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萌えるゴミ

三丁目感想~六子とお母さん

2005年12月04日 | 舞台・映画・ツ氏
六子とお母さん

自分は捨てられた。帰っても喜んでくれる人はいない。
と泣く六子。

別れ際に優しくすると未練が残る。
里心がつくといけないので手紙も返さなかった母親。
けれどやはり娘が心配で鈴木家に毎月手紙を送っている。

六子の母親のやり方が100%だとは思わないけれど、
自分の庇護の望めない東京で、一人立ちして欲しい。
自分の存在がその隔たりになるんじゃないかと危惧してわざと冷たく突き放した。

まだ子供らしさの抜けない六子にとっては母に(家族に)愛されていないと思うのは
どんなにか辛い事だろうと可哀想に思うけれど、母も又辛かった事と思う。

この辺がもう少し上手にやれたら良かったんだろうけれど、遠く離れた所でひとり立ち出来るように、と彼女(母親)も必死だったんだろう。と思った。

子供の為に(子供にそのときは恨まれたとしても)厳しく接する事が出来るのは
その子供を本当に愛しているからだと思う。

自分の母を思いだした。
母もまた、愛情表現に不器用な人だったから。
子供の頃は怒られてばかりで・・(笑)
母は僕のこと愛してくれていたんだな。と思った。


「上野駅まで神風タクシーだ!!」
「僕も行く~!!」
「あーずるいー。」

鈴木家の面々もとてもよかった