うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

小椋佳の奇妙なため息

2023年02月16日 05時46分29秒 | 俳句・短歌、またはエッセイ
もうすぐ 雨水 か、春一番が待たれるこの頃だ。最近は一日の天候が荒れ模様気味、朝晴れていても正午頃頃からボタ雪が舞い、気温も急低下する、乱高下の日々が続く。
 ところで、ここではわたしが唯一購読している『週刊新潮』に載った小椋佳の近況記事に触れる。彼の中では、カラオケの歌う曲としてはわたしは“白い一日”をひそかな十八番としているのだが、われわれ世代のポップスではかなり流行った曲が多い。
 彼は78歳、なかなかに矍鑠としているのだが、数年前の生前葬がマスコミによって知られている。不健康人生観、おっくうな人生、若い時のないもの探しそしてついに何もなかった述懐、銀行勤めと歌手活動、57歳の胃がん手術、ひとり暮らし、ご夫人との別居生活を話している。私に言わせると、彼の人生は恵まれていて生活も学歴も勤務先も順調だったと感じられる。
 内容的には今までの人生を振り返るという、感慨そのもの。
 作詞作曲、歌う曲は若い時のないもの探しをテーマにしたものらしい。道理で少年少女特有のナルシズム、甘ったるい自己陶酔の心中を吐き出したフレーズに満ちている。あの面相(失礼!)で爽やかな音声で静かに歌う、しかしわたしにとって、ただただ、あの時代が懐かしい。
 ところで、歌手名の“小椋”はこの秋に行った福島県の裏磐梯に多い木工細工を業とする木地師の苗字から採ったものらしい。
          

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