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Blogといったネット上メディアについて
日常の話題に沿って発信します。

[追記]はてなRSS

2005-05-15 23:38:42 | 技術視点
前回のエントリで使いづらいと述べた「はてなRSS」だが、そんなことを言った後にblogを見ていてMy Life Between Silicon Valley and Japanのblog中で面白い機能が紹介(?)されていた。
「このフィードの注目エントリー」といって、「はてなブックマーク」と「はてなRSS」を絡めたどれくらいブックマークに入れられているかをエントリ毎に表示する機能だ。
私がよく使っているgooのRSSリーダーで言うと、「チェックをつけた記事」が集計されて各ブログでエントリ毎に順番に並べられるといった感じだ。
実を言うと同じく前回紹介した、feedmeterの機能をブラウザ対応にして「はてなRSS/ブックマーク」に限定させただけなのかも知れないが、今までのPVなどの価値判断とは違い、能動的な読者の反響がどれだけあるかということが個別のエントリ単位で分かるので、(ブックマークに入れるという点でかなり高い敷居の判定ではあるが)同一のblogにおける記事の注目度の比較などの用途で便利かもしれないと思う(そして実際に使われていたわけだ)。
ただし、ブックマーク追加ボタンがblog上にあるのはもちろんはてなダイアリーだけだし、普通のRSSリーダーではそのような機能はないので、かなり限定的なものであることは確かだ。正直なところ普遍性があるほど便利な機能であるので、無理だとは思うが是非積極的に広がってほしいものだ。
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RSSとその周辺

2005-05-14 02:36:08 | 技術視点
RSSはblog等の時系列で並べられた記事データをメタ的に記述するフォーマットだが、最近色々とRSSに関するものを見つけたので今回はRSSについて書いて見たいと思う。
まず最近(9日)の話だが、はてなが遂にブラウザタイプのRSSリーダー"はてなRSS"をリリースした。以前書いたがはてなのアンテナははてな以外のblogには向いていない。
そこでRSSリーダーができるのは当然の流れではあるのだが、ベータ版と理由もあるのかも知れないが全く使い物にならない。
メールにしてもそうだが、様々な機能を外部のネットワークに持つというのは私のような違う機種・場所・設定のPCを使う人間には非常に効率がいい。
RSSについて言えば私のblogはその性質上RSSを元に巡回をしないとソースがないのでエントリが書けない。そのため今までは家でしかエントリを書けなかった。
このような感じでブラウザタイプのRSSリーダーを切望していたので、そんな矢先の「はてなRSS」は非常に良いタイミングだったのだ。
しかしながら、メーラー型のRSSリーダーになれた所為もあるのか使いづらさは否めなかった。
特にメーラー型の特徴である記事ごとの流し読みと右クリックをしてRSSフィードを登録という行為ができないのは非常にもどかしい。
また階層構造やエントリ名だけの表示ができないので、大量のRSSフィードを効率よく捌くこともできないように感じた。
もちろんまだベータ版であるので今後の拡張機能によっては面白くなるかもしれないが、とりあえず今の状態では使おうとは思えなかった。

RSSリーダーではないが、前回紹介した『ブログを続ける力』でも紹介されていた"MyRSS"とその関連のサイトがRSS関係のサイトでは群を抜いているように思える。
web日記とblogの違いの1つがRSSであったが、このサイトではweb日記でも普通のホームページでも更新情報をRSSにしてしまう。
しかも"feedmeter"という関連サイトではRSSに対しURLを入れるだけで更新頻度や人気(アクセス数)を情報として明示し、人気をもとにランキングまで作ってしまっている。
また"trackfeed"という同じ関連サイトではちょうどmixiの足跡のように被リンクをスクリプトで読み込みRSSにしてしまうという事も行われている。
私としてはこれが1つの連携を持ってブラウザ型RSSリーダーになればRSS対応でも非対応でもRSSが読めて、そのRSSの評価・更新頻度とつながりが見えてと使い勝手がよいようにも思えるが(ただし使われる方にはたまらないかもしれない)、RSSリーダーにBloglinesをあげている辺りその雰囲気はないようだ。
ちなみにこのサイトの管理人様のblog"MyRSS.jp 管理人 Blog"はこれらのアイテムを利用した統計などが掲載されていて普通分からない部分なので非常に参考になる。
最近では『43% のブログは【毎日更新】されている@MyRSS.jp 管理人 Blog』というエントリでblogの更新頻度分布などがグラフ化されている。他のblogでも言及があったが、その更新頻度の高さに驚いた。feedmeterに登録されているという点でかなり上方修正されているとしても高い。このblogも見習うべきだとつくづく思う。
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情報蓄積・限界性

2005-04-18 01:13:53 | 技術視点
gooが更新がままならないほどエラーがでるので、気まぐれに前々回それを題材にエントリを書いたが、実はこのような事態は他に大きな側面をもっていることなのかもしれない。
もともとMovableTypeといったソフトやphpを使ったブクログなどのサイトは、見れば分かるが従来のCGIを使ったweb日記と比べてblogのマシンへの負荷は大きい。
様々な無料ブログサービスがここ1,2年の間に誕生してきたが、爆発的な勢いでユーザーのみが増えていったということは単にブロゴスフィアが広がったと喜んでばかりはいられないのだ。
CPUの処理速度の上昇や企業の機材への投資と比べて、これらのユーザーの増加とそれらによるログの蓄積は桁違いである。つまり、サーバサイドから見て限界が存在するのだ。
しかし、ユーザーはこの管理サイドの痛み・サーバマシンの悲鳴をあまり知ることは無い。もちろん私も気にしていなかった。
gooブログのスタッフによると現在一般的な朝刊の新聞に換算すると20年から25年分の文章がデータベースに格納され常に更新されている状況らしい。
(cf.深夜帯に閲覧が遅い状態の報告と今後の対策について@gooブログ スタッフブログ)
blogを時代・歴史の蓄積とみなすという考え方があるが、このようなここ一年の推移を考えると今後何十年もログを溜め込むことはできるのだろうか。
blogが今後ずっと続いていくとしても、蓄積という観点では既に近い将来に技術的な障壁があることは間違いない。
デジタル情報は理論的には永遠不滅であるが、例えばPCがクラッシュしたとか、更にはOSといった仕様が変わってしまったということで、昔のデジタル情報は現在残っていない。
残っているのは情報が入っていた古びた機材であり、もしくは印刷されたりしたアナログの情報である。
ほとんどのblogに容量の規制があるように、デジタル情報というものは現実的にはアナログの情報よりも更に有限である。
そのため結局のところ、残しておく情報の選別があったり、アナログメディアへの変換が必要となっているように思える。
聞いた話ではmixiではアドバンスのサービスにしない場合は60日でメッセージのログが消去されるらしい。そのような形で蓄積としての機能を捨てるということも考えられるだろう。

このような観点で面白いエントリ群があった。情報に関する定義でストックとフローという概念についてである。
以前トラックバックさせていただいたblogであるブログの記事は「情報」ではない@~大ブロ式~から発見したものだが、そのソース元フローなブログ/ストックなブログ@SOUL for SALE,知的ストックとフロー@一日一喝とあわせて示唆を与えてくれるように思える。
ストック(情報蓄積)とフロー(議論)を区別して、本来のblogの意義の1つとしてストックがあり、現在のblogはフロー性の高い部分に傾向が偏っている。また、本来ストックに収まらないフローのストック化としてまとめサイトの必要性があげられているとしている。
そこでは語られていない事として、ストックという意義がblogに存在するとして、それを達成するためには我々がブログの物質的な側面を理解し、そのための投資といった行動を起こさなければならないということがある。
今の我々の意識としては、blogについてタグを打ったりする手間を省くツールとして捉えている部分があるが、そのような意識では将来必ず障壁が見えてくるということだ。
解決策としてはフローな部分で終始するアイデア発生装置のような形をとる(現に~大ブロ式~さんではフローがブログの面白さであるとしていると読み取れる。)か、もしくはblogの過去情報のセマンティックな検索性を高めると同時にログを貯める際に痛みを伴うものにするといった事があげられる。
「痛みを伴う」とは、どこかの行政改革ではないが、情報の蓄積ということは物質的な部分を考えなければいけないと言うことだ。
この流れがどちらに進むのだろうか。サーバ以前に蓄積された情報を人間が処理できなくなる気もするが、どちらにせよストックという観点では何らかの取捨選択が必要なのかもしれない。
データの海と評されるネットワークだがそれを構成しているのはあくまで個々のサーバである。blogという内海が溢れるときは案外近いのかもしれない。
コメント (3)
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