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平安時代中心の歴史紹介とポートレイト

古代史から現代史に至る迄(日本史/世界史)の歴史散策紹介とポートレイト

【イタリア-5】 イタリアROMAはAMORの積み重ねの街

2020年12月02日 | 世界史-欧米・ロシア

【2021-8-6からグリーンパス導入】 コロナワクチン接種証明書

【ローマパス】地下鉄、バス、ローマの美術館を巡るのにとても便利な割引チケット 32€:48時間 52€:72時間

建国の伝説によるとBC753年4月21日に古代ローマ都市は完成(羊飼い、農家の村)。それはパラティーノの丘から一望できるローマの地下に眠っている。やがて北アフリカからイングランド迄全域を支配したローマ帝国の中心がフォロ・ロマーノ(ローマのフォーラム)である。人口は100万人で世界最大であった。ティトゥスの凱旋門の内側には戦利品、皇帝の馬車、女神ウィクトーリアが刻まれている。マクセンティウス皇帝のバシリカ(奥行き100mの大理石の集会場)、BC44年に暗殺されたカエサルの火葬場(ディヴォ・ジューリオ神殿)、1600年前にローマの人々は建築資材としてこの遺跡を使い始めたためにこうなった。 

フォロ・ロマーノの全景

 

サン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会】   
   ・入場無料    
   ・ローマゴシック様式   
   ・カラバッジョの作品『聖マタイの物語』 @1600年代 注文主はカンタレッリ・マッテオ 
     @コントレー礼拝堂  
     聖マタイの召命  
     聖マタイと天使 
     聖マタイの殉教 
   ・入場無料

【サンタ・マリア・デル・ポポロ教会】 チェラージ家の礼拝堂 カラバッジョの作品『聖ペテロの殉教』『聖パウロの回心(改宗)』

【コロッセオ】  約2000年前建造 直径188m 剣闘士同志が戦い5万人が観戦する 

         大理石の一部はバチカン市国のサンピエトロ寺院建設に流用

         外壁には穴が空いているが、これは戦時中に取り出した鉛(接続用)を取り出して武器にした  

 

【カンピドリオの丘(カピトリーノ)】  ローマの七つの丘のなかでも最も神聖な丘、中央はマルクス・アウレリウス像。中央はローマ市庁舎で、カンピドリオの丘に500年以上前に建てられた。全ての設計はミケランジェロ1475-1564、ルネッサンス期のもので、元老院が開かれてきたローマの中枢である。実は市庁舎は16世紀のもの、下半分のタブラリウム(国立公文書館)は中世(約1000年前)古代のもの(約2100年前)で、市庁舎の裏側からは古代ローマの遺跡群・フォロ・ロマーノ(政治経済の中心地で、凱旋門、神殿、市場など)が広がる。ローマでは各所が時代の層になっている。

 

カピトリーノ美術館: フォロ・ロマーノの北隣 
・ローマ市立古代美術  
・ミケランジェロ1475-1564と弟子が設計@1563   
・マルコ・アウレリウス121-180の騎馬像:16代ローマ皇帝  
・「足の棘を抜く少年」@BC1世紀 
・河の神-マルフォリオ@BC1世紀 --- 自然テヴェレ川の神格化  
・カピトリーノの牝狼@BC5世紀 
  ローマ建国@BC753の伝説: 
  狼に育てられたロムルスとレムス兄弟---ローマの語源  
・タブラ-イリアカ --- トロイア戦争@BC13世紀滅亡の後にギリシャ人・アイネイアスはローマに上陸 記載  
            アイネイアスの子孫がロムルスとレムス兄弟  
・コンスタンティヌス帝の顔   
・ピナコテーカ美術館 
  ・ヴェロネーゼ 1528-1588「エウローパ」---牛に化けたゼウスにクレタ島に連れていかれる女神エウローパ 
  ・ティントレット1518-1594:3連作 
  ・カラヴァッジョ1571-1610「洗礼者聖ヨハネ」---ミケランジェロからコントラポストを学ぶ 
・タブラリウム:ドーム状窓に彫刻が並んでいた

 

 

アルバーノ・レツィアーレ --- ローマ軍の駐屯地があった--正規軍構成により勢力拡大By歴史家アッピアノス@2世紀

・トラヤヌス記念碑@113 : ルーマニア侵攻勝利 

・ミゼーノ遺跡@BC1世紀(世界最大の貯水槽)for 1万艦隊 : ローマンコンクリート            

・交易---壺:アンフォラ🏺

             

【マルケルス劇場】  2030年前、カエサルが建設した。収容人数は13000人。裏側は住宅が増築されている。下部はBC21世紀、上部は13世紀に要塞として増築され(現在も要塞の壁が見れる)、16世紀には貴族の宮殿にリフォームされたという。ここは世界遺産となり現在人が住んでいて、ローマの街が一望できる。

 

【カンポ・デイ・フィオーリ広場】  市場で賑わう

 

【サン・クレメンテ・アル・ラテラーノ聖堂】  12世紀の教会の内部・黄金のモザイク画は傑作と呼ばれ、平面的な中世の特徴を表す。またこの教会の地下にはキリスト教の初期(313年に公認となった)の教会がある。さらに地下二階へ降りると、ミトラ教(イランのあたりで生まれた宗教で秘儀式を重んじ口外を禁止、牛の喉を切り裂くミトラの神、その血が豊穣をもたらすという)の神殿がある。2世紀のものだが、313年キリスト教が国教になった以降は使われなくなった。 

 

【ポンペイウス劇場】   BC55年建設の壁、柱の一部を今も尚残しながらレストランにしている。古代のパスタ「ラガナ」が味わえる。また古代の英雄カエサルが暗殺されたところでもある。

 

【サンタ・マリア・イン・コスメディン教会】   ローマの休日ではアン王女(オードリー・ヘップバーン1929-1993)と新聞記者ブラッドレー(グレゴリー・ペック1916-2003)が話題を作った「真実の口」。これは古代ローマのマンホールである。目鼻口は空気抜きであるが川の神を表す。中世のガイドブックには、嘘つきが口に手を入れると噛まれると書いているらしい。ところでこの教会は6世紀のもの。その前には古代神殿があったという。 

 

 

【ナヴォーナ広場】 

  古代ではドミツィアヌス帝の劇場・競技場(ナヴォーナの語源)であった。4大陸の噴水(設計はサンタンジェロ橋も設計したベルニーニ)にはオベリスクが、この噴水は地下洞窟からひかれている。しかし地下洞窟はローマ市街よりも高いところに位置していて重力に従って流れている。(BC3世紀からAD3世紀に建設)コンクリート造の水道橋は11本、いまなお遺跡としても残っている。そしてカラカラ浴場などの巨大な施設にも水は供給されていた。2000年以上も前にローマ人はコンクリートを発明した。火山灰(二酸化ケイ素を多く含む)、石灰、水を混ぜると強固なコンクリートができた。左はサンタンニェーゼ イン アゴーネ教会で設計は偏屈ボロミーニ(社交的ベルニーニとは犬猿の仲)

 

【パンテオン】   1900年前に建造されたコンクリート造(鉄筋なし:もしも鉄筋を使っていれば錆びてコンクリートがもたないらしい)の傑作は皇帝ハドリアヌス(墓はサンタンジェロ城)が建てさせた神殿である。キリスト教が国教になったときは破壊されかかったが、建造物としての価値の高さから破損することなく原型をとどめている。初代パンテオンをつくったマルクス・アグリッパ(BC63-BC12 ネプチューンのバジリカ参照)の名がみえる。当時技術も芸術も絶頂期にあり、柱高は21m、当時世界最大だったドームの直径は43m、壁も床も当時のままである。キュリー夫人、ビクトル・ユゴー、アンドレ・マルロー、エミール・ゾラなどの偉人達が眠る。

バルベリーニ家は当時の教皇の家系で家紋は蜂 設計はボロミーニ1599-1667

 

【ローマ国立博物館+クリプタ+バルビ】   ローマの建造物の建築方法が見れる。395年ローマ帝国は東西に分裂し、476年異民族の侵略で西ローマ帝国は滅亡し、人々は去っていった。かくして強固なコンクリートを作る技術は失われ、古代の建物は廃墟化した。しかしその後11世紀頃、廃墟の上に煉瓦造りの家を建てた。これは古代の廃墟が極めて頑丈であったから経済的であり合理的だったという。そしてローマに人々が戻ってくるにつれてどんどん建て増しされた(14世紀頃)。

 

【アウレリアヌスの城壁】    皇帝アウレリアヌス214-275の頃270年-に建てられた城壁を利用して、18世紀に貴族が宮殿を造った。

 

【サン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会】 

  パンテオンのすぐ近く

  ルイ9世に捧げられた教会。内部はバロック調で豪華。天井画は聖母被昇天。奥にカラバッジョ聖マタイの3部作(「聖マタイの召命」、「聖マタイと天使」、「聖マタイの殉教」)がある。

【サン・タゴスティーノ教会】   西のナヴォーナ広場と東のパンテオンを底辺とした二等辺三角形の頂点に当たるのがこの教会。 此処に、カラバッジョの傑作「ロレートの聖母」がある。暗闇の中の聖母が一条の光に浮かび上がる。「明」と「闇」との見事な空間表現となっている。

【サンタ・マリア・デル・ポポロ教会】   小説「天使と悪魔」の舞台となった教会。左奥のチェラージ礼拝堂にあるのはカラバッジョの絵。2€で礼拝堂が点灯。左手前のキージ礼拝堂は、ラファエロが作り、ベルニーニ1598-1680の装飾が満載。

【サンタンドレア・デッラ・ヴァッレ教会】   

  テベレ川沿い ドームの高さ:80m

  バロックの大傑作。プッチーニのオペラ「トスカ」の冒頭シーンの舞台。オペラ「トスカ」の第一幕、トスカの恋人マリオ・カヴァラドッシがマグダラのマリアの絵を描いているとトスカが訪れて去り、また、友人のアンジェロッティ侯爵が逃げてくる。アンジェロッティの変装逃走用の、妹の女扇子が落ちているのを、悪い警視総監スカルピアが見つけ、ナポレオンに勝った祝祭ミサのためまた来たトスカに「カヴァラドッシがモデルのアンジェロッティの妹と浮気している」と嘘を吹き込み悲劇が始まる。 

【マダマ宮殿】  15世紀に建てられ、メディチ家に渡された。宮殿のニックネームであるマダマの 1つ目は、神聖ローマ帝国の強力な皇帝であるカール5世の娘であるオーストリアのマーガレット。2つ目は、ババリアのヴィオランテベアトリス(18世紀前半)。

【サンタ・マリア・デッラ・パーチェ教会】   ウルビーノ出身のドナト・ブラマンテ(1444-1514年)が設計したキオストロ(1500年頃建造)があるこの教会に花を添えるように1514年にSybils(古代ギリシャの女性預言者)をラファエロが描いている。シクストゥス4世ローマ教皇とメディチ家の争いの頃。

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