大航海時代初心者日記。→大航海星空日記。

マリィナ=ファリエル@NOTOS のんびりだらだら――のんだら系。

マリィナ・デジタル・スカイ・サーベイ2、おおいぬ座を中心に

2008-08-12 23:04:54 | 星のこと・MDSS
Ciao,マリィナです。本日は全天走査計画の第二段です。前回と同じ季節ですけれども、星座がちょっと変わっておりますのでご覧下さいませ。

 おおいぬ座というとシリウスが有名ですね。ナイル川の氾濫期にこの星が輝いていたため、豊穣の星と見られていました。雷が稲穂を実らせる前にとどろくことから「稲妻」という言い方があるのとおなじことですね。収穫は人々の死活問題ですからあがめられていたのも当然と思います。

 私たちになじみの深い星座はおおいぬ座とオリオン座くらいのものでしょうか。エリダヌス座とかいわれてもなんのことだか? な人も多いかと思いますし…。

 ただ、ぜひアルゴ船のそれぞれの星座はチェックしてみてください。何しろ船ですのでDOLではなじみ深い船の部分が星座になっています。四つに分かれたうち一つは上がっていませんでしたが、残りの三つは上り始めていました。星座線をあらためてみるとやはり大きい星座ですねー。壮大です。

 今回は天の川がどの辺のながれているのかも一応示してみました。ちょっと図がごちゃごちゃし始めてますが…ご了承くださいませ。

 それでは細かな解説を。今回の撮影場所はやっぱりアフリカ西岸沖です。

※画像の注意事項
 この画面はレンズごしに見たように、端のほうが大きく引き延ばされています。
 なので、画面左端のオリオン座の腕と、画面右端のとびうお座、りゅうこつ座は引き延ばされて形が大きく見えています。


画面左から
◆オリオン座(Orion)
 左肩一等星ベテルギウス、右足二等星リゲル。ただし実際の明るさはリゲルのほうが明るいです。
 この領域にある青白い星たちはオリオン大星雲から飛び出したものもおおいとのこと。
 日本では肩のふたつの星を直接星座線でつなぎ、肩、三つ星、足の形から「つづみ星」などと名付けていました。
◆エリダヌス座(Eridanus)
◆うさぎ座(Lepus)
◆おおいぬ座…(Canis Major)カニス・マヨル。
 一等星シリウスは全天で最も明るい星。恒星としては太陽に次ぐ明るさ。
 一位 シリウス(おおいぬ座)
 二位 カノープス(りゅうこつ座)
 三位 アルクトゥールス(うしかい座)
 ベテルギウス、シリウスとこいぬ座プロキオンで『冬の大三角形』になります。
◆はと座(Columba)

アルゴ船(Argo Navis)を構成する星座(一部)
◆とも座(船尾楼(Poop deck)座)(Puppis)
 ともとは船尾楼のこと。DOLを遊んでいるヒトなら「船尾楼」だけでなにか解りますね(ところがなんだか…)。
 一等星はナオ(ス)。船という意味なのもDOLを遊んでいるヒトなら以下略。
◆ほ座(Vela)
◆りゅうこつ座(Carina)
 全天で二番目に明るい一等星カノープス。南に行けば青白い星ですが、日本では水平線に近いトコロに位置するため紅く見えます。南極老人星とも。
 りゅうこつ座とほ座の一部で構成されるニセ十字(False Cross)は明るい星が集まっているためみなみじゅうじ座と間違いやすいです。
 イータ・カリーナ(Eta Carina)は星空に表現されていない模様。銀河系に存在する恒星の中で最も明るい星のひとつ。

 竜骨が上にあって帆が下にあるので、東に見える上がりはじめは船が逆さに見えます。時間がたち、南中すると見事な船の造形が浮かぶと思われます(確認できないのが残念…)。
 これはうしかい座もおなじで、上りはじめはうつぶせで寝ていて、南に来ると起き上がります。

◆がか座(Pictor)
 画架。付近に彫刻室という星座が。
◆とびうお座(Volans)
 トビウオ。フランス語ではExocet(エグゾセ)。英語ではFlying Fish。風情なんもなし。