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ギリシャ語・・・文字と発音・記号・現代語の発音・古典式発音との違い

2017年05月05日 | 語学

ギリシャ語・・・文字と発音・記号・現代語の発音・古典式発音との違い

Modern Greek vs Ancient Greek

How to read and speak Ancient Greek fluentl

Greek alphabet the CORRECT pronunciation

How should Ancient Greek be pronounced?

Modern Greek vs Ancient Greek

 主の祈り 古典式発音
The Lord's Prayer in Greek (Classical) - Πάτερ ἡμῶν  

主の祈り 現代式発音
The Lord's Prayer in Modern Greek (Revised 2014)

 

 

ギリシャ語の文法概要
  出典→
ギリシャ語 Wikipedia https://is.gd/13dIL5

 

文字と発音

大文字、小文字、現代の音価、慣用(古典期)の呼び名、現代の呼び名(慣用と同じ場合省略)、現代の綴りの順で記載。

  • Α α[a](アルファ)άλφα
  • Β β[v](ベータ;ヴィタ)βήτα
    紀元後数百年に [b] から変異。
  • Γ γ[ɣ](ガンマ;ガマ)γάμμα, γάμα
    [x] の有声音。ただし前舌母音の直前では [ʝ] と発音される。
  • Δ δ[ð](デルタ;ゼルタかデルテ)δέλτα
    [θ] の有声音。閉鎖音から摩擦音に紀元後数百年に変異。
  • Ε ε[e](エプシロン)έψιλον
    「単純なε」の意。
  • Ζ ζ[z](ゼータ;ズィタ)ζήτα
  • Η η[i](イータ;イタ)ήτα
    後1世紀より [ɛː] から変異。
  • Θ θ[θ](シータ;シタかティタ)θήτα
    英語の無声 th に同じ。
  • Ι ι[i](イオタ;ヨタ)γιώτα
    母音の直前では硬口蓋化し [j] と発音される。
  • Κ κ[k](カッパ;カパ)κάππα
    [i], [e] の直前では [c] と発音される。
  • Λ λ[l](ラムダ;ラムザ)λάμβδα, λάμδα
  • Μ μ[m](ミュー;ミ)μι
  • Ν ν[n](ニュー;ニ)νι
  • Ξ ξ[ks](クシー;クシ)ξι
  • Ο ο[o](オミクロン)όμικρον
    「小さなο」の意。
  • Π π[p](ピー;ピ)πι
    [m] の直後では [b] と発音される。
  • Ρ ρ[r](ロー;ロ)ρο
  • Σ σ, ς[s](シグマ)σίγμα
    有声子音の前で [z] と発音される。ς は語末のみ。
  • Τ τ[t](タウ;タフ)ταυ
    [n] の直後では [d] と発音される。
  • Υ υ[i](ウプシロン;イプシロン)ύψιλον
    「単純なυ」の意。後5世紀〜10世紀に [y] から変異。
  • Φ φ[f](フィ)φι
    紀元後数百年に [pʰ] から変異。
  • Χ χ[x](キー;ヒ)χι
    前舌母音の直前では [ç] と発音される。紀元後数百年に [kʰ] から変異。
  • Ψ ψ[ps](プスィ)ψι
  • Ω ω[o](オメガ)ωμέγα
    「大きなο」の意。

カナ転写と発音の問題

  • カタカナに現代ギリシア語を転写するとき、θ は主にサ行で表記・発音(θα を「サ」、θι を「シ」など)されているが、ギリシア人から見れば[要検証 ]タ行のほうがわかりやすい。
  • 同様に、δ は主にザ行で表記されているが、ダ行のほうがわかりやすい[要検証 ]
  • 現代ギリシア語では二重子音があっても発音が変わらないので、日本語の「ッ」を使う必要はない。たとえば、τέσσερα は「テセラ」であり、「テッセラ」とは読まれない。
  • 多くの場合、現代ギリシャ語のアクセントは長音記号「ー」で表されているが、ギリシア語のアクセントは強勢を示すものであり、長母音を示さない。たとえば、Μαρία は「マリーア」のように伸ばすより「マア(マリッア)」のよう強く読むほうがいい。「マリーア」では、 Μαρίια に近くなってしまう。

記号

デモティキ(民衆口語)では、いわゆる「トーノス(τόνος)」の記号類は ΄ のみにモノトニコス(単強勢)化されている。気息記号の (音韻上で無標である有気音 [h] を表す)や ᾿ などは廃され、` などは、΄ に統合され、有強勢(文法的に有標)の際にのみ記される。またこの強勢記号は語末から3番目の音節のうちに置かれる。カサレヴサでは古典語のテキスト表記に倣った古典式の記号・符号を維持している。

疑問符にはいわゆるセミコロン ; を用いる。Unicode ではこの記号に、U+003B の SEMICOLON とは別に U+037E に GREEK QUESTION MARK が割り当てられてはいるがU+003Bの方が好ましいとされる[8]。Windows のギリシア語 IME でもU+003B が出てくる。

現代ギリシア語の発音

母音 Φωνήεντα

単母音
便宜上、音価別に並べる。
  • [a] - α
  • /e/ ([e], [ɛ]) - ε, αι
  • [i] - η, ι, υ, ει, οι, υι
  • [u] - ου 日本語のウより口をとがらして発音
  • [o] - ο, ω
現代ギリシャ語では母音の長短の区別がない。
母音+子音
以下の3つは υ の発音が無声子音の前で無声音 [f] に、有声子音・母音の前で有声音 [v]になる。
  • αυ - [af], [av]
  • ευ - [ef], [ev]
  • ηυ, ιυ - [if], [iv] (現代語ではほとんど使われていない)

子音 Σύμφωνα

二重子音字
  • γγ - [ŋ], [i], [e], [ɛ] の前なら口蓋化する(ンギ、ンギェとなる)。
  • γκ - 語頭で [g]、それ以外で [ŋg][i], [e], [ɛ] の前なら口蓋化する(ンギ、ンギェとなる)。また、外来語では [g], [ŋk] の音も表される。
  • μπ - 語頭で [b]、それ以外で [mb](外来語では [b], [mp] の音も表される)。たとえば Ολυμπία の場合、国際的には「オリンピア」の発音で知られているが、外来語ではなくギリシアの固有語であるため、「オリンビア」と発音される。
  • ντ - 語頭で [d]、それ以外で [nd](外来語では [d], [nt] の音も表される)。
比較的古い外来語では b は β、d は δ、g は γ と転写された。外国の地名のギリシア語表記も原音の [b], [d], [g] をそれぞれ β, δ, γ と表記する例がかなり多い。

古典式発音との違い

同じ単語でも、古代ギリシア語と現代ギリシア語の発音は異なる。以下にその例を挙げる。なお、ここでいう「古典式発音」とは古代ギリシア語の諸方言中の古典期アッティカ方言(再建音)を指す。ギリシア語綴りに用いる記号は現代語のものである。

ギリシア語綴り古典式発音現代式発音
βάρβαροι バルバロイ ヴァルヴァリ
Βάκχος バッコス ヴァクホス
βασιλεία バシレイアー ヴァシリア
Δήλος デーロス ズィロス
Ευρώπη エウローペー エヴロピ
Ηρακλής ヘーラクレース イラクリス
Θεσσαλονίκη テッサロニーケー セサロニキ
Κρήτη クレーテー クリティ
Μουσική ムーシケー ムシキ
Οδύσσεια オデュッセイア オディシア
πολλοί ポッロイ ポリ
φιλοσοφία ピロソピアー フィロソフィア
φύσις ピュシス フィシス

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