『バースデー・ワンダーランド(2019)』
2019年4月26日公開の日本のアニメ映画です。柏葉幸子さんの小説『地下室からのふしぎな旅』を原作とし、監督は『クレヨンしんちゃん モーレツオトナ帝国の逆襲』の原恵一さんが務めます。キャラクターデザインにはロシア出身のイリヤ・クブシノブさんが起用されて話題にもなりました。上映時間115分。
あらすじ
アカネの誕生日前日、目の前で地下室の扉が突然開く。そこに、謎の大錬金術師ヒポクラテスとその弟子・小人のピポが現れる。2人はアカネに、私たちの世界を救ってほしいと懇願する。自分に自信がないアカネはできないと断るが、好奇心旺盛で自由奔放な叔母チィに促され、骨董屋の地下の扉から繋がる“幸せ色のワンダーランド”へ無理やり連れて行かれてしまう。そこは、時空を操るクモやまん丸でモコモコの羊、巨大な鳥や魚と、アカネたちとそっくりな人たちが暮らす世界で、“色が失われる”危機に瀕していた。色を作る水を守るため、アカネはワンダーランドの救世主となり、チィやヒポクラテス、ピポと共に、色とりどりの町を巡る。
感想
う~ん、ワタクシには合わなかったですね・・・。
序盤から物語がゆったりしすぎてるなぁと思ったら後半から終盤の唐突な展開。なんだかテンポがおかしく感じました。
それに主人公アカネが旅を通じて成長する物語なのですが、主人公がどう成長したのかプロセスが描かれなさすぎて置いていかれてる感ハンパなかったです。
そもそも天真爛漫な叔母チィのキャラが魅力的すぎて主人公アカネの存在感が薄く、アカネにあんまり感情移入できなかったですしね。
それから劇中のギャグがなんとなく白々しく寒い。リアルで大人びたキャラデザインにギャグ要素がマッチしてないのか、上滑りしているように感じました。
結局のところキャラクターデザインや作画、背景美術や色彩などはすごく魅力的なのですが、演出やキャラ設定はうまくいってないと感じました。
映画『バースデー・ワンダーランド』90秒予告【HD】2019年4月26日(金)公開
キャラデザインも魅力的だし、作画、背景美術などは本当に高いクオリティだったと思います。ただし、キャラクターデザインに少しだけ不満を言うとすれば、ファンタジー映画のキャラデザインにしては”リアルで色気がありすぎる”ってことですね。
特にチィのキャラは爽やかなお色気満点で、年頃の男子ならば”ドキドキ”してしまうでしょう。物語や世界観から察するに小学校高学年から中学生くらいの女の子がターゲットの映画だと思うので”女性の色気”は不要な要素だと感じました。
もっと等身を下げてデフォルメされたキャラデザインなら世界観ともさらにマッチしていたと思うのですが・・・。
それから有名俳優さんたちを起用したキャスティングですが、これは当たっていたと思います。特にチィ役の杏さんはめちゃくちゃ上手でした。
アニメにマッチングした演技をしながらプロの声優さんとは少し違う魅力が杏さんの声にはあったように感じました。でも逆に本作ではこれが仇もなってと思います。
キャラデザイン、キャラ設定だけでも十分魅力的にチィが”より魅力的な”キャラクターになってしまい主人公を喰っていますからね。
だからといって主人公のアカネ役松岡茉優さんの演技がダメだったワケではありませんよ。松岡茉優さんもヒポクラテス役の市村正親さんもすごく魅力的な演技をしていたと思います。
そうそう出番は少ないのですが、アカネの母ミドリ役の麻生久美子さんもよかったです。ふんわりとしてどことなく不思議なお母さん役を上手に演じています。本作を観るなら注目してほしいポイントです。
ここまでかなり厳しい感想を書いてしまいました。鑑賞前にワタクシの記事を読んでしまった方はガッカリされるかもしれませんね。
ワタクシは元々、本作にすごく期待していたため評価のハードルが上がっていたことも事実ですし。なにより原作は児童文学で、たんに対象年齢外だった四十路のおっさんの心に響かなっただけかもしれません。ですのでいろんな人の感想も参考にしてくださいね。
それにしても個人的にポスト宮崎駿の一角だと思っていた原恵一監督もこの作品では他のアニメ監督より前に進むことはできなかったと感じています。こうなれば7月に公開される新海誠監督の長編アニメ映画『天気の子』に期待するしかなさそうです。
ということで今回は以上です。次回、乞うご期待!!
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2019年4月26日公開の日本のアニメ映画です。柏葉幸子さんの小説『地下室からのふしぎな旅』を原作とし、監督は『クレヨンしんちゃん モーレツオトナ帝国の逆襲』の原恵一さんが務めます。キャラクターデザインにはロシア出身のイリヤ・クブシノブさんが起用されて話題にもなりました。上映時間115分。
あらすじ
アカネの誕生日前日、目の前で地下室の扉が突然開く。そこに、謎の大錬金術師ヒポクラテスとその弟子・小人のピポが現れる。2人はアカネに、私たちの世界を救ってほしいと懇願する。自分に自信がないアカネはできないと断るが、好奇心旺盛で自由奔放な叔母チィに促され、骨董屋の地下の扉から繋がる“幸せ色のワンダーランド”へ無理やり連れて行かれてしまう。そこは、時空を操るクモやまん丸でモコモコの羊、巨大な鳥や魚と、アカネたちとそっくりな人たちが暮らす世界で、“色が失われる”危機に瀕していた。色を作る水を守るため、アカネはワンダーランドの救世主となり、チィやヒポクラテス、ピポと共に、色とりどりの町を巡る。
感想
う~ん、ワタクシには合わなかったですね・・・。
序盤から物語がゆったりしすぎてるなぁと思ったら後半から終盤の唐突な展開。なんだかテンポがおかしく感じました。
それに主人公アカネが旅を通じて成長する物語なのですが、主人公がどう成長したのかプロセスが描かれなさすぎて置いていかれてる感ハンパなかったです。
そもそも天真爛漫な叔母チィのキャラが魅力的すぎて主人公アカネの存在感が薄く、アカネにあんまり感情移入できなかったですしね。
それから劇中のギャグがなんとなく白々しく寒い。リアルで大人びたキャラデザインにギャグ要素がマッチしてないのか、上滑りしているように感じました。
結局のところキャラクターデザインや作画、背景美術や色彩などはすごく魅力的なのですが、演出やキャラ設定はうまくいってないと感じました。
映画『バースデー・ワンダーランド』90秒予告【HD】2019年4月26日(金)公開
キャラデザインも魅力的だし、作画、背景美術などは本当に高いクオリティだったと思います。ただし、キャラクターデザインに少しだけ不満を言うとすれば、ファンタジー映画のキャラデザインにしては”リアルで色気がありすぎる”ってことですね。
特にチィのキャラは爽やかなお色気満点で、年頃の男子ならば”ドキドキ”してしまうでしょう。物語や世界観から察するに小学校高学年から中学生くらいの女の子がターゲットの映画だと思うので”女性の色気”は不要な要素だと感じました。
もっと等身を下げてデフォルメされたキャラデザインなら世界観ともさらにマッチしていたと思うのですが・・・。
それから有名俳優さんたちを起用したキャスティングですが、これは当たっていたと思います。特にチィ役の杏さんはめちゃくちゃ上手でした。
アニメにマッチングした演技をしながらプロの声優さんとは少し違う魅力が杏さんの声にはあったように感じました。でも逆に本作ではこれが仇もなってと思います。
キャラデザイン、キャラ設定だけでも十分魅力的にチィが”より魅力的な”キャラクターになってしまい主人公を喰っていますからね。
だからといって主人公のアカネ役松岡茉優さんの演技がダメだったワケではありませんよ。松岡茉優さんもヒポクラテス役の市村正親さんもすごく魅力的な演技をしていたと思います。
そうそう出番は少ないのですが、アカネの母ミドリ役の麻生久美子さんもよかったです。ふんわりとしてどことなく不思議なお母さん役を上手に演じています。本作を観るなら注目してほしいポイントです。
新装版 地下室からのふしぎな旅 (講談社青い鳥文庫) | |
杉田 比呂美 | |
講談社 |
ここまでかなり厳しい感想を書いてしまいました。鑑賞前にワタクシの記事を読んでしまった方はガッカリされるかもしれませんね。
ワタクシは元々、本作にすごく期待していたため評価のハードルが上がっていたことも事実ですし。なにより原作は児童文学で、たんに対象年齢外だった四十路のおっさんの心に響かなっただけかもしれません。ですのでいろんな人の感想も参考にしてくださいね。
それにしても個人的にポスト宮崎駿の一角だと思っていた原恵一監督もこの作品では他のアニメ監督より前に進むことはできなかったと感じています。こうなれば7月に公開される新海誠監督の長編アニメ映画『天気の子』に期待するしかなさそうです。
ということで今回は以上です。次回、乞うご期待!!
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