どんなもんじゃい!!!亀田が号泣、因縁再戦制し初防衛☆
プロボクシングWBA世界Lフライ級タイトルマッチ(20日、有明コロシアム)どんなもんじゃい!! 王者・亀田興毅(20)が、挑戦者フアン・ランダエタ(28)との因縁の再戦で3-0の判定勝ち。初防衛に成功した。微妙な採点結果が論議を呼んだ前回の判定勝利には“バッシング”が巻き起こったが、今回は勝利に徹するアウトボクシングを展開。ジャッジの1人は11ポイントもの差をつける完勝だ。来年はWBC王座との両団体統一戦も構想し、野望に向かって勢いづく。
自信が確信になった。もう、だれにも文句はいわせない。最終12回。赤コーナーから飛び出した亀田は、両腕を突き上げ、スタンドの観衆に勝利のパフォーマンス。試合終了のゴングとともに、父・史郎トレーナー(41)もリングに飛び込み、判定が告げられる前に息子を抱き上げ、喜びをわかち合った。
「どんなもんじゃい!!!」
12回にバッティング行為で減点されたが、ジャッジの1人が全ラウンド10-9で亀田につける完勝だ。ランダエタのパンチをほとんどもらわず、きれいな顔のまま、得意のフレーズを叫んだ。そして、これまでの父のサポートに触れ、「オヤジ、ありがとう」。グローブを外した手で顔を覆って号泣した。
8月2日、ランダエタとの王座決定戦に2-1の判定勝ち、悲願の世界王座に就いて涙を流した。だが、1回に生涯初のダウンを喫したことも影響して判定が論議を呼んだ。相手を見下すような言動が批判の的となり、史郎さんの“反論”も反感を買って、亀田家への“バッシング”となった。10月18日に再戦が決まったが、9月下旬のスパーリング中に左まぶたを8針縫う負傷で延期。「疑惑の負傷」と、いわれのない中傷も受けた。
「この4カ月、正直、何も楽しいことはなかった」
前回対戦以来、“宿敵”となったランダエタとの間に完全決着をつけることが、自ら課した至上命題。辛辣な意見を投げてきた世間を見返す唯一の方法であることも、わかっていた。
そのために、ファイトスタイルを変えた。ひたすら前進してプレッシャーをかけ続ける闘い方を、今回はガードをあごの上に置く自然体に戻し、リング中央で構える相手を中心に置き左右に動くスタイルに変えた。ランダエタのパンチが届かない距離を12回、キープし続けた。打って勝つことを封印し、打たせずに勝つことに徹した。
「亀田とKOはセット」-デビュー以来、口にしてきたキャッチフレーズは守れなかった。会場が沸いたのも試合後半、ロープに詰めて連打を見舞った数度のシーンだけ。亀田自身、控室に戻ると「ちょっと安全運転だったな」と、ジム関係者に思わずもらしたという。それでも、「今回だけは、何があってもクリアせなあかん試合やった」(史郎さん)。バッシングの矢面に立ってくれた父のために、“信念”を曲げてでもベルトを守りたかった。
来年3月、両国国技館で次戦を行うことが決まっている。史郎さんは将来的にWBC王者との統一戦を構想するが、この内容を評価して、次戦で組まれる可能性も出てきた。亀田自身が最終目標とするフライ級、Sフライ級を制しての3階級制覇も、来年中には着手するつもりだ。どちらもいまだに日本のジム所属選手で成し遂げた者はいない。
「これから、もっと磨き上げて、新しいスタイルをつくっていく」。越えねばならない壁を越えた浪速乃闘拳が、07年、またひとまわり大きくなる。
★父・史郎トレーナー万感
勝利を信じて、興毅に抱きついた。バッシングを完全封印する3-0の完勝。判定のアナウンスを、父・史郎トレーナーは誇らしげに聞いた。
「オレの責任もあった。興毅がこの壁をぶち抜いたことがすごい」
8月、微妙な採点結果が論議を呼んだ。猛烈な逆風が吹いたが、亀田家の絆にヒビは入らなかった。「アカンいう人もいるよ。それはそれでええねん。信じられるのは自分と家族だけやで」。完全決着を命じた。「ブサイクな試合をしたオレらが悪い」。
体を張って興毅を守り抜いた。親が出過ぎと批判されても「興毅は支えなかったらアカン」と信念を貫き、防波堤になった。妻とは離婚し、3兄弟に末娘を抱え、経済的に窮した時期もあった。どんな逆風を浴びても、平気だった。完勝でリベンジしても、「別に認めてくれんでもええ」とそっけない。興毅の勝利は史郎トレーナーの勝利。父にはその事実だけがあればいい。
★次戦来年3月、「亀田場所」
亀田には2つの野望がある。1つは公言している3階級制覇。Lフライ級に加え、適性階級のフライ級、Sフライ級と順次階級を上げて、日本人で初となる偉業に挑む。
もう1つは、父・史郎トレーナー(41)が明らかにした、WBC王者との統一戦。現在、WBC王者はオマール・ニーニョ・ロメロ(30)=メキシコ=だが、11月18日にラスベガスで行った初防衛戦後の検査で、禁止薬物の興奮剤メタンフェタミンに陽性反応を示し、1月にネバダ州コミッションの聴聞会を受けるため、事態は流動的。対戦が実現して王座奪取となれば、こちらも日本人初の快挙だ。
すでに、次戦を来年3月、「亀田場所」と銘打って東京・両国国技館で行うことが、決まっている。順調に進めば、そこで統一戦を行いたい意向もある。その後に王座を返上し、来年中に2階級目のフライ級で世界獲りに挑む。
★今回は地域的に中立なジャッジ陣
前回は韓国、パナマ、フランス人のジャッジが採点。1回に亀田がダウンを喫したことに加え、最終12回に韓国人ジャッジが亀田に10-9(他の2人はランダエタの10-9)とつけたことで、採点が論議を呼んだ。
ただ、3人のジャッジがそろって同じ見解を示したラウンドは、1、6、10、11回の4回だけで、採点する側も難しい内容だったといえそう。ダウンの印象が強く残ったことで、「亀田の負け」とみたファンが多くなったとみられる。
今回はアジア、中南米のジャッジは外し、地域的にも中立性を保った。
ちなみに、採点基準は(1)有効なクリーンヒット(2)有効打の数(3)ディフェンス(4)ペースを握っていたかどうか(リングゼネラルシップ)-の順に評価。10-10のイーブンとなる採点をなるべくつけない「ラウンドマスト方式」をとるが、WBAではイーブンを1、2度つけてもさしつかえはない。
★圧勝も、また不可解採点
文句なし、亀田の判定勝ちだったが、3人のジャッジの中には亀田に事実上のフルマークをつける「首をかしげるような採点」(ボクシング関係者)もあった。今回も「マストシステム」が採用され、南アのジャッジは4回までは10-9を互いに取り合い同点。英国人ジャッジは4回まではランダエタが2点リードしていた。だが、米国人ジャッジは全ラウンドで亀田の優勢を取り、すべて10-9。亀田のマイナスは12回の減点1だけで、トータルは119-108の大差をつけた。
TBSのアナウンサーが仕切りに大人のボクシングって強調していたのには正直そこまで言わんでもねぇって想ったけどネ★(藁)今回の試合でマスコミは手の平返して大絶賛ってのがまぢ嫌だねぇ…元々亀ファミ推しの俺としては、てか俺の周りにはバッシングしちゃってるのは入なかったけど、今回のファイトを一般ピーポーの皆様は、どぉ~想ったんだろぉー?!!それでもまだ叩くのかなぁ?!!てか、殆どは、やくさんの様な亀パパに対して何だろうけどネ(若干。藁)ま、何はともあれまずは初防衛……。
彡^・∋/ ゜・:*☆【ネ兄】☆*:・゜\∈・^ミ・*:..。o○☆*゜Congratulations!!!・*:..。o○☆*゜