ようやく・・

東日本大震災が発生してから3週間が過ぎました。



福島市に大学時代の友人がいます。

2年前にサクランボ狩りで立ち寄ったとき

からなかなか会えずにいました。



安否、住居の被害状況は他の友人から聞いていましたが



今日ようやく本人と電話で話ができました。



リンパマッサージを職としている友人は

被災した翌日から

避難場所に行き

避難してきた人のマッサージを続けいたそう・・



福島市には南相馬市から避難してきた方が

多数おられ、地震発生時は椅子にいすに座ったまま動けずにいたそうです。



それをみた彼女は

エコノミークラス症候群を心配し、

すぐに行動に出たそうです。



耳元から割れるような大きな声で

現状を説明してもらっているとき、

3年前の卒業研究を思い出しました。



新潟県中越地震発生時に

自治体、会社、お店、医師、町内会などで

まとめ役になったかたからアンケートを取り

こころの動きを質問紙から統計しました。



当時活発に行政や町内の避難場所とのパイプ役になって

交渉に精力的に動いていたひとが

体調を崩していたり、

すでに亡くなっていた方がいました。



個人的な出来事のストレスや

バーンアウト（燃え尽き症候群）等

さまざまな要因が重なり

一概には関連づけることができませんが



いわゆる災害弱者ではなく

体力もあり

自宅再建も直にでき

仕事にもすぐ復旧でき

一人ではない・・



そんな元気な人が



地域が落ち着きを取り戻したころ

すとんと気分が落ち込み

体調も崩したようです。



今回の地震の被災地では

中越地震をはるかに超えた非日常が

まだまだ続きそうです。

その分、大小さまざまなストレスに気づかないまま

幾日も走り回っているリーダーが

どれくらいいらっしゃるでしょうか・・



自治体のかたは



定期的に支援のスクリーニングを受けながら

こころのケアをしていただくと思いますが



地域の、

ほぼボランティアの地区リーダーさんは

多分細かなケアは自他ともども考え付かないと思います。



どうか、今回はそんな一般市民の

燃え尽きに目を向けてほしいと願っています。



彼女にも幾度も

少し力を抜いて

疲れたと感じなくても

支援の場所から定期的に離れて

自分の心身の疲れを癒してね・・といってはみたものの



どうも彼女の心には届かなかったようです。



近日中に

小荷物を送るつもりですので

もう一度手紙をしたためる予定です・・