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ネットワーク・エンジニアのVPNサポート日記

株式会社アーツネットウェーブのサポート担当が「VPNソリューションパック」のサポートの様子を綴って行きます。

スマートフォンでリモートデスクトップの文字入力③

2013-06-14 | スマートフォン

前回の続き。

そもそもなぜ、スマートフォンでリモートデスクトップ接続してからの文字入力が

正しくできない場合があるか?

 

 

それは、

Windows側で、スマートフォン側のキーボードの情報を正しく認識できない

からです。(と私は認識してます)

スマートフォン側のキーボードは、「スマートフォンで正しく文字入力できる」想定で作りこまれているので、「Windowsで正しく文字入力する」ことを想定していません。

(絵文字が簡単に入力できるようになっていたり、Windowsのような特殊なキー(ファンクションとか)が削られていたり)

  

  

そのため、スマートフォンでリモートデスクトップ接続すると

スマートフォン側は、日本語入力ができるキーボードとしてログインしようとしますが

Windows側は、「よくわからないキーボード」だから、「英語キーボード102」として認識させちゃえ

みたいなことが発生し、実際のキーボードとWindowsの認識で不一致が起こり文字が正しく入力できなくなるのです。

   

”@”を打つと”[”になったりする場合はこの現象が発生しているケースです。

   

  

あと注意が必要なのは

リモートデスクトップでは、キーボード配列は「ログオン時点」で利用している ローカルキーボードの設定になる。 ログオフせずに、セッションを切断→再開すると、ログオン時点のキーボード配列がそのまま引き継がれます。

そのため、正しく文字が上記のような記号が正しく入力できない場合は

一旦ログオフし、スマートフォンからログインしなおせば、正しく入力できるケースもあります。

   

  

 といろいろ書きましたが、ここに書いてあることをすべて注意したらOKじゃんってことにもならなくて、

なぜか、「全角の記号がすべて半角記号として入力されてしまう(文字自体はあってるけど・・)」現象だったり

「キーを1回しかタッチしていないので複数の文字が入力されてしまう」現象だったり

アプリのバージョンが上がったら急に入力できなくなったりとか、、、

なぜそんなことが起きるのか(少なくとも自分には)理解不能なことも多々おきます。。

    

   
結局のところ、RDP「互換」のアプリを使っていることがこの問題の原因かとは思ってますが

MSが正規のRDPアプリを作ってくれたらいいのに、、、

(そんなの作ったらWindows8売れないか、、、)
 


スマートフォンでリモートデスクトップの文字入力②

2013-06-13 | スマートフォン

前回、スマートフォンでリモートデスクトップの文字入力は

チェックが大変だと

と書きましたが、

 

なぜ、そんなにチェックが必要なのか

ですが。

 

スマートフォン+リモートデスクトップ での文字入力の仕組み?を簡単に書きたいと思います。

 

A)方式の違い

 

以前にも書きましたが

スマートフォンでリモートデスクトップ接続してからの文字入力には

以下の2方式があります。

 

メリット デメリット
①文字転送型

・スマホ側のキーボードアプリによる制限が少ない。

・アプリ、OSによっては操作が特殊・煩雑

(文字入力→確定→転送 の操作が必要)

・パソコン側の辞書機能が利用できない。

(スマホ側の辞書を利用)

②直接入力型

・操作/入力の方法がPCを操作している時に近い。

・パソコン側の辞書機能を利用できる。

・スマホ側のキーボードアプリによっては日本語入力や記号の入力ができない場合がある。

・一旦ログオフしてからでないと正しく文字が入力できない場合がある。

 

 

概ねこんな感じです。(○○型は私が勝手に名前を付けました)

 

この方式のどちら(もしくは両方)になるかは、アプリによって決められているので

利用者が選択することはできません。

ぱっとみ、どちらのタイプかはわかりずらいですが、確認する方法としては

何か日本語入力してみて変換した場合、

 スマホのIMEで変換する→①

 リモートデスクトップ先のPCのIMEを使って変換する→②

になります。

 

この2種だと、不具合が多いのは②

①はスマホ側で「作った文字」を転送するだけなので、文字が入力できないなどのケースは少なめです。(ないわけではない)

 
 

 

 

B)キーボードアプリの違い

 

Androidの場合、

「Androidのキーボードアプリ」(OS標準のアプリやsimeji、google日本語入力 など)

を使って文字入力するか

「リモートデスクトップアプリ内蔵のキーボード」

を使うかで動作が異なります。

(iOSはキーボードアプリがないため、この辺は気にすることはないです。)

 

 

「Androidのキーボードアプリ」を使う場合は、OS標準でだめなら、別のアプリを使って・・・という逃げ道があるのは良いですが、キーボードアプリもめちゃくちゃたくさんあるので確認はさらに大変になります。

リモートデスクトップアプリ内蔵のキーボードの場合、気を付けないといけないのは

海外製のアプリの場合、「日本語入力」が想定されていないので

「半角/全角」キーの相当するキーが存在しない場合もあります。(なので日本語入力できません)

 

 

このようにA)の方式や、B)キーボードアプリの種類の組み合わせで文字が打てる打てないの現象がいろいろ発生することになります。

 

 

 

では、文字が正しく打てなくなるとき、スマホとWindows何が起きているのか!!!(そんな大したことは起きてませんが、、、)

 

 

 

はまた次回に。


スマートフォンでリモートデスクトップの文字入力①

2013-06-12 | スマートフォン

スマートフォン(AndroidやiPhone)のアプリやサービスで、

Windowsのリモートデスクトップ(RDP)が可能なものは無料/有料も含めるとたくさんありますが

どのアプリが一番良いか??ですが、

どんな用途で使うかにもよりますが、個人的には「文字入力」が正しくできるか

についてはしっかりチェックしたほうが良いと思っています。

 

検証でいろんな端末、アプリを試していますが、一番検証に時間がかかるのは

文字入力の確認です。

そもそも、リモートデスクトップ接続ができるか

については、ちゃんと設定すればあまり問題になることはないですし、

マウス操作については、最近のアプリについてはおおむね操作可能です。

(操作しずらいなどはありますが、、、、)

ただ、アプリに右クリックする機能がない! なんてものもありますが、それはどうしょうもないのであきらめましょう

 

 

しかし、文字入力に関しては

本っ当~にスマホ端末やアプリの組み合わせで変わってきます。

日本語が入力できない、記号が入力できない なんてことはよくあります。

さくっと文字入力してみて、問題ないと思っていても、

実際使ってみると・・・・この記号が入力できない、変換がおかしい などなど、、、

 

 

そのため文字入力の確認の場合は

1)日本語が入力できるか(変換もちゃんとされるか、 日⇔英の切り替えが、キーボードでできるか)

2)英数、記号(特に@やドット、ハイフンなど)が、半角・全角で入力できるか

3)Shiftキー、Ctrlキー、Fnキーなどが動作するか(Ctrl+C とかよく使うショートカット)

4)Ctrl+ALT+DELETE が使えるか。(リモートデスクトップのログオフで使うので)

など細かくチェックする必要があります。

 

普段業務でやっていることを一通りチェックすることが一番間違いないです。

 

次回、そもそもなぜ文字入力のチェックをこんなにしないといけないか

について書きたいと思います。

 

 


Windows8 でスマートフォンでVPN

2012-12-27 | スマートフォン

Windows8 で当社サービス「スマートフォンでVPN」が利用できるか

検証を行いました。

まず、VPNの設定ですが

Windows8そもそもの操作が覚束ないので最初はどこから設定をしたら良いか戸惑いましたが

基本的には右側の「チャーム」呼ばれるメニューから設定を呼び出すようです。

004

設定メニューさえ出せば、基本的にはWindows7と同じのようなので

サクサク設定してみましたが

・・・・

繋がらない、、、、

良く設定を見てみると

設定のパラメータのデフォルトと微妙にWindows7と違う!

こちらがWindows7

Widnwos72

で、こっちがWindows8

認証の設定にチェックがありません。。。

Windows82

(どっちかにチェックしないと設定できない項目が、デフォルトでどちらにもチェックなし ってのもどうかと思いますが、、、、)

ということで、このチェックだけつけたら、問題なくつながりましたし、リモートデスクトップも問題なし。

 

ただ、大きな問題ではないですが、

スタート画面からは、VPN接続できないっぽい、、、

まーデスクトップ画面(いままでWindows同様の画面)を開いて接続すれば問題ないですが

せっかくWindows8なんで、スタート画面からVPN接続できたらいいのになぁ。。。。

(そのうち、そういうストアアプリできるかな??)

ちなみにリモートデスクトップは、スタート画面から直接呼び出せるストアアプリ?があります。

Rdp

なお、今回検証したのは

Windows8+ハードウェアキーボード

なので、Windows8タブレットの「ソフトウェアキーボード」で動作するかは不明

(そもそも自分がWindows8のソフトウェアキーボードの仕様が良くわかってない・・・)

いつも、Androidのタブレットやスマホでは、ソフトウェアキーボードには苦戦しているので

ちゃんとチェックしないとね。

 

あと、見た目似ている、「WindowsRT」も未検証。

こちらもちゃんと確認する予定です。


MDM検証中

2012-09-20 | スマートフォン

現在MDM(モバイルデバイス管理:Mobile Device Management)の検証中。

 

 

検証で使っているMDMはoptim社の「Optimal Biz for Mobile」のASP版。

1台、数百円/月 と低コストで始められるのと、マルチOS対応(Android/iOS/Windows)というのが魅力です。

 

もちろん機能も充実しているので、全部検証しようとすると大変なので

とりあえず最低限の機能を少しずつためそうかと思います。

 

 

そもそもMDM(Optimに限らず)でできることといえば

(1)紛失・盗難時の情報漏えい対策

(2)不正利用の防止

(3)端末情報の収集

などがあるかと思いますが、

 

今回まず試したのは(1)の情報漏えい対策

 リモートロック(遠隔で端末をパスワードロックする)、

 リモートワイプ(遠隔で工場出荷時の状態に戻す)

機能です。

 

 

 

 

■リモートロック

動作は問題なくできましたが

AndroidとiOSではロックの仕組みが違う模様。

Androidの場合、OSのロック画面とは別の「Optimal Biz」専用のロック画面になりますが

iOSの場合、OS自体のロック画面になります。

 

なので、Androidの場合、OSのロック画面のパスワードとは別で、リモートロック専用のパスワードを設定することが可能ですが

iOSではそれができません。

 

</object>
Optimal Biz でリモートロック【Android】

 

</object>
Optimal Biz でリモートロック【iPad】

 

 

■リモートワイプ(遠隔で工場出荷時の状態に戻す)

動画はありませんが、iOSもしっかりワイプできました。

ワイプに関してはOS毎に違いはないようです。

</object>
Optimal Biz でリモートワイプ【Android】
(動画撮影時にガッツリ顔が写りこんでしまった、、、、、)

 

 

次回は(2)不正利用の防止のアプリ利用制限あたりを試そうかと思います(予定)