環境省が都市ごみ焼却発電による発電量の目標を250万kW(平成24年度時点)に設定するなど注目されております。
 当社は、都市ごみ焼却施設の設計から建設、長期運営に関わる総合的なノウハウを有し、AOM(After-sales service、Operation、Maintenance)と長期運営を含めた環境事業での世界NO.1企業を目指しておりますが、本事業を積極的に展開することで、地球温暖化対策や資源循環型社会の形成に貢献していく所存です。
 

 なお、本件の概要は以下のとおりです。

1.発 注 者:東京二十三区清掃一部事務組合(千代田区飯田橋、管理者:西川太一郎荒川区長)
2.工 事 名:杉並清掃工場建替工事
3.工事内容:既存清掃工場の解体・撤去工事および新清掃工場の建設
4.施設規模:ストーカ炉((600t/日=300t/日×2炉)
5.納  期:平成29年9月末
6.建設場所:東京都杉並区高井戸東三丁目7番6号
7.受注金額:25,100,000,000円(税抜き)

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