Ciao,マリィナです。本日の話題は連日お送りしています北海横断ウルトラクイズの問題解説です。今回は最終回、決勝戦のリガの問題をお送りします。
●第5チェックポイント・リガ 決勝進出の三名による一問一答・早押し
ついに決勝です。たった一人が勝ち残ることのできる最後の戦いです。これまでいくつも問題を解いてきた方々に与えられる最後の試練。難易度もそれなりに高く設定されており、検索もやむなしというクイズもなかには出題されます。相変わらず私は検索しなくても答えられる難易度を目指していますので、私の問題だけ妙にハードルが低いかな? とおもいます。
決勝戦開始前、会場である酒場でセレモニーが行われ、いよいよ出題が開始されます。
決勝はストレートに早押し問題です。10ポイント先取で、不正解は-1ポイント。累積しますが-2ポイントまででとまります。
解答権は一人にしか与えられませんので、間違うとその問題は捨てられます。
問題読み上げはYork=Anne=Mannさん。問題文全体を読み上げるのではなく、適宜途中できり、改行をして「そこまでのヒントにして解答権を渡す」「引っかけ」を演出します。
引っかけはカナリお手つきを呼びますので、下手に早押しだけ速いとポイントが減る一方になります。案の定そのせいで大きく出遅れてしまった挑戦者さんもいました。
私の出題
もんだい
ハンザ同盟の名を残すドイツの航空会社と言えば?
ハンザ同盟印章は会計スキルを一時的にアップさせるアイテムですが、このハンザ同盟とは、ブレーメンやハンブルグ、リューベックなど北ドイツの都市が中心となって構成された、商人の組合のことです。
商業的同盟をくみ、さらにそれがそれぞれの都市における政治的な活動(交易に関する条約などの締結)をおこなって、勢力を拡大しました。交易特権を掌握することで財をなしましたが、戦争などの圧力によって衰退しました。
こたえ ルフトハンザ
ハンザとはもともと「団体」という意味だそうです。ハンザ同盟というのは各都市における交易団体どうしの同盟、という意味なのでしょうね。ルフトハンザドイツ航空はドイツ最大の航空会社です。
飛行機に乗ると「マイル」をためて各種のサービスを受けられる特典があるのはご存じかと思いますが、これも各航空会社の「同盟」ですよね。
ルフトハンザは全日空が参加している「スターアライアンス」を結成しています。しかもルフトハンザはその最初の結成に参加しており、同盟を組むのはお手の物なのかもしれませんね。
もんだい
DOLは大航海時代。船で大海原を航海するものです。さて、現在打ち上げから三十年を迎えた、人工物では最も遠い宇宙を「航海」している人工衛星といえば?
この問題で私は大ポカをやらかしました><;;;
人工物では最も遠い宇宙を「航海」している人工衛星といえば?
この部分、文章があまりよろしくありません。というのは「人工物」「人工衛星」とくどいですし、ここを整理して「「航海」しているのは何号?」などとしたほうが良かったです。
あまり見返していませんでしたね、この辺りは…。
挑戦者さんは「ハッブル(宇宙望遠鏡?)」というお答えでしたが、違います。
こたえ ボイジャー(1号)
それよりも問題なのは単純にボイジャー1号が「人工衛星」なのか、というツッコミでした。
>ボイジャーは「衛星」ではなくて「探査機」では~
衛星といえば主星の回りを周回するものですから間違っている、というわけです。
人工衛星というのはたしかにそういうモノです。私は一般的には違うかもしれませんが、ボイジャーは木星と土星を周回してるし問題ないのでは…とひそかにおもっていました。
が、ボイジャーは惑星を周回していないのでした(爆)
現在土星を周回している「カッシーニ」、木星の周回軌道から木星につっこんだ「ガリレオ」などは『惑星探査機』であり、同時に『人工衛星』でもあります。ですがボイジャーは接近しただけなので『人工衛星』とはいえません。
>ボイジャーは惑星を周回した(この間衛星)あと、外宇宙へ無限の旅をしています
最初の指摘をしてくださったかたもやはりボイジャーが『周回していない』という事実をご存じないようでした。
そういえばこの問題、文末の結び方をどうしようかで結構迷っていたのを思い出しました…。
私の天文学スキルの足下が見えてしまったようです…><;
その場を混乱させてしまい、大変申し訳ありませんでした。改めてお詫びします。
ちなみに30年を経ましていまだに観測が続けられています。少なくともあと10年以上は観測ができるそうです。これにより、太陽から吹き出す微粒子(太陽風)の勢いがなくなる場所を今越えているところだという観測結果が出ています。
どんだけ遠いんでしょうか。人間が行くことができる時代がくるんでしょうか。興味深いですねー。
この問題で誤解答した挑戦者のポイントを無効として、問題が続けられます。
もんだい
ラトビア共和国の英語での綴り。RatviaとLatvia、正しいのはR? L?
ものすごく安直な問題でものすごく申し訳ないのですけれどw 単純にどっちなんだろう、という疑問から作ってみました。即答されてしまいましたが、英語圏に住んでいない私たちはRとLの発音の違いを、一般的には区別できませんし、ちょうどいいかなーと。
こたえ L
Republic of Latviaですね。
このあとの問題でなんと観客のかたがSAYで解答をいってしまうというハプニングがありました(笑)気を取り直して問題が続きます。
もんだい
かつてその精油が「カイエンヌ油」とも呼ばれた、DOLではリコーダーや木材系追加装甲などに使われる木材といえば?
カイエンヌはDOLの港ですね。ここから輸出されたためにカイエンヌ油とよばれました。フランスで珍重され、精油を得るほかに、その堅さから材木としても利用されました。材木にもなり香料にもなるおもしろい木ですね。
こたえ ローズウッド
バラのような香りがするそうですが、ローズウッドの香りはかいだことないですね…そもそもバラの香りちょっと苦手なので…むー。
もんだい
音色が美しい本家ウルトラクイズのオープニングテーマ。これは、元はアメリカの人気SFドラマの曲でした。そのドラマとは?
高校生まで「ウルトラクイズのテーマ」だとばっかり思っていました…(笑)
フジテレビの深夜番組で「ネタばらし」と称して、番組で使用されている曲のタイトルと、それが収録されているアルバムを紹介するコーナーがあり、そこで知って早速CD買いました。
トランペッターのメイナード・ファーガソンさんのトランペット作品で、ロッキーのテーマなどもあの方の演奏です。すごい高音が出ますよね。めちゃくちゃかっこいいです。
こたえ スタートレック
フレのかたが実はスタートレックの熱烈なファン(トレッキー)だという話を聞いたのはいつだったか…その方へのオマージュ問題でした。
スタートレックはいろいろシリーズがありますし、私は本作をほぼ見てないので語れません。スタートレック・ヴォイジャーをちょっとだけみたことがあります。
挑戦者の解答が速く、白熱してきます。スタッフも興奮を隠しきれません。早押しも速く、カウントしないうちに的確な解答をだす挑戦者に…
room1:三遊亭ハートマン>つぇぇ!
room1:ルクレッツァ・ロッソ>いいねいいね
room1:児玉さん>躊躇無く答えを出してくる
room1:リンク>機内1位は伊達じゃないね
ほんとにそうです。問題が簡単すぎるんじゃないか? という疑問もなきにしもあらずです。ですが、こうして当日のことを振り返るからこそじっくり考える余裕がありますし、リラックスしてもいます。
ユーザイベントといってもそこは勝負の世界ですから、現場での緊張感を保ったまま素早く答えを出してくる挑戦者のありようは、ただただ感嘆、脱帽です。
挑戦者へのインタビューが行われ、さらに問題が続けられます。
もんだい
狭いところの容易な出入りなどから名が付いたといわれる、一輪手押し式の運搬台車で船部品+2の家具といえば何?
某教祖様がこの家具が導入されたとき騒いでいたような…w
ということで作ってみました。私もネコが大好きなので(関係ない)
これで土砂などを運ぶんですけれど、かなーりコツが要ります。私は母の実家でこれを手伝ったことが(ていうかさわりたかった)あります。まさにどしゃっと…横に倒れてしまい、じゃましただけでした。
うまくなるとこれで人も運べます。
こたえ 猫車(ねこ)
挑戦者の人は「ネコ」といったので一瞬頭が真っ白になりました。問題の中にアイテム名で、とくわえなかったので、ねこでも正解です。
もんだい
日本語ではニクズクと呼ばれる、香料諸島原産の香辛料は何?
これは読点で一度改行したにもかかわらず、即答でした。怒濤の勢いで追い上げをはかる挑戦者。白熱白熱。手に汗握ります。出題者の手を離れた問題がこういう形で皆さんを熱中させられると思ったら、問題作成っておもしろいなぁっておもいました。
こたえ ナツメグ
香料諸島から持ち帰り、莫大な利益を上げられる香辛料の一つですね。ちなみにメースもニクズクから作られるそうです。
まだ香料諸島いってないんですけれど…早く行かなきゃですねー。地中海で戦ってるバヤイじゃないかも><
もんだい
カクテルにも使われる香辛料で、漢字では「丁字」とも書くこの交易品は何?
香辛料がカクテルに使われる例は結構あります。チョウジはホットカクテルにも使用されますね。最初の問題は「ホット・ウィスキー・トゥディ」にシナモンとともに使われる…としていましたが、カクテルのレシピはこれを使用しない例も普通にあるので適切ではない、という指摘があり、問題文を変更してあります。
挑戦者は読点で改行されたこの問題でお手つきをしてしまいました。みなさん「シナモン」と思われたようですが…
こたえ クローブ
クローブです。上述のカクテルではレモンに三つほどクローブをさしたレシピが散見されます。
編集の手違いで答えが「グローブ」となってしまい、総ツッコミを受けたよーかんさんが
York=Anne=Mann>マリィナ!あとで覚悟しとけ!(ぇ
私じゃないですwwww
もんだい
錬金術に関する問題です。『Fullmetal Alchemist』。この作品、邦題の正式タイトルは?
私は問題形式についても一時期検討をしていました。
たとえばキーワードをいくつかみせて、それに関係する港を答えさせる問題、挑戦者がスキルを選び、そのスキルに関する出題をする形式などを考えていました。
この問題は後者のアイデアの中で生まれた問題です。他にも生存とか鋳造とかいろいろ考えましたが、たとえば突撃とかどうするの? ということになって自分で詰まってしまいました…(笑)
こたえ 鋼の錬金術師
読んだことないですが、人気まんがですよね。サービス問題ではあるのですけれど、早押しですからそういう問題もあって良いと思いました。難しい問題と簡単な問題のバランスですね。配置が物を言うかもしれません。
もんだい
コペンハーゲンはデンマークの首都ですが、ではこのデンマークが領有する、カナダの東にある世界最大の島は?
私たちは普通「メルカトル図法」と呼ばれる、緯度、経度の線が格子状になっている図法で描かれた地図を見ています。これは方向性を正しく描けますので航図にはもってこいなのですが、そのかわり距離や面積が正しく表せません。緯度が高く、北極や南極に近づくと面積が大きく描かれてしまいます。
したがって、北極に近いこの島は極端に大きく――オーストラリアより大きく――描かれていて、大陸じゃないの? と錯覚してしまいます。
こたえ グリーンランド
実際の面積はオーストラリアの1/3ほどです。人口密度は1平方キロにつき3人らしいです。
三人…;@◇@)
寂しくないのでしょうか。
もんだい
酸化アルミニウムの結晶。紅い宝石はルビー。青い宝石はなに?
これは大変よく知られていますから早押し勝負です。
この問題で、マイナスまで沈んでいた挑戦者さんのポイントが、8点でトップを走っていたかたと並びました。ものすごい追い上げですよね。すごいです。
こたえ サファイア
シャーロック・ホームズの物語の中に「青いルビー」という話がありますが、これがくせものだと言うことを調べてみて知りました。
ルビーは赤いモノなので、青いルビーはサファイアなんですよね。だから青いルビーっていういいかたはヘンなのですが…
原題は『The Adventure of the Blue Carbuncle』
Rubyじゃないんですよね。Carbuncleです。これは「紅玉」などと訳されますが、ルビー以外にも紅玉が存在します。『ガーネット(ザクロ石)』です。
なので、青いルビーという訳自体がちょっと難ありというわけです。この辺りが外国語の翻訳の難しさかもしれません。ただ、青いルビーというミステリアスなタイトルが惹きつけるものはあり、これは論理的、物理的な正確性よりも物語性、情緒を味わうものなのでしょう。
ちなみにルビーもサファイアもコランダムという鉱物で、おなじものです。宝石名としてのルビー、サファイア、鉱物名としてのコランダムとなります。
コランダムの純粋な結晶は無色透明ですが、宝石を区別する上では赤いもの以外は全部サファイアといいますので、なかなかやっかいです。
いよいよ佳境に突入し、9ポイントのリーチが係ります。8点のかたとデッドヒートを繰り広げますが、この一点の差はあまりにも大きいです。
もんだい
プエルトリコ、日本、アリューシャン、マリアナなどの名を冠する、6000mを超える深さの海底地形をなんというか?
この問題はその8点のかたが解答しました。9対9の同点です。ここまで白熱するとはさすがに思いませんでした。
York=Anne=Mann>ここで同点だ!
room1:ルクレッツァ・ロッソ>きたよ!!
room1:ハミルカル・バルカ>アツイ展開だな
room1:グレーベル>さあどっちだw
room1:三遊亭ハートマン>かつてないぞ!このダブリーは!
こたえ 海溝
ドラえもん のび太の海底奇岩城という作品が大好きで、この問題を作りながら思い出しました(笑)
もんだい
東南アジアの調味料。しょっつるは日本、ニョクマム(ヌクマム)はベトナム。ナンプラーはどこ?
魚醤という調味料ですね。うま味成分たっぷり。いずれにしても家で使わないのでどういううま味付けができるのか分かりませんけれど…。
この問題、9点で並んでいたのですが、お手つきとなってしまいました。
こたえ タイ
全く同じものを場所の違いでそういうのか、それとも材料などが微妙に違うのかまでは知りません。作り方はいろいろでしょう。
私の問題はここで終了し、9対9に盛り返して迎えた問題で、お手つきが多かったにもかかわらずみごと逆転して勝利という展開になり、参加者さん自ら見せ場を作りまくって終焉を迎えました。
振り返ってみると、DOLにかかわりつつももっとバリエーション豊かな問題作れましたねー。んー…「木を見て森を見ず」まで狭い視野ではないと思っていますけれど、それにしてももうちょっといけたかなぁ…なんて。
それにしてもおもしろい作業でした。なんだかちゃんと頭を使ったなーとかおもいましたw
私の好きなボイジャー1号の問題で文章を間違うという痛恨のミス。それさえなければ完璧でしたけれど、もし次にこういう大会が開催されるときは、さらに精度をあげて、白熱できる問題を提供できたら、なんて思っています。
参加された方々、観客の皆様、どうもお疲れ様でした。優勝者さん、おめでとうございます。
そしてスタッフの皆様、長い準備を経ての開催、大成功に終わって良かったです。大変お疲れ様でした。
おもしろかたー。
でわ~☆
●第5チェックポイント・リガ 決勝進出の三名による一問一答・早押し
ついに決勝です。たった一人が勝ち残ることのできる最後の戦いです。これまでいくつも問題を解いてきた方々に与えられる最後の試練。難易度もそれなりに高く設定されており、検索もやむなしというクイズもなかには出題されます。相変わらず私は検索しなくても答えられる難易度を目指していますので、私の問題だけ妙にハードルが低いかな? とおもいます。
決勝戦開始前、会場である酒場でセレモニーが行われ、いよいよ出題が開始されます。
決勝はストレートに早押し問題です。10ポイント先取で、不正解は-1ポイント。累積しますが-2ポイントまででとまります。
解答権は一人にしか与えられませんので、間違うとその問題は捨てられます。
問題読み上げはYork=Anne=Mannさん。問題文全体を読み上げるのではなく、適宜途中できり、改行をして「そこまでのヒントにして解答権を渡す」「引っかけ」を演出します。
引っかけはカナリお手つきを呼びますので、下手に早押しだけ速いとポイントが減る一方になります。案の定そのせいで大きく出遅れてしまった挑戦者さんもいました。
私の出題
もんだい
ハンザ同盟の名を残すドイツの航空会社と言えば?
ハンザ同盟印章は会計スキルを一時的にアップさせるアイテムですが、このハンザ同盟とは、ブレーメンやハンブルグ、リューベックなど北ドイツの都市が中心となって構成された、商人の組合のことです。
商業的同盟をくみ、さらにそれがそれぞれの都市における政治的な活動(交易に関する条約などの締結)をおこなって、勢力を拡大しました。交易特権を掌握することで財をなしましたが、戦争などの圧力によって衰退しました。
こたえ ルフトハンザ
ハンザとはもともと「団体」という意味だそうです。ハンザ同盟というのは各都市における交易団体どうしの同盟、という意味なのでしょうね。ルフトハンザドイツ航空はドイツ最大の航空会社です。
飛行機に乗ると「マイル」をためて各種のサービスを受けられる特典があるのはご存じかと思いますが、これも各航空会社の「同盟」ですよね。
ルフトハンザは全日空が参加している「スターアライアンス」を結成しています。しかもルフトハンザはその最初の結成に参加しており、同盟を組むのはお手の物なのかもしれませんね。
もんだい
DOLは大航海時代。船で大海原を航海するものです。さて、現在打ち上げから三十年を迎えた、人工物では最も遠い宇宙を「航海」している人工衛星といえば?
この問題で私は大ポカをやらかしました><;;;
人工物では最も遠い宇宙を「航海」している人工衛星といえば?
この部分、文章があまりよろしくありません。というのは「人工物」「人工衛星」とくどいですし、ここを整理して「「航海」しているのは何号?」などとしたほうが良かったです。
あまり見返していませんでしたね、この辺りは…。
挑戦者さんは「ハッブル(宇宙望遠鏡?)」というお答えでしたが、違います。
こたえ ボイジャー(1号)
それよりも問題なのは単純にボイジャー1号が「人工衛星」なのか、というツッコミでした。
>ボイジャーは「衛星」ではなくて「探査機」では~
衛星といえば主星の回りを周回するものですから間違っている、というわけです。
人工衛星というのはたしかにそういうモノです。私は一般的には違うかもしれませんが、ボイジャーは木星と土星を周回してるし問題ないのでは…とひそかにおもっていました。
が、ボイジャーは惑星を周回していないのでした(爆)
現在土星を周回している「カッシーニ」、木星の周回軌道から木星につっこんだ「ガリレオ」などは『惑星探査機』であり、同時に『人工衛星』でもあります。ですがボイジャーは接近しただけなので『人工衛星』とはいえません。
>ボイジャーは惑星を周回した(この間衛星)あと、外宇宙へ無限の旅をしています
最初の指摘をしてくださったかたもやはりボイジャーが『周回していない』という事実をご存じないようでした。
そういえばこの問題、文末の結び方をどうしようかで結構迷っていたのを思い出しました…。
私の天文学スキルの足下が見えてしまったようです…><;
その場を混乱させてしまい、大変申し訳ありませんでした。改めてお詫びします。
ちなみに30年を経ましていまだに観測が続けられています。少なくともあと10年以上は観測ができるそうです。これにより、太陽から吹き出す微粒子(太陽風)の勢いがなくなる場所を今越えているところだという観測結果が出ています。
どんだけ遠いんでしょうか。人間が行くことができる時代がくるんでしょうか。興味深いですねー。
この問題で誤解答した挑戦者のポイントを無効として、問題が続けられます。
もんだい
ラトビア共和国の英語での綴り。RatviaとLatvia、正しいのはR? L?
ものすごく安直な問題でものすごく申し訳ないのですけれどw 単純にどっちなんだろう、という疑問から作ってみました。即答されてしまいましたが、英語圏に住んでいない私たちはRとLの発音の違いを、一般的には区別できませんし、ちょうどいいかなーと。
こたえ L
Republic of Latviaですね。
このあとの問題でなんと観客のかたがSAYで解答をいってしまうというハプニングがありました(笑)気を取り直して問題が続きます。
もんだい
かつてその精油が「カイエンヌ油」とも呼ばれた、DOLではリコーダーや木材系追加装甲などに使われる木材といえば?
カイエンヌはDOLの港ですね。ここから輸出されたためにカイエンヌ油とよばれました。フランスで珍重され、精油を得るほかに、その堅さから材木としても利用されました。材木にもなり香料にもなるおもしろい木ですね。
こたえ ローズウッド
バラのような香りがするそうですが、ローズウッドの香りはかいだことないですね…そもそもバラの香りちょっと苦手なので…むー。
もんだい
音色が美しい本家ウルトラクイズのオープニングテーマ。これは、元はアメリカの人気SFドラマの曲でした。そのドラマとは?
高校生まで「ウルトラクイズのテーマ」だとばっかり思っていました…(笑)
フジテレビの深夜番組で「ネタばらし」と称して、番組で使用されている曲のタイトルと、それが収録されているアルバムを紹介するコーナーがあり、そこで知って早速CD買いました。
トランペッターのメイナード・ファーガソンさんのトランペット作品で、ロッキーのテーマなどもあの方の演奏です。すごい高音が出ますよね。めちゃくちゃかっこいいです。
こたえ スタートレック
フレのかたが実はスタートレックの熱烈なファン(トレッキー)だという話を聞いたのはいつだったか…その方へのオマージュ問題でした。
スタートレックはいろいろシリーズがありますし、私は本作をほぼ見てないので語れません。スタートレック・ヴォイジャーをちょっとだけみたことがあります。
挑戦者の解答が速く、白熱してきます。スタッフも興奮を隠しきれません。早押しも速く、カウントしないうちに的確な解答をだす挑戦者に…
room1:三遊亭ハートマン>つぇぇ!
room1:ルクレッツァ・ロッソ>いいねいいね
room1:児玉さん>躊躇無く答えを出してくる
room1:リンク>機内1位は伊達じゃないね
ほんとにそうです。問題が簡単すぎるんじゃないか? という疑問もなきにしもあらずです。ですが、こうして当日のことを振り返るからこそじっくり考える余裕がありますし、リラックスしてもいます。
ユーザイベントといってもそこは勝負の世界ですから、現場での緊張感を保ったまま素早く答えを出してくる挑戦者のありようは、ただただ感嘆、脱帽です。
挑戦者へのインタビューが行われ、さらに問題が続けられます。
もんだい
狭いところの容易な出入りなどから名が付いたといわれる、一輪手押し式の運搬台車で船部品+2の家具といえば何?
某教祖様がこの家具が導入されたとき騒いでいたような…w
ということで作ってみました。私もネコが大好きなので(関係ない)
これで土砂などを運ぶんですけれど、かなーりコツが要ります。私は母の実家でこれを手伝ったことが(ていうかさわりたかった)あります。まさにどしゃっと…横に倒れてしまい、じゃましただけでした。
うまくなるとこれで人も運べます。
こたえ 猫車(ねこ)
挑戦者の人は「ネコ」といったので一瞬頭が真っ白になりました。問題の中にアイテム名で、とくわえなかったので、ねこでも正解です。
もんだい
日本語ではニクズクと呼ばれる、香料諸島原産の香辛料は何?
これは読点で一度改行したにもかかわらず、即答でした。怒濤の勢いで追い上げをはかる挑戦者。白熱白熱。手に汗握ります。出題者の手を離れた問題がこういう形で皆さんを熱中させられると思ったら、問題作成っておもしろいなぁっておもいました。
こたえ ナツメグ
香料諸島から持ち帰り、莫大な利益を上げられる香辛料の一つですね。ちなみにメースもニクズクから作られるそうです。
まだ香料諸島いってないんですけれど…早く行かなきゃですねー。地中海で戦ってるバヤイじゃないかも><
もんだい
カクテルにも使われる香辛料で、漢字では「丁字」とも書くこの交易品は何?
香辛料がカクテルに使われる例は結構あります。チョウジはホットカクテルにも使用されますね。最初の問題は「ホット・ウィスキー・トゥディ」にシナモンとともに使われる…としていましたが、カクテルのレシピはこれを使用しない例も普通にあるので適切ではない、という指摘があり、問題文を変更してあります。
挑戦者は読点で改行されたこの問題でお手つきをしてしまいました。みなさん「シナモン」と思われたようですが…
こたえ クローブ
クローブです。上述のカクテルではレモンに三つほどクローブをさしたレシピが散見されます。
編集の手違いで答えが「グローブ」となってしまい、総ツッコミを受けたよーかんさんが
York=Anne=Mann>マリィナ!あとで覚悟しとけ!(ぇ
私じゃないですwwww
もんだい
錬金術に関する問題です。『Fullmetal Alchemist』。この作品、邦題の正式タイトルは?
私は問題形式についても一時期検討をしていました。
たとえばキーワードをいくつかみせて、それに関係する港を答えさせる問題、挑戦者がスキルを選び、そのスキルに関する出題をする形式などを考えていました。
この問題は後者のアイデアの中で生まれた問題です。他にも生存とか鋳造とかいろいろ考えましたが、たとえば突撃とかどうするの? ということになって自分で詰まってしまいました…(笑)
こたえ 鋼の錬金術師
読んだことないですが、人気まんがですよね。サービス問題ではあるのですけれど、早押しですからそういう問題もあって良いと思いました。難しい問題と簡単な問題のバランスですね。配置が物を言うかもしれません。
もんだい
コペンハーゲンはデンマークの首都ですが、ではこのデンマークが領有する、カナダの東にある世界最大の島は?
私たちは普通「メルカトル図法」と呼ばれる、緯度、経度の線が格子状になっている図法で描かれた地図を見ています。これは方向性を正しく描けますので航図にはもってこいなのですが、そのかわり距離や面積が正しく表せません。緯度が高く、北極や南極に近づくと面積が大きく描かれてしまいます。
したがって、北極に近いこの島は極端に大きく――オーストラリアより大きく――描かれていて、大陸じゃないの? と錯覚してしまいます。
こたえ グリーンランド
実際の面積はオーストラリアの1/3ほどです。人口密度は1平方キロにつき3人らしいです。
三人…;@◇@)
寂しくないのでしょうか。
もんだい
酸化アルミニウムの結晶。紅い宝石はルビー。青い宝石はなに?
これは大変よく知られていますから早押し勝負です。
この問題で、マイナスまで沈んでいた挑戦者さんのポイントが、8点でトップを走っていたかたと並びました。ものすごい追い上げですよね。すごいです。
こたえ サファイア
シャーロック・ホームズの物語の中に「青いルビー」という話がありますが、これがくせものだと言うことを調べてみて知りました。
ルビーは赤いモノなので、青いルビーはサファイアなんですよね。だから青いルビーっていういいかたはヘンなのですが…
原題は『The Adventure of the Blue Carbuncle』
Rubyじゃないんですよね。Carbuncleです。これは「紅玉」などと訳されますが、ルビー以外にも紅玉が存在します。『ガーネット(ザクロ石)』です。
なので、青いルビーという訳自体がちょっと難ありというわけです。この辺りが外国語の翻訳の難しさかもしれません。ただ、青いルビーというミステリアスなタイトルが惹きつけるものはあり、これは論理的、物理的な正確性よりも物語性、情緒を味わうものなのでしょう。
ちなみにルビーもサファイアもコランダムという鉱物で、おなじものです。宝石名としてのルビー、サファイア、鉱物名としてのコランダムとなります。
コランダムの純粋な結晶は無色透明ですが、宝石を区別する上では赤いもの以外は全部サファイアといいますので、なかなかやっかいです。
いよいよ佳境に突入し、9ポイントのリーチが係ります。8点のかたとデッドヒートを繰り広げますが、この一点の差はあまりにも大きいです。
もんだい
プエルトリコ、日本、アリューシャン、マリアナなどの名を冠する、6000mを超える深さの海底地形をなんというか?
この問題はその8点のかたが解答しました。9対9の同点です。ここまで白熱するとはさすがに思いませんでした。
York=Anne=Mann>ここで同点だ!
room1:ルクレッツァ・ロッソ>きたよ!!
room1:ハミルカル・バルカ>アツイ展開だな
room1:グレーベル>さあどっちだw
room1:三遊亭ハートマン>かつてないぞ!このダブリーは!
こたえ 海溝
ドラえもん のび太の海底奇岩城という作品が大好きで、この問題を作りながら思い出しました(笑)
もんだい
東南アジアの調味料。しょっつるは日本、ニョクマム(ヌクマム)はベトナム。ナンプラーはどこ?
魚醤という調味料ですね。うま味成分たっぷり。いずれにしても家で使わないのでどういううま味付けができるのか分かりませんけれど…。
この問題、9点で並んでいたのですが、お手つきとなってしまいました。
こたえ タイ
全く同じものを場所の違いでそういうのか、それとも材料などが微妙に違うのかまでは知りません。作り方はいろいろでしょう。
私の問題はここで終了し、9対9に盛り返して迎えた問題で、お手つきが多かったにもかかわらずみごと逆転して勝利という展開になり、参加者さん自ら見せ場を作りまくって終焉を迎えました。
振り返ってみると、DOLにかかわりつつももっとバリエーション豊かな問題作れましたねー。んー…「木を見て森を見ず」まで狭い視野ではないと思っていますけれど、それにしてももうちょっといけたかなぁ…なんて。
それにしてもおもしろい作業でした。なんだかちゃんと頭を使ったなーとかおもいましたw
私の好きなボイジャー1号の問題で文章を間違うという痛恨のミス。それさえなければ完璧でしたけれど、もし次にこういう大会が開催されるときは、さらに精度をあげて、白熱できる問題を提供できたら、なんて思っています。
参加された方々、観客の皆様、どうもお疲れ様でした。優勝者さん、おめでとうございます。
そしてスタッフの皆様、長い準備を経ての開催、大成功に終わって良かったです。大変お疲れ様でした。
おもしろかたー。
でわ~☆