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Blogといったネット上メディアについて
日常の話題に沿って発信します。

『ブログタイプ』第一回放送とその評判

2005-04-16 01:34:21 | メディア視点
ライブドアとの関係で、話題になったフジテレビが新番組として土曜23:30から放送し始めた『ブログタイプ』。(cf.Yahoo!ブログ - ブログタイプ,フジテレビ - ブログタイプ)
簡単に言うと一般の人がブログのエントリを投稿して、それを再現するバラエティ番組のような感じです。
ブログではっきり言うと評判がよくないので、情報ソースとしてビデオにとったものの見ていなかったのですが、今日見てしまいました。
感想として言うと、全く面白くないのですが別に酷評されたイメージほどのものではなかったので、酷評の原因について、『ブログタイプ』というキーワードでRSS検索した結果を元に、多少の分析をして見たいと思います。

この評判の原因としていくつか挙げてみると、下のようなものがあります。

ヤフーとのタイアップ企画のような形なので、ヤフーのブログの中からしか題材を選出していなく、それを番組中で説明していない。
・採用されたブログにYahoo!ポイント50,000ポイントといった形で明らかにヤフーのブログの使用者増加を狙っているように取ることができる。
・利用規約が利用者の権利を剥奪していると考えられる。
・『電車男』といった流れで、いかにネット上のソースを利用するかに終始している。

(ex.フジテレビがブログを番組に@~内容に責任は持てません~,Yahoo! JAPAN利用規約とフジテレビの新番組@インターネットの普及で本当に便利になったか?,ブログタイプ@ヘッポコ日記,「ブログタイプ」(フジ)はIT業界に対する冒涜ですか?@natural tribe
ヤフーについてはランキング上位の成人向けブログ(通称エログ?)を通知なしで削除したりと色々と話題になってましたが、明らかにヤフーのブログへの注目度を増す意図が汲めるのは事実でしょう。またDVDなどの媒体に無償で転用するという部分で疑問が残ります。
それ自体企業戦略として考えれば当然なのかもしれませんが、そのようなことをうやむやにしているのでは批判の対象にならざるを得ないと思います。
『ウェブログの心理学』でも著作権の帰属についてが書かれていましたが、当にblogの著作権にかかわる事例になりうると思います。

ブログについて説明がされず、テロップで「ブログ(ネット上の個人日記)」という表示がされた。
(ex.おお、例の『誤解』もついにここまで・・・。 @ヱビススプリング製作所
ブログ考察をしている身としては、この定義は信じられません。web日記と何が違うんでしょうか。
もちろん源流の1つとしてweb日記を見出すことはできるとは思いますが、それだけでは説明不足です。
そこらへんの補足をしてほしいですが、深夜番組なので無理かもしれません。

同フジテレビ水曜22:25放送の『ココリコミラクルタイプ』などの投稿再現番組の二番煎じで面白くない。
(ex.ブログタイプを憂うっていうか、大丈夫か? フジテレビさん。@blog 3.16),疲れる@ある大学生の日常
そちらの番組は知りませんが、投稿番組というのは数多くありました。
blogを投稿媒体と見るのはある意味新しいですが、blogの一側面だけしか捕らえていないように思えます。

ライブドアといろいろと揉めた割には、インターネットを取り扱っている。
(ex.フジテレビは@徒然日記,ブログタイプ、ひどいな。@元気ないズー。)
ここらへんは私は気になりませんが、文句を言いたくなる気持ちは分かります。

結局のところ「企業の利己的な考え方にネットが利用されたという気持ち+ブログについて分かっていない+つまらない」という形でこのような評判になっているのだと思います。
しかし、つまらないですがこの番組は日本におけるblogのイメージと言うものを分かりやすく表現しているように思えます。
結局のところ一般的にはweb日記とblogは混同されてしまうし、再現されていたブログも風俗嬢送迎タクシーでの日記や恋愛復讐といったもので、極めて俗的な部分がウケるという認識があるのでしょう。
あと、出演者の青木さやかがブログをこの番組のためだけにブログをつけています。既にある芸能人ブログと同様にコメントやトラックバックの量が半端でないことを見ても、ブログにおける一般的な考え方が表れているように思えます。
(cf.[ブログタイプ]青木さやかが見た!こんな女、ムカつくっ!)
この番組がこれからどのように進んでいくのかは分かりません。上に挙げた青木さやかのブログも今現在週2ペースで3つエントリが入っていますが、これが続けられるのか、話題が無くなったりしたら…という点の興味もあります。私自身もそうですが、何しろテーマを設定したブログというものは書くのが大変でしかたがありません。
ちなみに『ブログタイプ』について肯定的に捉えているblogも存在します。
(ex.ブログタイプ・・・(この番組はイケル可能性がある)@つち日記)
あくまでこのエントリは一側面ということを忘れないように…。
私としては他のブログの感想にもあったように同様軽い気持ちで見守っていこうと思います。
コメント (10)
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日本対北朝鮮のサッカーからblogを見る

2005-02-11 20:37:57 | メディア視点
blogの特性を考えるために、前々回にやったようなblogによる情報の検索とその分析を続けることにします。
今回のテーマとして、前回と質的には同じ特別の場における経験からの意見の記述という面を持ち、前回よりもかなりその範囲が広いと考えられる「日本対北朝鮮」のサッカーについてのblogでの記述を検索してみたいと思います。
これについては私自身もテレビを通してですが、見ていたので内容は分かります。
まずは前の分析と同様にwebニュースによる記述をあげてみます。
 
日本、2―1で辛勝 大黒が勝ち越し弾 W杯北朝鮮戦 asahi.com : スポーツ : サッカー
この記事が全体の流れを記述した記事です。
全体の流れという観点以外に、得点をあげた2人の選手のインタビュー記事といった部分が関連記事として書かれています。

06年W杯予選 アジア最終 日本2-1北朝鮮 MSN-Mainichi INTERACTIVE サッカー
上の朝日の記事と同様に全体の流れを日本チーム側の視点で記述した記事です。
そのあとに選手の試合内容についてのコメントのような形で内容を補充しています。

今回はblogのエントリ数が相当な数になると考えられたので、
意図的に一言のエントリは除外し、内容の似たエントリを形式化して、
どのような構造になっているか分析してみたいと思います。


いまさらながら日本対北朝鮮を振り返る 何のための若さだ!
このblogでは試合を見た結果としての、政治とスポーツの違いに対する自分の考えがスポーツ選手の顔といった例を出しながら書かれています。

サッカー 髭眼鏡写真館雑記
北朝鮮国籍の在日の人の抱えている問題を、サッカーの応援という立場から記述していると思います。
サッカーの内容というよりはその周囲の状況についてのメタ的視点で、書いている方は日本人だと思いますが、試合の内容とは他の視点に立つことが出来ていると思います。

やっぱりサッカーって甘くない。だからこそ味わい甲斐が有る。 創難駄クリキンディーズ2004福岡
こちらは基本的には日本チーム側に立った記述ですが、試合の内容から北朝鮮へのスポーツという観点での尊重がなされている事で、中立的な立場に立った内容になっているように感じました。
その立場からのサッカーに対する考え方やメディアの対応についての批判が新鮮に感じられました。

サッカーと野球 オレ流推定日記goo
こちらのblogでは試合の視聴率の部分から、サッカーへの注目と野球に対する不安感というよう形で
話を展開しています。サッカーからスポーツという、より広域の枠を捉えているように思えます。
ただしこの場合は日本・野球という部分に限定することで話を生活に近いものにしているようにです。

カリヨンの観測気球 面目躍如なるか! 「57.7%」
こちらでは元となるデータに視聴率を取り出して、内容とは違った部分の指標からの話題提起をしています。しかし視聴率についてよりも、国家とスポーツについての文章のほうが主となっています。本文では「話が逸れた」とされているがこの逸れ方こそblogにとって重要なように思えます。

日本と北朝鮮の関係  何も考えずに生きる。
こちらも詳しい内容には言及せずに、日本サポーターと北朝鮮サポーターが分けられたという環境の部分からその裏にある問題は何かという問題的をしています。

サッカーを文化として根付かせるために・・・ アイドルブログ
こちらのblogでは視聴率という面から、経済的な格差とそれを意識しないマスコミと国民性の批判がされています。
問題の提起のためにトラックバックを利用しているのも面白い試みです。

日本VS北朝鮮 MBA -30歳の挑戦-
このblogでは、試合の感想や視聴率の話題の提示などから、スポーツの政治を超えた側面と北朝鮮の政治体制への批判がなされています。


結果としては数が多すぎて全てを網羅的に回ることは不可能なようにも思えてきました。
この情報量のほうが人間の能力を上回っているという状況は現在の世の中で当たり前となっているのではないでしょうか。だからこそ、リテラシーとかそのような情報をどうやって集めるかということが言われるのかもしれませんが、そのようなリテラシーという考え方があっても、結局はどのblogを読んでしまうかは偶然に近い部分があります。偶然性の中からつながりが生まれていくというのは実生活でも良くある出会いであって、それがblogにとっても必要となってくるのでしょう。

エントリを見ている中で、サッカーという話題を話の発端としていたとしても、全体の内容を総合的に見てみると例えば在日朝鮮人についてや、更に大枠の政治とスポーツの関係についてであったりと、言及の枠が一つ外側に拡張されているように考えられました。
もちろんサッカーについての部分で更に一段掘り下げた内容を書いているエントリもあります。しかし、それも大きい枠への拡張という意味では同じでしょう。
これはニュースというメディアの中では別の部分(例えばコラムといった部分)で補わなくてはなりません。この別枠の意味内容へのネットワーク的なつながりが一つの文章の中で作られているということは重要です。

もうひとつは、多くのエントリでトラックバックを辿ることで同じテーマの違うエントリを見つけるということが出来たことです。これはテーマが前回と違った規模であることのの影響でもあるのですが、しかし、トラックバックとはこの点において記述する側への機能なのか、それともそれを見る側への機能なのか。その部分が疑問となります。
記述する側はトラックバックを張ることによって、自らの参照の足跡を残すことになるわけですが、それ自体の効果については未知の領域です。トラックバックのお返しという部分も慣習的なものなのでその機能的部分が未来のたくわえのように思えるのです。一方情報をblogでまわるときこのようなトラックバックは非常に有用であるといえます。
そこにはトラックバックの利用に関する2面性とも言うべきものがあるのかもしれません。


今回も引用したサイト元にはトラックバックを送らせていただきました。
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続・唐十郎教授最終講義からblogを見る

2005-02-03 01:02:59 | メディア視点
googleといった検索エンジンの精度の上昇によって、インターネットでの情報のやり取りが活性化されたことには誰もが同意することでしょう。しかし、それはどちらかというと静的なHTML形式の情報において有効であるように思えます。理由として前回情報収集をするにあたって、検索エンジンはほとんどblogというメディアに対して効果をあげなかったことがあります。実際の生の場面から2日もの時間がたっていたにもかかわらずです。
基本的に前回の検索手段はgoogle,主要なblogサービスのトップページからの検索,hatenaのキーワード検索,RSS情報サイト等によって行われました。しかし、結果としてそれほど多くの情報ソースにたどり着くことはできませんでした。
前回から3日経っていますので、ここでさらに多くの手段を使って検索してみたいと思います。

唐十郎 横浜国大での教授として最終「公演」 わたくし犬でございます
私的な大学に対する体験・思いから、この題材を通じて、大学のありようとその中での教員の魅力についての文章です。
文章のソースとして、webニュースを参考にしていることが書かれています。

唐十郎さん最終講義、アングラで締めた 横浜国大退職へ はる@の日記
こちらはwebニュースから題材をとって一言コメントを挙げているタイプです。
内容にはあまり触れていませんが、自らの状態と照らし合わせて記述しているように思えます。

唐先生 はてな?@うぇぶ録
日記に近い記述です。行けなかったという状況説明ですが、
前回取り上げた日記に対する応答が見られます。

唐十郎さん退職 THIRTEEN YEARS OLD
こちらはwebニュースをソースとしていますが、実際の過去の体験との照らし合わせで感想を述べています。このような場に居ないが詳しいという人間と実際の場に居た人間とをつなぎ合わせる機能が必要だと思いました。

唐十郎最終講義 re:cord>>>type-T85326
こちらは実際の体験を元にして書かれています。ちょうど上のblogと対称的です。
素直な感想として思いを書いている用に思えます。

最終講義 kareta cosmos
こちらはソースは実際の体験からだと思います。
非常に詩的な雰囲気で自分の思いと実際の場面が描写されています。

唐十郎 双子座!!
こちらも実際の体験を元にして書かれていますが、その外部的なイメージが付随しているように思えました。全体として、文字の強調などが多く今まで挙げた例にはにない形のように思えました。

ここで検索をしていて気づいたことがいくつかあります。
まず一つは、webニュースが短期間で消えてしまうということです。blogからのリンクがあったにもかかわらず既に記事内容がなくなってしまった、もしくはヘッドラインからアーカイブへ移ってしまったというサイトがyahoo!ニュースなどで見られました。
また、基本的にblogはニュースや体験に即しているはずなのですが、前回検索して回った後から新しいblogの書き込みがいくつかあったということもあります。これについてblogが即応性以外の側面をもっているという視点が開けたように思えます。
他には、前回かんがえた情報源の二面性と同時にblogの書かれる目的というものも皆違うようです。自らの感情の描写、場面の描写、意見の発表、様々にあるように思えました。
前回の検索方法に加えてRSSフィードを使った検索サイトが見つかり、これが効果的でした。しかしRSSについては非常に限定された知識しか持っていません。この部分についても勉強の必要性があると感じました。


最後にblogの機能の重要な側面としてのトラックバックについて、実験的ではありますが検索したサイトにトラックバックを送りました。これがどのような効果を及ぼすのかは分かりませんし、そもそも引用しただけなのにトラックバックを送っていいのかなど、トラックバックに関するマナーのようなものも分かっていません。方法に失礼などがあった場合はご指摘おねがいします。
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唐十郎教授最終講義からblogを見る

2005-01-31 04:17:31 | メディア視点
ちょうど先日、私の大学において唐十郎教授の最終講義があったので、そのことをテーマ、例えて言うならば、blogというレンズを通す光源として使わせてもらいたいと思います。
まずblogとは少し違うマスメディアの視点からの記事を見て見ます。

唐十郎さん最終講義、アングラで締めた 横浜国大退職へ  Asahi.com :教育
基本的に本文については、実際に起こった事物のみがピックアップされて書かれています。
タイトルの諦めたという表現が、少し意味がとりにくいように思えましたが、ここでは参照のためなので言及にとどめておきます。

唐十郎 教授最終“公演” スポニチアネックス :芸能
これについても、基本的には実際に起こった事物のピックアップと捉えられます。
唐ゼミの言及があったことと、「7年半の“教授としての芝居”」「最後まで型破りな講義」など価値判断を含む表現があるように思えました。

他にもいくつか記事がありましたが、ここでは参照のためとして割愛します。
このような従来のマスコミュニケーションからのニュースという形式の特徴として、事物をそのまま即物的に相手側に発信しているように思えました。
ただし、その中にどのような話題をどのレベルまで取り上げるか、またどのような表現フレーズを使うかという点で、他のマスメディアとの差異化を図っているように考えられます。

さて、blogについて同じ様にインターネット上で調べたわけですが、500人の来場者数という制限があるので、分析をするほどにはならなかったようにも思えました。その中で今回は、基本的には2つのタイプに分類できました。
先ほど言及したように来場者の限定性から、書く動機つまり元となる事物(唐十郎最終講義)の情報をどこで手に入れているかについて二分化してみました。
ひとつは実際に現場の体験を下に、感想もしくは分析等をしているblog、もう一つはニュースといった間接的な情報を元に、ひとこと言ったりしているblogです。
もちろんこの分類は恣意的なものですので両方の情報ソースから引っ張っているblogもあり、どちらが主の動機となって、どちらが裏付けであるのか分からないものもありました。


唐十郎教授最終講義/唐ゼミ解体?/私信かつ私心。 asap@anex.
唐ゼミの内部もしくは周辺に立った視点のblogです。動機としては一番前者に近いのではないでしょうか。
事物に対する詳細な記述と、他とは違う面に通じた意見があるように思えました。

夕闇に消えた後で 稲本喜則の日記
こちらは多分webニュースからのみで文章を書いているように思えます。
記事のタイトルの批評と、思考を取りとめもなく書いたようであり、意図は少ないと感じました。

唐十郎さん最終講義、アングラで締めた 横浜国大退職へ padma colors
webニュースに対する一言コメントという形式の典型のように思えたblogです。
内容的にはほぼ皮肉のみの内容に思えたのですが、現実としてそこにあるblogなので重要だと思います。

唐十郎 ひとりネットバタカイギ
webニュースをリンクしているが、表現からではどちらの分類にも受けとれました。
短い形式ではあるが、大学に対する意見の提言を行っているように感じられます。

何よりも肉体を!―唐十郎最終講義 Gleam/Diary
学内の学生のblogであるが、webのニュースを引用しています。
こちらはwebニュースから提起して、感想や大学のこれからの不安、事前の宣伝などについて書いています。


今回はどちらかというと提示のみとなってしまいましたが、次回は違った角度の題材を盛ってこようと思います。
テーマ性が定まらないままの発信となりましたが、何とかやっていきたいと思います。
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