うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

ひよどりの巣のゆくえ

2008年06月09日 08時00分32秒 | わたしの日常です。
今は梅雨のなか、はっきりしない天気が続く。
 これはわたしの気持の中だけの小さな心配事です。
 この間、庭に出て、一日かけてギボウシとか他の宿根草を整理していたときに、ひよどりの巣を移動した。アルミ梯子を金木犀に立てかけたところ、あわてて親鳥があらぬ方向に飛び去った。バサッバサッと一目散に飛んだのだが、わたしはその間合いの遅さに不思議な感じがした。
 登ってみると、巣の中に卵が5個ある。なるほど、そうか、卵を抱えていたのだ。銀杏よりやや大きく薄いグレイと桃色ぽっ地色に黒い滲んだような斑点の模様がある。きれいな長卵形。うずらの卵に似ているがひとまわりほど大きい。まだ、殻に亀裂はないようだ。
 わたしは、すぐに戻って近所の屋根付近で見ている親鳥の気配を感じながら、おもむろに巣ごと取り外していく。
 さあ、どうしようか。3月頃南方から来て、家の軒先に巣を作り産卵し、今懸命に子育て中の親燕のように情愛を感じさせる野鳥ではない。燕はこの住宅地にも多い。むしろ、ひよどりは、むくどり・かわう・あおさぎなどと並んでこの辺でも嫌われる野鳥である。
(しかしわたしは、NACS-Jの自然観察指導員の資格をもっているのだ)
 まさか、鳥嫌いの家族に言うわけにはいかない。向かいのうちの子供たちに見せて、相談しようか。道路際のホルトノキの外から見つからず安全な場所、幹と枝の出ている箇所に注意深く押しつけながら設置する。高さは1.0mくらいである。ここであれば、探している親鳥が見つけることができる。
 しかし、とうとう、先日、家族に見つかってしまった。どうしようか、孵った雛鳥ならなんとかできようが。
 思い切って、その日のうちに茗荷畑の隅に巣ごと埋めた。

 わたしはそれ以来、気まずい気持ちがしている。
      
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