私が初めてもらった聖書は、表紙がラミネート加工(?)のようにツルツルしたきれいな本だった。本の背を除く三方(小口というらしい)が真っ赤に塗られていた。
この聖書について、バイブルハウス南青山の鈴木様より下記情報をいただいた。
- この写真の『新約聖書』はアメリカで印刷製本されました。
文語訳新約聖書(大正改訳)です。 -
- 戦争直後、日本聖書協会は聖書を製作することができませんでした。
協力聖書協会として日本語文語訳聖書の紙型を保持していた聖書協会連盟が、アメリカで印刷製本し、終戦直後から3年間(1948年まで)、日本聖書協会に贈った聖書です。 -
- なお、口語訳聖書は、1954年に新約聖書、1955年に旧約聖書が完成し発行されました。
戦後、我が母校「須賀川商業学校(現在の須賀川高等学校)」でも、放課後の語学部にアメリカ人宣教師(アイリーン・アンダーソン)さんが招かれ、生の英会話に接する機会が出来たのだった。
母校でも英語教育に力を入れ始め、課外活動に須賀川教会から宣教師が招かれたのである。
と云っても、キリスト教の話になるのは当然のことだ。
西郷村で最初の児童福祉施設
須賀川教会のホームページ→http://bit.ly/1PacAb4
語学部の時間を終えて、同師が帰られる途中、私は数人の語学部の友達と一緒に歩いて会話を楽しんだ。
その夜は、同師によるバイブルクラスが須賀川駅前教会で開催され、私もこれに参加した。通訳として同教会牧師の本川直躬先生が担当された。
そして、教会には上掲のような聖書が置いてあり自由に持ち帰ることが出来た。
その後、今に至るまで、聖書との付き合いが続いている。
アンダーソン師から、素敵な英語聖書(欽定訳聖書)を頂いたのも、この頃である。
欽定訳聖書 (出典:ウィキペディア)
- 欽定訳聖書(きんていやくせいしょ)は、国王の命令によって翻訳された聖書である。複数あるが、単に「欽定訳」と言った場合は、とくに「ジェイムズ王訳」(King James VersionあるいはAuthorized Version)として名高い、1611年刊行の英訳聖書を指す。
- イングランド王ジェームズ1世がイングランド国教会の典礼で用いるための聖書の標準訳を求め、王の命令で翻訳されたためにこの名がある。欽定訳は19世紀末に至るまでイングランド国教会で用いられた唯一の公式英訳聖書である。また、日本における文語訳聖書のように、荘厳で格調高い文体から、口語訳の普及した現在も多くの愛読者を保ち続けている。
- ヘブライ語およびギリシア語原典から訳したと序文にはあるが、実際にはウィリアム・ティンダルら先行する英語翻訳にかなりの部分で依拠していることが指摘されている。
- なお、現在欽定訳聖書として市場に出回っているものの多くは、1769年に綴りなどが修正されたもので、オリジナルではない。
ヨハネ1章1- 5
1 In the beginning was the Word, and the Word was with God, and the Word was God.
2 The same was in the beginning with God.
3 All things were made by him; and without him was not any thing made that was made.
4 In him was life; and the life was the light of men.
5 And the light shineth in darkness; and the darkness comprehended it not.
口語訳 ヨハネ1章1- 5
1初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。
2この言は初めに神と共にあった。
3すべてのものは、これによってできた。できたもののうち、一つとしてこれによらないものはなかった。
4この言に命があった。そしてこの命は人の光であった。
5光はやみの中に輝いている。そして、やみはこれに勝たなかった。
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現在の生活場所(老健施設)に引っ越す際、聖書関係の参考書の殆どは処分してしまったが、聖書原典ヘブライ語およびギリシア語(下記)は手元にあって利用している
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ビブリア・ヘブライカ・シュトゥットガルテンシア(Biblia Hebraica Stuttgartensia;略称BHS)
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ネストレ・アーラント (Nestle-Aland)
現代の聖書学の最高水準を示すギリシア語新約聖書テキスト。正式名称は「ギリシア語新約聖書」を意味するラテン語の「Novum Testamentum Graece」(ノーヴム・テスタメントゥム・グラエケ)である。 -
「NA」という略称で呼ばれ、たとえば第28版であれば「NA28」と呼ばれる。
今はキリスト教会との関係を退いたし、信仰心も捨てた。神の存在を否定する考えに変わってきた。しかし、聖書は好きだ。
神の起源について、私はこのように考える。
民族の発展には指導者が要る。しかし、民衆を統率するには「神」なるものを考えて、「俺に従うのでは限りがある。それよりも万能な神を信じなさい」と教えたのだと思う。
そうでもなければ、アブラハムやモーセなどが大群衆を連れて砂漠を越え、海をわたり祖国(ユダヤ)に辿り着くのは不可能だっただろう。モーセが神の必要を考え、発明したのだろう。
映画十戒も大好きだ。
The Ten Commandments.Full Movie HD. 十戒
嘘と真実 56 古代<1>十戒、モーゼ
これまで世界大衆文学の作品を読んだ。
中でもヘンリー・ライダー・ハガード作の小説が好きで「洞窟の女王」をはじめ「女王の復活」「ソロモン王の洞窟」「二人の女王」の本(創元社発行の推理文庫)を読んだ。
特に「洞窟の女王」が好きで、文字通り「病膏肓に入る」の状態で、これまでに7回くらい読んだ。おまけに英語の本(原書)も買って読んだ。
- 病(やまい)膏肓(こうこう)に入(い)・るの意味
1 病気がひどくなり、治療しようもない状態となる。
2 物事に熱中して抜け出られないほどになる。
さて、小説と聖書とでは違う。
聖書は、世界の遺産的文学作品として親しんでいる。
キリスト教を信じていなくても、不思議な魅力がある。その原因は何故だろう。
それは、数千年に及ぶユダヤ民族の物語りであって、それを聖典として決めた人たちの力だろう。
アブラハムが神に呼ばれたことや、イエスがヨルダン川で洗礼を受けた時に、空から神の声が聴こえた・・・などは重要なことだが、全くのフィクションであり、面白い。
聖書との付き合いは長いし、大体の「すじ」を覚えているので、聖書(特にNA28)の語句(ギリシャ語)も少しは意味が分かるようになったので嬉しい。
毎日、少しずつ読んでいると、(ギリシャ語で)暗唱できるようにもなる。就寝中の夢にも語句が浮かんでくる・
YouTubeを利用することができる。でもやはり紙に書いた参考書も必要だ。
ところが、ヘブライ語やギリシャ語聖書音読の入門書は少ない。
いや、待てよ。アマゾンさんなどで出品はある。
だが、私が買える条件は「①代金引き換えができる②値段が安い」なので、これに適合する商品はない。
値段が安くとも、代引以外の購入方法は施設入居者の私にクレジットカードがないし、外出してコンビニなどから送金も出来ない。
旧約聖書の音読(発音)は「キリスト聖書塾」さんのヘブライ語入門で、ある程度覚えた。
新約聖書については、原文音声付きのテキストが公開されているし、ネットで聴くことができるので便利だ。
でもオーデオバイブルというサイトはいくつもあり、テキストはネストレ・アーラントの校定本(コイネ)でも、ほとんどが現代式発音である。
私が学校で「新約聖書ギリシャ語独習」の著者・玉川直重先生 から習ったのは「イラスムス式発音」である。
幸い、織田昭著「新約聖書ギリシャ語小辞典」があるので、疑問が起こるたびに発音の説明ページを参考にしている。
最近この本(中古)を買った。辞典ではないのが不満足(代引手数料込みで1,317円)
ギリシャ語 基本単語2000 荒木英世 著
この本の付録に「日曜はダメよ」が歌詞付きで紹介されている。
現代ギリシャ語の発音の参考になる動画はこれだろう。
Τα Παιδιά Του Πειραιά 日曜はダメよ
映画日曜はダメよ
『日曜はダメよ』(希題:Ποτέ Την Κυριακή、ラテン語転写:Pote Tin Kyriaki、英題:Never on Sunday、仏題:Jamais le dimanche)は、1960年にギリシャで制作された白黒映画である。
映画 日曜はダメよ Ποτέ Την Κυριακή
1:32:40
学習に必要なのは現代ギリシャ語辞典だが、高価なので買えない。
小原克博「一神教研究(-神教とその世界を学ぶ)」(同志社大学 講義)
作者: Katsuhiro KOHARA
14 本の動画
ドキュメンタリー人類・宗教・古代文明 作者: PJGDTP2239
34 本の動画
はやし浩司 神たちの起源
作者: 出山達也
11 本の動画
「知恵袋で公開された質問と回答」も参考になる
- ヤハウェとはどんな神か
- 聖書が神の霊で書かれた根拠、聖書は神の言葉か
- 死後の世界
- 死後の世界は有ると思うか
- 聖書の矛盾点 その1【聖書の矛盾点について 聖書は真理か小説か】
- 聖書の矛盾点 その2 【聖書は史実か小説か】
- 聖書の矛盾点 その3 【原理主義者たちの欺瞞】
- 聖書の矛盾点その4. 【聖書主義の終焉】
- 聖書の成り立ち
- 聖書を作った人達
- 聖書の著作権
- 神の起源
- 「聖書は神が書いた」および「神の実在」の根拠はあるか
続き→私と聖書(2)
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