1987年6月24日
本日は浜中から根室へ向かう。
昨日はあんなに晴れて,日焼けまでしてしまったのに,
今日は一転。降り出しそうな曇り空。
・・寒い!!
異様に寒い。
朝,ガソリンスタンドで給油のときに,温度計を見たら
12度。
なんだかそれ以上に寒く感じる。海からの風が冷たいのだ。
スタンドの室内でストーブを焚いているくらい。
道東はあらゆる点で,道南とは違う。
人間の密度も全然違うので,給油には気を使うようになった。
集落と集落の間が30キロくらい何もない,とかは当たり前の感じだ。
何か,自然が人間のエリアに迫り出してくるかんじで,天気も
道南とか道央が晴れていても雨,というのが多い。
・・もっとも俺は内地からずっと雨男か。関係ないか(;_;)
霧多布から海岸線を走った。
集落を離れて少し走ると,ムツゴロー王国がある。
実はムツゴローさんは大好きだった。
中学生の頃に一生懸命読んだ。
ムツゴロウの青春記,ムツゴロウの結婚記,ムツゴロウの無人島記,
どんべえ物語などなど,何回も読み返した。
特に,無人島記とかどんべえ物語とかは大好きだった。
無人島でロウソクで暮らす一家。
家族のみなさん,よくついてきたなぁ,などと感心した。
ヒグマの子を飼い初めて,地元の人たちにはずいぶんと変人扱いされた
そうだが,それでも印税を稼いで今度は浜中に土地を借りて
ムツゴロー王国をつくった。
・・好きに生きてて,いいなぁ・・映画なんか作っちゃったりしてさ。
そんなムツゴロー王国,玄関先には門が閉ざされて(当たり前か),
中は見えず。
ただ,敷地内にバッファローが一頭,所在なさげに立ち尽くしているのが
見えた。
あらら,あの人,バッファローなんか養っているのか。この北の大地で。
どこぞの動物園から治療かなんか頼まれてそのままなのかな。
好きに生きて,好きな事をしているように傍目には見えるけども,
果たしてそうなのか。
わけのわからない若者たちも入り込んできて,いろんなトラブルも
あるんだろうし,運営だってお金がとても必要なのだし,
苦労がないはずがないね。
納沙布岬に向かって海沿いの道をひた走る。
ダートになったり,舗装になったり,いきなり海沿いの道になったかと
思うと,駅のホームの長さが列車一両分しかないような,原っぱの
ど真ん中の駅に出て,そのまま線路と平行して走ったり,初田牛(ハッタウシ)
などという,無理矢理漢字を当てた駅名に笑ったりしながらのんびり走る。
空気は冷たいけど,美味しい。
昨日はTシャツでカヌー,今日はセーターやダウンジャケットで着膨れている。
道東,恐るべし。
海沿いの崖の風景は,海からの強風に耐えられる背の低い草木だけが
生き残るために,独特の景観だ。
東北などの崖っぷちとはイメージが完全に違う。
荒涼とした感じなのに、それでもそこにしがみつく植物の生命力。
ゆっくり、のんびり走って、納沙布岬についた。
巨大な駐車場,笹川良一記念館^_^;
笹川さんには別に興味はないけれど,展望台に上がって,
望遠鏡を覗く。
北方領土の国後島,歯舞諸島はガスってしまってさっぱり見えない。
まぁ,これも運命ですな,雨男の。
花咲ガニのスタンド店があった。
当然食べてみる。
が,身もあまり詰まってないし,甘みもない。
店の若い女の子いわく,
「お客さん,今の花咲食べてこれが花咲ガニだーって思わないでね。
8月から身が詰まってきてすごく美味しくなるんだわ,これが。」
だそうで。
「お客さん,バイクでどこから来たの?東京?
いいなぁ~~」
いいなぁ~~に切実なものを感じた。
そうかもしれない。
ここまで人の密度が薄いと,東京に憧れるのはわかるよ。
でも,東京なんかろくなもんじゃないんだけど・・
人は無い物に憧れるんですね。
ほんとに人なつっこく、素直な笑顔を見ていると、東京なんかに
こない方がいいんでないかい?と言いたくなる。でも言わない。
納沙布から野付半島までの海岸線は枯れたトドワラとか,白樺のような
木とか,なにやら本当に寂しい道が続く。
この日は,野付半島の付け根のところにある民宿のつけに飛び込みで
泊まった。
明日は野付半島を歩こう・・
本日は浜中から根室へ向かう。
昨日はあんなに晴れて,日焼けまでしてしまったのに,
今日は一転。降り出しそうな曇り空。
・・寒い!!
異様に寒い。
朝,ガソリンスタンドで給油のときに,温度計を見たら
12度。
なんだかそれ以上に寒く感じる。海からの風が冷たいのだ。
スタンドの室内でストーブを焚いているくらい。
道東はあらゆる点で,道南とは違う。
人間の密度も全然違うので,給油には気を使うようになった。
集落と集落の間が30キロくらい何もない,とかは当たり前の感じだ。
何か,自然が人間のエリアに迫り出してくるかんじで,天気も
道南とか道央が晴れていても雨,というのが多い。
・・もっとも俺は内地からずっと雨男か。関係ないか(;_;)
霧多布から海岸線を走った。
集落を離れて少し走ると,ムツゴロー王国がある。
実はムツゴローさんは大好きだった。
中学生の頃に一生懸命読んだ。
ムツゴロウの青春記,ムツゴロウの結婚記,ムツゴロウの無人島記,
どんべえ物語などなど,何回も読み返した。
特に,無人島記とかどんべえ物語とかは大好きだった。
無人島でロウソクで暮らす一家。
家族のみなさん,よくついてきたなぁ,などと感心した。
ヒグマの子を飼い初めて,地元の人たちにはずいぶんと変人扱いされた
そうだが,それでも印税を稼いで今度は浜中に土地を借りて
ムツゴロー王国をつくった。
・・好きに生きてて,いいなぁ・・映画なんか作っちゃったりしてさ。
そんなムツゴロー王国,玄関先には門が閉ざされて(当たり前か),
中は見えず。
ただ,敷地内にバッファローが一頭,所在なさげに立ち尽くしているのが
見えた。
あらら,あの人,バッファローなんか養っているのか。この北の大地で。
どこぞの動物園から治療かなんか頼まれてそのままなのかな。
好きに生きて,好きな事をしているように傍目には見えるけども,
果たしてそうなのか。
わけのわからない若者たちも入り込んできて,いろんなトラブルも
あるんだろうし,運営だってお金がとても必要なのだし,
苦労がないはずがないね。
納沙布岬に向かって海沿いの道をひた走る。
ダートになったり,舗装になったり,いきなり海沿いの道になったかと
思うと,駅のホームの長さが列車一両分しかないような,原っぱの
ど真ん中の駅に出て,そのまま線路と平行して走ったり,初田牛(ハッタウシ)
などという,無理矢理漢字を当てた駅名に笑ったりしながらのんびり走る。
空気は冷たいけど,美味しい。
昨日はTシャツでカヌー,今日はセーターやダウンジャケットで着膨れている。
道東,恐るべし。
海沿いの崖の風景は,海からの強風に耐えられる背の低い草木だけが
生き残るために,独特の景観だ。
東北などの崖っぷちとはイメージが完全に違う。
荒涼とした感じなのに、それでもそこにしがみつく植物の生命力。
ゆっくり、のんびり走って、納沙布岬についた。
巨大な駐車場,笹川良一記念館^_^;
笹川さんには別に興味はないけれど,展望台に上がって,
望遠鏡を覗く。
北方領土の国後島,歯舞諸島はガスってしまってさっぱり見えない。
まぁ,これも運命ですな,雨男の。
花咲ガニのスタンド店があった。
当然食べてみる。
が,身もあまり詰まってないし,甘みもない。
店の若い女の子いわく,
「お客さん,今の花咲食べてこれが花咲ガニだーって思わないでね。
8月から身が詰まってきてすごく美味しくなるんだわ,これが。」
だそうで。
「お客さん,バイクでどこから来たの?東京?
いいなぁ~~」
いいなぁ~~に切実なものを感じた。
そうかもしれない。
ここまで人の密度が薄いと,東京に憧れるのはわかるよ。
でも,東京なんかろくなもんじゃないんだけど・・
人は無い物に憧れるんですね。
ほんとに人なつっこく、素直な笑顔を見ていると、東京なんかに
こない方がいいんでないかい?と言いたくなる。でも言わない。
納沙布から野付半島までの海岸線は枯れたトドワラとか,白樺のような
木とか,なにやら本当に寂しい道が続く。
この日は,野付半島の付け根のところにある民宿のつけに飛び込みで
泊まった。
明日は野付半島を歩こう・・