ウロコナイ釣行

ウロコのナイ釣行記。
バイク釣行。

夜霧の達人

2021-04-08 18:27:07 | スルメイカ
200X 初夏 

那珂湊 かもめ丸

 
ゼロ年代の、とある初夏、
スルメの夜釣りに行きました。 

そんなに乗せる?
というくらい、人を乗せて。

別船でしたが、ただの古い漁船(失礼)でした。

不満はありましたが、深い霧の夜の海、イカ釣り船の灯りが、幻想的な夜でした。

右舷トモ2番でした。

となりの大ドモは手釣りの達人で、
手さばき、凄かったな。

大樽に、竹ザルの蓋をし、手繰ったスッテをその竹ザルの上にポンポンポンポン置きます。

仕掛け投入中の僅かの間、スッテが海中に入り、空になった竹ザルに、イカを拾ってポンポンポンポン乗っけます。

全部乗せたら、竹ザルをあおり、イカは大樽の中へ。

空になった竹ザル、再びスッテの帰りを待ちます。

すべてが速い。
すっっっげぇ。

手繰りの途中、イカがもう付いてないとみるや、そこから仕掛けを落とし込みます。

ヒュンヒュンとスッテが海に消えていきます。スッテが手に刺さらないのが不思議。
 
誘いとか、まどろっこしい駆け引き、してません(たぶん)。

タナに着くやいなや、高速で手繰り始めます。鬼速です。

何?
何?

消防隊の訓練?

こういう人が、2束とか3束とかあり得ない釣果叩き出すんだな。

残念ながら、イカの活性は低く、その達人でようやく、40~60杯。


私は半田丸の沖0号(万能竿)に、手巻リールのアブ7000、直結仕掛けでした。
 
そりゃあ、となりの達人を意識しますとも。スッテのスピードがとなりとシンクロするよう、ひたすら巻きます、巻きます、巻きます、そして、落とします、のくり返し。

古い漁船です。ラーク取り付けるところなんて、ありません。
体力勝負。竿を持つ左腕、パンパンです。
 
まわりでは、「釣れない、釣れない」と、なげく声ばかりでした。


釣果は忘れましたが、ツ抜けしたっけ?どうだっけ?

それでも、周りよりは、だいぶマシ。
達人のコピーを心掛けたおかげ。達人が居なければ、悲惨な結果でした。

スルメ、すべて、沖漬けにしましたが、旨かった〜


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