オシム監督 選手を称賛…就任から1年「満足」勝利☆

言いたくて仕方なかった。監督人生で封印してきた『あの言葉』。ロッカールームで勝利の報を聞いたオシム監督はゆっくりピッチに現れ、選手たちを迎えた。そして会見で恥ずかしげな、イタズラっぽい表情を浮かべ、笑った。
「私はこれまで“満足”してはいけないと言ってきた。それ以上進歩しないことになるから、監督とは“満足”しないもの。しかしここで“満足”という言葉を使いましょうか? 本心はそうではないですが、会見を終わらせるためにね。あるいは私が“満足”といったという記事を書いても構いませんよ」
もはや言ったも同然。それは選手への称賛、誇りに満ちあふれていた。
PK戦直前、指揮官は豪州・アーノルド監督と握手し、ロッカールームに引き揚げた。「病気でなくてもPK戦は体に悪い。実は見てると勝てないというジンクスがあるんです」。PK戦の末に千葉の初載冠を導いた05年ナビスコ杯決勝はロッカーにいた。今回も手を両ほおにあてながら祈った。「(勝利を聞いて)喜んでジャンプしたら、天井に頭をぶつけそうになったが、元気に生きてます」とジョークまで飛び出した。
ちょうど1年前の7月21日。ドイツW杯で惨敗した日本の再建を託され、オシム・ジャパンは正式発足した。「日本代表を“日本化”させる」。スピードを武器に世界と戦う決意を示した1年の総決算に勝った。
日本代表監督就任時、「監督契約はある意味で結婚です」と例え話を披露した。国際サッカー連盟のW杯オブザーバーだった02年日韓W杯、日本と韓国に“ひと目ぼれ”したという。翌年、J1千葉の監督に就任。そして“ひと目ぼれ”した国と「結婚」した。ひと目ぼれで結婚に至った夫人・アシマさん同様、日本を愛する。その思いが実を結びつつある。
しかし終着点ではない。1人少ない相手に試合を決める思い切った采配がなかったことには「私たちのサッカーが、まだ完成の域に達していないからです」。さらに「勝ちはしたが、日本化はまだ実現していない。結論を急がないでください。まだ時間はある。なるべく、結論を引き延ばそうと思ってます」
1年でW杯16強の強豪と互角以上に渡り合うところまで来た。しかし、日本のさらなる進化に自信があるからこそ、老将は新たなる「満足」を追い求める。
■オシム体制発足からちょうど1年
日本サッカー協会はちょうど1年前となる昨年7月21日、「日本代表・オシム新監督」を正式発表した。ドイツW杯1次リーグ敗退後、ジーコ監督の後任について川淵会長が6月24日の会見で「オシム…」とついポロリ。J1千葉監督の同氏と交渉中であることが明らかになり、それから約1カ月後に正式契約にこぎつけた。契約は2010年南アフリカW杯までの4年を基本に、1年ごとの見直しで年俸は1億2000万円(推定)。オシム新監督は「まるで結婚したようだね。ただ結婚生活も最初はうまくいくがその後はどうなるか分からないよ」とどっきりジョークで船出した。
◆川淵三郎・日本サッカー協会キャプテン
「全員が落ち着いていいサッカーをしてくれた。(豪州に)リベンジ、リベンジという気分だったが、それを払しょくしていいスタートが切れたのではないか」
★豪州・アーノルド監督「アジアは難しい」
1次リーグ開催地のタイから、より猛暑のベトナムに移動した影響か、蒸し暑さに苦しんで動きは重く、本来の迫力が影を潜めた。優勝候補の一角でもあったが、同国初のアジア杯は8強止まり。アーノルド監督は「ここ数週間でたくさん学んだ。アジアは難しい。アジア杯は今後に控えるW杯予選に向け、いい参考になった」と“本番”のW杯予選でのリベンジをにらんでいた。(引用)
日本がPK戦制し4強 アジア杯サッカー
CNN Japan
日本、豪州との雪辱戦 サッカーアジア杯準々決勝 サッカー@エクスプレス
アジア杯 日本がPK戦で豪州下す デイリースポーツ
日本 0-0 豪州(前半途中) アジア杯準々決勝 産経新聞
時事通信 - 時事通信
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日本がPK戦を4-3で制して勝利をつかんだ。GK川口が2本をブロックする活躍だった。てか、正直PK戦まで縺れるゲームぢゃなかった★(藁)。その前で決められたチャンスが幾度と無くあったのにも関わらずネ★(爆)。
んで、後半24分に右CKからアロイージに先制点を許した日本だが、その3分後にすぐさま同点に追いついた。俊輔からのセンタリングを巻が折り返し、ゴール前の高原が左足で冷静に蹴り込んだ個人技は、やっと日本にもFWらしー奴が出て来た!!っと思いたい。釜本以来のってゆーのは、まだ早いかなっっ★(藁)。んで、 豪州に退場者が出て日本が数的優位に立ち、押し気味に試合を進めたが勝ち越し点を奪えず、1-1で延長戦へ…。30分間の延長戦でも決着せず、PK戦の末、よぉーやく振り切ったってかんぢ☆(笑)。