ある「世捨て人」のたわごと

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医学生ですが死が怖いです 朝日新聞DIGITAL

2014年06月01日 | 好きな歌

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(悩みのるつぼ)医学生ですが死が怖いです

2014年5月31日15時00分

〈相談〉

 現在、私はある地方大学医学部の3年生で、将来は子どもを心身ともにケアできる優しい小児科医になりたいと思っています。しかし、実習や研修、仕事で避けることのできない「死」が怖くて仕方ありません。

 人間が死を恐れるのは当然かもしれませんが、小学生の頃から、死ぬことを考えると、とても恐ろしい気分になります。いつか自分の体が骨となり意識もなくなると想像すると、恐怖で叫び出したくなるほどです。中高生のときお世話になった病院の先生に憧れて医師を目指したのですが、医師になれば生死を少しは理解できるのではないかとも考えました。

 実際、医学の勉強を始めてから死に対する意識は少し変わり、「人は死後も後の世代に影響を残すことができる」と今は考えています。自分が死ぬまでに、病気の子どもたちにできるだけ良いことをしたい、と思い至るようになりました。

 今は友人と必死に実習や勉強をして、試験後は思いきり遊ぶという生活を満喫し、大学にいれば死の恐怖にとらわれることはありません。家に独りでいるふとした瞬間のみ、そういった恐怖を感じます。このままでは将来、余命の短い患者さんを受け持ったとき、その人の死に向き合うより自分の死を恐れてしまう気がして心配です。何かいい心の整理方法はありますでしょうか。

〈回答〉

「死が怖い」のはあなたの個性です

 私の父はがんで他界しました。大正生まれの父は弱音など吐いたことがありません。でも末期がんで入院しているとき、「ようやっと自分が死ぬのがわかってきた。斗司夫、死ぬのは怖いぞ」と笑って言いました。

 死は「理解すれば怖くなくなるもの」ではありません。理解すればするほど、理不尽に思えたり怖くなったりするものじゃないでしょうか。

 父はけっきょく、「死の恐怖」と和解したようです。「死ぬことは怖い」という本音を認めて、すこしだけ楽になったみたいでした。

 あなたは死が怖い。私の父のように「もうすぐ死ぬ」から怖いんじゃなくて、「いつか自分も死ぬ」から怖い。子どもの頃から怖いので、これはもうあなたの「個性」の一部です。

 「個性」なんだから治そうとか乗り越えようとしてもムダ。宗教や哲学も、たぶん助けにならないと思います。→続きを読む

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