牛熊日記

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何故、相場は予測できないのか

2012年01月20日 17時04分25秒 | 日記

相場は予測できない。何故なのか。
相場で形成される価格、特に債券や株式などの価格は
市場参加者が売買する際に注目しているものが変化してくるためである。

価格を構成する要素はいくつもあるが、そのうち何の比重が大きいのかを数値で表すことはできない。
それは価格から、いや相場の感覚から推測するほかはない。

外から見ると、同じような材料なのに相場の反応が異なるのは理解が難しいであろう。
それは相場を取り巻く空気が変化するためであり、
その空気が読めないと、相場そのものも読めなくなる。
しかも、その空気が移ろいやすいので、さらに相場を読みにくくさせている。

相場に勝つには、気持ちの入れ替えが必要というよりも、それまでの固定観念を捨て去る切り替えが重要になる。

S&Pの格下げで、なんでユーロが買われるのか。それは相場の空気が変わっていたためである。

欧州の信用不安はそんなに簡単に解消できるようなものではない。
現実にそうかもしれないが、その思い込みでポジションを抱えたままにするのは危険が伴う。
空気の変わりようは市場参加者もかなり気がついており、いったん逃げようと構えている。
だから、ユーロに対しての悪材料には反応薄となる半面、好材料には敏感に反応するようになる。
いわゆるポジションの巻き戻しが起きていると、その流れに逆らうべきではない。
そして、その動きが一巡後、あらためて相場を動かす要素の何に比重がかかっているかを探ることが重要となる。

こんな相場の世界を機械的に予測しようとすることに無理がある。
相場は人が作っている。だからといって人の集団行動を元にして予測が可能になるわけではない。
それというのもその集団行動を制するものが、今後、何になるのかが予測困難なためである。
そして、その集団行動を制するものへの注目度も変化することで、なおのこと予測を困難にしている。


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