今からちょうど9年前の12月7日。
僕が高校一年生の時。
その日は確か平日だった。
学校から帰宅したら、いつもと違うことがあった。
親がいない。
親は農家だから、一日の半分くらいは家で作業する。
親だけでなくおばあちゃんもいない。
そのうちおふくろだけが帰ってきた。
慌しかった。
「お父さんとおばあちゃんは病院に行ってるから、早くお風呂に入りなさい。お母さんもこれからまた病院に行く。」
そんなことを言った。
まだ5時前だ。
でもただならぬ雰囲気だった。
もしかしたら、と思った。
風呂から出た僕を見て、弟がそっと言った。
「おじいちゃん亡くなったって」。
そうか、やっぱり…。
がんだった。
ずっと入院してた。
次の日、初めて忌引で学校を休んだ。
告別式に参加するのも初めて。
笑顔ばかりの姉ちゃんが泣いてるのをこの時初めて見た。
姉ちゃんは一番おじいちゃんが好きだった。
休日なんかはいつも近くにいた。
たくさんの人が最期の時間に来てくれた。
つらいことなんかあると思い出したりする。
今は実家に帰るとまず仏壇に線香を立てる。
9年前の話。
来年で10年か。
僕が高校一年生の時。
その日は確か平日だった。
学校から帰宅したら、いつもと違うことがあった。
親がいない。
親は農家だから、一日の半分くらいは家で作業する。
親だけでなくおばあちゃんもいない。
そのうちおふくろだけが帰ってきた。
慌しかった。
「お父さんとおばあちゃんは病院に行ってるから、早くお風呂に入りなさい。お母さんもこれからまた病院に行く。」
そんなことを言った。
まだ5時前だ。
でもただならぬ雰囲気だった。
もしかしたら、と思った。
風呂から出た僕を見て、弟がそっと言った。
「おじいちゃん亡くなったって」。
そうか、やっぱり…。
がんだった。
ずっと入院してた。
次の日、初めて忌引で学校を休んだ。
告別式に参加するのも初めて。
笑顔ばかりの姉ちゃんが泣いてるのをこの時初めて見た。
姉ちゃんは一番おじいちゃんが好きだった。
休日なんかはいつも近くにいた。
たくさんの人が最期の時間に来てくれた。
つらいことなんかあると思い出したりする。
今は実家に帰るとまず仏壇に線香を立てる。
9年前の話。
来年で10年か。