goo blog サービス終了のお知らせ 

ウロコナイ釣行

goo-blog閉鎖に伴い、記事を1本ずつ読み返し、書き直しながらアメブロに移転しています

スルメの大名釣り

2022-08-11 20:35:24 | スルメイカ
2022.8.7(日)

勝山 萬栄丸



スルメイカ釣行の回ですが、
なぜか、ハチビキの話しから…

萬栄丸に初めて乗った時の話しです。


あれは、16年前(2006.10.21)、半夜クロムツ船でした。


あの夜、

赤くて、デカくて、池のコイいみたいに口をパカッと開けた、

ハチビキという魚を初めて見ました。


ハチビキが入れ喰いになりました。
ダブル、トリプルで掛かりました。

となりは5本の針、すべてに掛けました。
ワラサかよってサイズですから、竿も折れんばかりです。


針の数を減らすよう、アナウンスがありました。


ポイポイリリースしていると、

今度は『船に転がしておいて。』と、お願いのアナウンスがありました。



サバならエサにするのでしょうが、ハチビキだしな〜と、いぶかしんでいると、

ハチビキには《下町のマグロ》の異名があると、客の誰かが教えてくれました。

え〜っっ、まじ?



あの夜のハチビキが、実際にどうなったかは知りませんが、

あれ以来、マグロの寿司を見るたんび、ハチビキの、あの池のコイみたいに口を開けた顔を思い出してやみません。



すみませんでした。
そろそろスルメイカの話しをします。


今回は神奈川の船が入ってこない、川名前、白浜沖で釣ってみたかったのですが、

あいにく、お目当てのポイントでは釣れていないようでして、


結局、


私にはおなじみ、沖の瀬に向かいました。長井の船もチラホラ操船しています。


ところで、

職漁船だと思っていた船が、良く見ると、長井のはら丸でした。片舷、1人ずつです。


萬栄丸の胴の間からは、はら丸が輝いて見えました。
あ、あっちに乗りたい。


こちらは片舷8人づつです。窮屈ではないものの、潮がかっ飛び、オマツリ大会です。


投入の度のオマツリですが、中乗りさんの活躍で、釣りは成立しています。



オマツリ探して常にキョロキョロしています。見つけたら、ギョサンをバタバタ響かせ駆けつけ、鮮やかにほどいてくれます。


さらには、

オマツリから救出したイカをつかみ、こちらへ放り投げてくれます。


オレ、イカの取込みしてないや。
もはや、大名釣りです。


イカを乗せさえすれば、オマツリしても、きっと中乗りさんがなんとかしてくれる、そんな気にさえなりました。

ブランコ仕掛けでしたので、なおのこと。




朝のうちは好調でした。

ま、好調って言っても、さわり無しの投入が2回、さわり有りの投入が1回程度ですが。


そんなペースで、

1杯目、

2杯目、

3杯目、

途中でバレちゃいました。良く見たら、カンナが抜けているやんけ。


カンナ、自分では巻いてないです。
おのれ、○○針。

その後、釣れませんでした。

スルメイカ竿を買いました。ヤリイカ竿より硬いので、楽ですね。
水深230mありましたし。


釣果は2杯。
船中0~11杯。


人気の萬栄丸。
前と後ろは常連客の貸し切りです。
お揃いのTシャツを着ています。

萬栄丸は座席札(ペットボトルキャップ)を早いものがちで取るシステムです。

常連どうし、LINEで連絡とって、1人早く来れば人数分の席を確保できるよな〜と、妄想したのは私だけ?


港のすぐ近く、幸徳。

餃子入りラーメン。
スープとニラと餃子が旨い。

はためかせてみたい

2022-03-04 12:27:46 | スルメイカ
2022.2.23(祝)

松輪 瀬戸丸(せどまる)



スルメイカをはためかせてみたい。ハタハタハタと、倍賞千恵子のように。

そんな妄想をしていたら(ウソ)、チャンス到来です。洲崎沖のスルメイカがフィーバーしています。


2月の早朝、バイクでの遠出は、ガクガクブルブルですが、こりゃ行くしかないな。

スルメをはためかせまくるぞ。

勝山(オレンジ)の船を最初に検討しましたが、スルメイカではなく、ヤリイカがメインのようです。

朝、ちょっとだけスルメを釣って、又は素通りしています。本命は白浜沖のヤリイカです。

神奈川の船団が来る前にサクッとスルメ釣って、後は神奈川の船が入れない海域で高級なヤリイカを釣りましょうねということなのかしら。


今回はスルメに的を絞り、沖干しズララララ〜ってのが目標なので、勝山はパスかな。


てことは、やっぱりイカと言えば、長井(黄色)っしょ、となりましたが、ムムム剱崎(赤)もスルメフィーバーしているじゃん。


剱崎の船をリサーチしていたら、剱崎松輪港、瀬戸丸の若女将がアプリを導入したとな。

船宿アプリとは斬新ですね。スタンプカード機能や初回限定クーポン割引も付いています。

サクッと予約できました。
いいね、いいね、いいかんじ。
 

折返し、若女将からメッセージが届きました。左舷トモ以外なら空いているので好きな席をキープしますと。

凄い。

席の指定まで出来ちゃいました。かなり好印象です。どんな船宿なんだろ、ワクワクするぜ。


ところが、私がキープしたはずの左舷ミヨシは、とある常連の指定席でした。

ほぼ毎日、釣果写真で背を向けて写っている同じ常連です。なるほどね、若女将のいう『左の前』はその常連を除外した『左の前』ということでしたか。


そんなもんだよな。似たようなことは時々あるし。好印象で期待しすぎちゃったようです。

実際、1番前でも2番目でもどちらでも構わないし、むしろ上手な人が1番前の方が気が楽です。


でも、そういうことじゃないんだよな。えこひいきするならするで、最初からそう言ってくれれば納得できます。


「釣果優先のため、有無を言わさず2番目になる可能性が高いですが、それでもよろしいですか。上手い人の技を盗めるかも知れませんよ。」こう言われたらむしろワクワクしちゃいますけれど。


勝手な妄想ですが、古い体質が残る船宿に、若女将が新しい風を吹き込もうといている、そんな過渡期なのでしょうか。


大型船なのに片舷8人で釣り座は広々していました。その点が良かっただけに、座席のえこひいきシステムが残念です。


ま、気を取り直して、がんばります。

この日、前半は予報以上に北風が強く、バタンバタンしていました。そして、やがて凪でした。


投入後、宙層でコンコンコンと何か触るのが気になりますが、きっとサバでしょう。直結仕掛けだし、無視します。

本当はスルメだったかも知れませんが、サバとイカとのお触りの区別はどうやってつけるのかしら。

とりあえずは無視しました。


乗りますが単発が多く、ズラズラとは乗りません。


実際、ここ最近に比べて、乗りが悪いそうです。

4杯釣って念願の沖干しですが、何故か竹串は5本です。もげたゲソがぶら下がっています。



すぐに早潮がやってきて、船上に嘆きの声があふれます。結局、良く釣れたのは朝イチだけになってしまいました。


アナウンスはこんなかんじ。

『潮が速くて、イカのいる場所に仕掛けを落とせないので潮のゆるいところに移動します。』

『上げてください。ここも速い潮が入ってきたので、また移動します。』

『いつもの場所に入れない。入れれば40は釣れるのに。』

この日の館山市のタイドグラフを見ると、たしかに、○で囲った潮止まりだけは釣れました。
 
すみません。タイドグラフと早潮が関係あるのかないのかは分かりません。


実は、早潮で釣れない予感はしていたんです。前日2/22の釣果欄はどこも良くなくて、船長たちはそれぞれに、早潮に苦戦した〜、早潮に苦戦した〜、と書いていました。



そして今日です。そういえば出船前に常連が顔見知りに言ってました。
 
『今日は釣れない日だよ。潮が速くて。お客さん、たくさん来てるけど。可愛そうで、お客さんにはまだ言えないけど。』

周りのお客さん達に普通に聞こえてるっちゅうに。



その後、潮は緩いけど釣れないポイントにて2杯追加しました。
合計6杯です。

左の列が私のです。右の列に比べてボロボロ、ゲソぷらぷらですな。


12:00、城ヶ島沖へと移動宣言。そろそろ、おしまいですよ。

↑洲崎沖のポイントから、

↑城ヶ島沖のポイントへ移動しましたが、洲崎沖も城ヶ島沖も大して離れていないんですね。

↑昼過ぎは、すっかり凪です。

剱崎、長井、浦安、茅ヶ崎、平塚船団も同様に洲崎沖→城ヶ島沖に移動です。

↑沖干しが少なくて、寂しい絵です。

↑おっ、ピンクのyaccoさん発見しました。


居るには居るようで、長い時間ウロウロすることなく、投入はできます。


『はい。良い反応でてるよ。ちょっと深いよ240m。上にもいるからね。』


てなかんじのアナウンスですが、渋いです。誰も乗せられないか、例の常連がポツリポツリと乗せるだけの展開です。


ちくしょうめ、どうやって乗せているんだい。例の右どなりの常連は船長としか会話しないし、聞くに聞けないオーラをまとっています。


左どなりの若い方は上手なのですがギンギンギラギラしていて、これまた話しかけづらい。

なんか、今日の周りはギスギスしているな。



なんだかもう、ウンセウンセと力を込めてシャクリ続けるのみ。

切ない。追釣ならず6杯のまんま、14:00沖あがり。



瀬戸丸はこの日、釣果欄の更新は無しです。なかったことにされてしまいました。2隻出しで、32人はいたはずなのに。

 
ま、不運なことを嘆いても上達はしないか。

三浦海岸駅前、桂林、台湾刀削麺、900円。ごちそうさま。

店内テレビにて、ロコ・ソラーレ帰国の様子が映っていました。おつかれさま、銀メダルおめでとうございます。

アワセちゃダメ

2021-07-14 10:13:28 | スルメイカ
2021.7.11(日) 

長井港 栃木丸



釣れていないにも程があるスルメイカでしたが、無性に釣りたくなり、行ってまいりました。

栃木丸は2隻出し。
仕立船1隻、乗合船1隻でした。
若船長が担当する11号船は、今日は仕立です。レンタル竿がズラリと並んでいました。
おやじ船長が担当する8号船の左舷トモを指定されました。

おやじ船長の8号船、味があります。
左舷は4人です。前の3人はグループでした。

動画でおやじ船長の優しげな人柄がお気に入りでしたので、ラッキーです。
定刻30分前の、5:30に出港。

ベタ凪です。

前回ヤリイカに使用した電動丸3000Hです。スルメイカに使用するので、PE2号→PE4号に替えてきました。
6:30

のんびり1時間かけ、城ヶ島沖に到着し、スタートフィッシング。

水深は110~140m。
仕掛けは直結、14cm×8。


右舷ではイカの顔を見たようですが、
左舷の4人はゼロ行進が続きまして、


7:38

左舷はヤバいと思ったのか、おやじ船長が操舵室すぐ脇の人にアドバイスしているようです。

マイクじゃないので、私には聞こえませんが、幸い伝言ゲームしてくださいました。ありがとうございます。

 
「アタリがあっても、アワセちゃダメ。アワセる代わりに巻く。巻いて乗せる。」とのこと。

トンチですか?

アワセちゃダメだと言っておきながら、巻いて乗せるんですか?

巻いて乗せるって、結局、アワセているのと違いますか?

そりゃ放っておいても向こう合わせでは掛からないでしょうが。

う〜ん。

 
船長のアドバイスに疑問を抱きつつも、少しソフトな路線に変えました。

速くて大きいシャクリは止め、グワングワンと揺する程度にしました。そしてピタリと止めたら、オオオォォ、初めてアタリが取れました。


8:00、やっと釣れました。

ホッ。これで朝のうちに、気が楽になりました。



8:55

2度目のアドバイスが、また伝言ゲームで伝わってきました。

「誘わなきゃダメ」とのこと。


なるほどね、そりゃそうだよな。


どうやら私を含め、皆さん、慎重になりすぎ。竿を動かさなくなったみたい。
 


9:30

よっしゃ、乗せました。乗せましたが、隣とオマツリし、バレました。残念。
 

 
沖干しに挑戦しましたが、オレ、バカか?

ナイフをイカの裏表、逆に入れたので、胴体と足が取れそうです。
いいや、取っちゃえ。

片方のエンペラも取れそう。
いいや、取っちゃえ。

ついでに取れたエンペラ喰っちまえ。
お、意外と旨いな。

何やってんだか。

胴と下足を別々に干して、この有り様です。


スパンカーを出したり、仕舞ったり、このひどい沖干しを見たオヤジ船長はどう思っただろうか。


日が昇って、さらに渋くなりました。
探索が長くなり、ゴロンと横になって、


ようやくエンジンスロー。
投入、エイヤッ。
やっぱり触りなし、回収、探索。
再びゴロン。

をくり返すようになりました。




11:45 
 
隣りの方が、右舷ミヨシの常連に釣り方を教わりに行きました。行動力あるな。

ありがたいことに、その釣り方を教えてくれました。なんて良い人なんだ。

「誘ったとき、ピクッと動くから、アワセちゃダメだけど、乗せる。」とのこと。

トンチですか?

ていうか、もはやピクッと動きませんので、乗せようがありません。


どうにもできねぇ。



12:45

沖上り。優しい隣りの方、ボウズでした。お連れの方々も釣れているのを見ませんでした。釣れていたかも知れませんが、あえて聞きませんでした。


船中0~10。


栃木丸は、城ヶ島沖を広く攻めました。この日ついに城ヶ島沖をあきらめた、光三丸、儀兵衛丸、春盛丸、やまはち丸は剱崎沖も攻めたようです。

ですが、剱崎沖も厳しかったようで、ツ抜けしたり、しなかったり。
次は釣れている時に来よ。




とはいえ、

ボウズがいる一方で、船によってはツ抜けする人もいます。修業あるのみですな。

夜の舞い

2021-04-08 19:49:46 | スルメイカ
2016.7.23(土) 

鹿島 不動丸


スルメイカ、再び夜釣りの話しです。

鹿島まで来て気付きました。風車がブンブン回っています。あららら、強風です。


「今日は、中止でしょ。」

チラホラ、そんな会話も聞こえてきます。
はるばる来たし、釣りたいな、ヤキモキしていると、

戻った船が、そのまま夜釣りに出るようで、まずは一安心。

ですが、担当の若い船長が、寝不足&疲労が溜まった顔をしています。

そして顔見知りの常連に、「寝てないよ〜」って、言ってます。

おいおい、早朝から沖に出て、午後も出て、夜釣りも?それが連日?
だとしたら、ブラックですが。


沖に出てすぐ、あまりの強風のためか、船が前に進みません。
社長と電話で相談しているのか?

やがて北に進路をとって、やたらゆっくり進んで行きました。

なかなか進みません。時折、ウネリをかわすため前進を止めます。船底を打つウネリで、バインバインと衝撃がきます。


そして、事件は起きました。あわや、大惨事となるところでした。
イカ釣り用の、あのデカい集魚灯が、私のすぐ脇に落下し、砕け散りました。

怪我はありませんでしたが、
ちょっとズレて、頭に落ちていたら、大怪我では済まなかったです。死ぬよ。

振動で緩んだのでしょうが、いやはや。

若船長が慌てて出てきて、「怪我は無かったですか?」と、声をかけてくれました。ま、それは当然ですが。

 
若船長は、ほうき、ちりとりでササッと掃除し、船べりからガラスの破片をザザザザザー。

いつもそうなのか?

釈然としませんが、鉾田沖の荒ぶる夜の海にて、釣り開始です。怖っっ。
 
タックルは、半田丸沖0号(万能竿)にシマノ3000H。直結とブランコ、両方用意して来ました。

「ブランコじゃないと厳しいよ」とのアナウンス。では、ブランコにしますか。

ポツらポツらとは釣れました。ツ抜けはしないほどに。

ダッパンダッパン上下するお立ち台で、若船長がちょっと竿を出しました。

優雅で大きく美しい。なんていうか、舞を舞っているかのよう。
手を目一杯に大きく回し、スルメをポイポイポイポイ。

はぁ、あこがれるぜ。


沖上がりし、再びドッタンバッタン、ソロリソロリしながら帰港。
体がフラフラしてるぜ。


「東京までこんな時間にバイクで帰るんですか?」
と、心配げに声を掛けてくれた方がいました。

ありがとうございます。大丈夫っす。そう言うあなたも、東京ナンバーですよ。


実際は、帰り、首都高に入った頃から、眠くてヤバかったです。

無理は禁物です。

夜霧の達人

2021-04-08 18:27:07 | スルメイカ
200X 初夏 

那珂湊 かもめ丸

 
ゼロ年代の、とある初夏、
スルメの夜釣りに行きました。 

そんなに乗せる?
というくらい、人を乗せて。

別船でしたが、ただの古い漁船(失礼)でした。

不満はありましたが、深い霧の夜の海、イカ釣り船の灯りが、幻想的な夜でした。

右舷トモ2番でした。

となりの大ドモは手釣りの達人で、
手さばき、凄かったな。

大樽に、竹ザルの蓋をし、手繰ったスッテをその竹ザルの上にポンポンポンポン置きます。

仕掛け投入中の僅かの間、スッテが海中に入り、空になった竹ザルに、イカを拾ってポンポンポンポン乗っけます。

全部乗せたら、竹ザルをあおり、イカは大樽の中へ。

空になった竹ザル、再びスッテの帰りを待ちます。

すべてが速い。
すっっっげぇ。

手繰りの途中、イカがもう付いてないとみるや、そこから仕掛けを落とし込みます。

ヒュンヒュンとスッテが海に消えていきます。スッテが手に刺さらないのが不思議。
 
誘いとか、まどろっこしい駆け引き、してません(たぶん)。

タナに着くやいなや、高速で手繰り始めます。鬼速です。

何?
何?

消防隊の訓練?

こういう人が、2束とか3束とかあり得ない釣果叩き出すんだな。

残念ながら、イカの活性は低く、その達人でようやく、40~60杯。


私は半田丸の沖0号(万能竿)に、手巻リールのアブ7000、直結仕掛けでした。
 
そりゃあ、となりの達人を意識しますとも。スッテのスピードがとなりとシンクロするよう、ひたすら巻きます、巻きます、巻きます、そして、落とします、のくり返し。

古い漁船です。ラーク取り付けるところなんて、ありません。
体力勝負。竿を持つ左腕、パンパンです。
 
まわりでは、「釣れない、釣れない」と、なげく声ばかりでした。


釣果は忘れましたが、ツ抜けしたっけ?どうだっけ?

それでも、周りよりは、だいぶマシ。
達人のコピーを心掛けたおかげ。達人が居なければ、悲惨な結果でした。

スルメ、すべて、沖漬けにしましたが、旨かった〜