ロナウジーニョ、勝利の美酒に酔えず…バルセロナ、初の世界一は夢に。。。
その瞬間“魔術師”から笑顔が消えた。4年前の日韓W杯で歓喜に沸いた横浜の夜空を、呆然とした視線がさまよった。
「今の気持ちを一言で表すなら『悲しみ』。試合に負けた時は、いつもそうだ。人生とはこういうもの。サッカーはこの繰り返しなんだ」。試合中ですら笑顔を絶やさないラテン男は、そこにはいなかった。
生まれ故郷ポルトアレグレを本拠とするインテルから徹底マークを受けた。創立107年、数々の栄光を手にしてきたバルサにとって初の世界タイトルのチャンス。しかし伝説的名手クライフが率いた92年のトヨタ杯同様、再び戴冠を逃した。
相手のインテルは自身の出身グレミオと同本拠のライバル。ゴール裏のインテル・サポーターからはボールを持つ度に大ブーイングを受けた。そんな中でもロスタイムにポルトガル代表MFデコからのパスを見事な右足さばきでゴール前に浮き球パスを送るなど、最後まで“マジコ(魔術)”を見せ続けた。しかし力及ばなかった。ブラジル代表として臨んだドイツW杯に続く屈辱だった。
守らねばならない誓いがあった。ポルトアレグレに住む甥のジエゴ君(12)は、インテルのユース所属。大会前、若き日の自分と同様、デコボコのグラウンドで草サッカーをする甥に「インテルには悪いけどゴールを決めるよ」とジョーク交じりに宣言した。
自らを目標にする甥との約束は、もちろん単なるライバルへの嫌がらせ発言ではない。恵まれない環境からでも世界一になれることを証明するためのもの。最高峰の舞台で敗れはしたが、その“マジコ”は確実に、全世界のサッカー少年に希望を与えた。
「きょうのことは忘れて欧州CLに専念したい。そしてまた来年、ここに戻ってきたい」。再び欧州の頂点に立ち、この地に舞い戻る。「この敗戦で、もっと素晴らしいチームになるかもしれない」。そんなライカールト監督の言葉は、ロナウジーニョのためにある。
★日本の子供へ…「生きろ!!」
ロナウジーニョが、いじめなどで自殺が相次いでいる日本の子供たちへの3枚の直筆メッセージを、日本サッカー協会に贈った。来年4月に子どもの健全育成に貢献する「こころのプロジェクト」を本格スタートさせる同協会からの依頼で、この日の決勝前に(1)「生きろ、生きろ、生きろ。強くあれ。自殺なんかするな」(2)「絶対に夢をあきらめるな。きみの人生を精一杯生きろ」(3)「人生は美しい。心にたくさんの喜びと愛を持って生きよう」とポルトガル語で記した。試合前にメッセージを書くのは異例で、関係者も「試合中継以外、テレビなどの独占取材は受けていないはず。それに普通、3枚も書いてくれません」と驚いている。
このメッセージは今後、同プロジェクトのテキストやビデオなどで全国の子供たちに披露される予定。

大会MVPには、バルセロナのポルトガル代表MFデコが選ばれた。準決勝・アメリカ戦(横浜国際)でのミドル弾など日本のファンに鮮烈なプレーを披露。ただ決勝は不発で敗れただけに「インテルは守備的なプレーでプレッシャーが強く、相手の流れになってしまった」と喜び半分。それでも賞品の自動車(トヨタ・プリウス)を贈られたときは、笑顔を見せていた。
★オシム監督、ロナウジーニョ批判!?「1人でも走れない選手がいると負ける」
理想と現実の悲しい矛盾。決勝を観戦した日本代表・オシム監督は、複雑な笑みを見せた。
「片方は試合をスペクタクルに戦い、片方は生活のために戦い、後者が勝った。バルサのようなサッカーは理想だが、“美”は長続きしない」
圧倒的なタレントを誇るバルセロナに対し、インテルナシオナルは守備を固めてカウンター狙い。「インテルは皆が自分を犠牲にして、スキルを実用(勝利)のために使った」と勝者の戦いを評価。一方で「はっきりしたのは、1人でも走れない選手がいると負けること。だれかとは申し上げないが…」と指摘。ライカールト監督の指示もあって攻撃に専念したFWロナウジーニョを指したとみられる。
ただバルサを「理想」とする気持ちは間違いなく、本来はロナウジーニョも高く評価する同監督。代表監督の立場からすれば勝利が重要と分かっているのだが…。
★ライカールト監督「彼らが勝って当然」
バルサのライカールト監督は「相手には勝利への飢餓感があった。彼らが勝って当然なのかもしれない」と意気消沈。攻撃の起点ロナウジーニョとフランス代表MFジュリをマークされ為す術なし。90年トヨタ杯で自ら2ゴールを挙げ、ACミランを世界一に導いたが、監督としての戴冠には届かなかった。「時にバルサも負ける。それは認めてもらいたい。ファンを常に楽しませるのは難しい」。勝利至上か魅せるサッカーか。バルサ永遠の悩みは、またも解消されなかった。
★フェアプレー賞はバルサ
クラブW杯のフェアプレー賞にはバルセロナが選出された。また、大会MVP(ゴールデンボール)のデコに続くシルバーボールにはインテルナシオナルのFWイアルレイ、ブロンズボールにはバルセロナのFWロナウジーニョが選出された。
いやぁ~まぢ残念だったネ、やっぱ負けると色②言われちゃうケド、このまま魅せるサッカーを貫いて欲しいネ☆(笑)てか、エトー&メッシが入たらどぉーなってたコトか…てか②来年は、チェルシーが出場して№1チャンピオンを頂きます!!!って感ぢ☆(爆)。。。