ウロコナイ釣行

ウロコのナイ釣行記。
バイク釣行。

にくまれそうなNEWフェイス

2023-09-21 19:36:29 | フグ
2023.9.18(祝)

大原 孝栄丸


大原のフグって、
どんなかんじ?
ちょいと遊んで来よ〜

4:00集合。

客は10人。
左右5人ずつ。
私は左の真ん中です。



大洗のフグで培った、
技術と経験、
うでだめし。

たのも〜

道場破りじゃい。
大原の船長に、目にもの見せてくれるわ(笑)


うそうそ(笑)


本当に、
大原には軽〜く遊びに来ただけで、
野望はおろか、
予習らしい予習もしてなくて、
気迫ゼロ(笑)



ところで、
おそらく、一見客は私だけ…かな?


普段から、
一見客がわらわら集まる船宿ではないとお見受けしました。
かと言って
常連がのさばっているふうはなく、
紳士的な客ばかり。


船長は、
なんていうか、
常連からの信頼も厚く、
頼もしいかんじ。



孝栄丸は、
昨日も一昨日も釣果欄を更新していません。
他船の釣果欄を見れば、
この2日間、
釣果がガタ落ちしたことくらい分かるので、ま、いいか。

ただ、
出船するのか心配になって、
電話確認しちゃいましたけど(笑)


他船の情報によると、
どうやら、
アカエイが釣れまくって、
フグ釣りにならないとのこと。


アクアライン
電光掲示板、風速12m。
バイクの私は南風に煽られまくって、
ふ〜らふら(汗)

釣りはできるのか、
心配になりましたが、
どうやら大丈夫。


Windyアプリでは、風速7m。
アクアラインが異常なだけでした。


4:11 出船。
30分経った頃、
夜明けの海。
暗いので、
スピードは控えめですが、
海はさほど悪くないようです。


目指すは、
ちょい北、
太東沖。


5:02

『はい、やってみましょう。25m。砂地です。』
ってことで、
スタートフィッシング〜


太東沖、遠浅ですね。
勝浦沖でこのくらい沖に出たら、
水深160mでしたもの。


私は、
空合わせのような、
そうでないような、
ゆっくりした動作で、
フグを散らさぬよう心がけます。

こちらから、
フグを引っ掛ける気持ちはなく、
あくまでも相手まかせ。

フグが勝手に引っかかってくれることを期待して、
上下運動をします。

傍から見たら、
『何してんの?』
ってかんじのフグ釣りです。


死んだイワシが海底付近を漂うようイメージするので、
『死んだイワシ釣法』と呼んでいますが、イワシは使いません。

紛らわしくて、ごめんなさい。



開始1分でした。


なぜか、
いつもはあまりしない、
短く10cm、
フワンフワンとした優しい誘いをして、


スッと軽く聞き上げた直後、
ガッと来たので、
もう無意識に、
グイーンと竿を上げると、
おお〜
フグが乗りました。
フグです。
たまらん。
船中第一号。
船長に目にもの見せてくれましたわ。


ま、
ビギナーズラックと思われるだけでしょうが…(笑)


けっこう、重いぞ。
良い引きしてます。

水面でご対面。

えっ?
ヤバっ。
『アレ』じゃん。
そのまんま抜き上げましたが、


後で見たら、
針が少しのされていました。
危ない、危ない。
針折れたりして、
バラしたら夢に出るところでした。

ちなみに私は、
鉄製の鮎掛け針を改造し、
カットウ針としています。

トラちゃんです。


アカエイを、
外しに出て来た船長が、ひと言、
『トラ?』


船長の声にこだまして、
右舷から、

『トラ?』
『トラ?』
『トラ?』

海なのに、
やまびこ3つ。

やっほー。


左となりの常連氏から、
満面の笑みで、
『おめでとうございます』を、
頂戴しました。


『ありがとうございます。トラ、初めて釣りました〜と、


抜かりなく、
さり気なく、
素人っぽさも演出します(笑)

たった1匹で、
この存在感。

貧果を覚悟の釣行で、
朝っぱらから大当たり、
人生、得てしてそんなもの。



そうそう、

船宿販売エサは、
アルゼンチンアカエビ6匹500円、
アサリ1パック300円。

エビが食われてもいいように、
保険で、アサリを付けておいて、

エビが食われて小さくなったら
アサリ追加で、
抱き合わせ。


ボイルアサリのクタクタっぷりに、
最初は釣れる気がしませんでしたが、
アサリ、いい仕事。
アサリ、疑ってすまん。


潮回りして、
すぐに、
2匹目を釣りました。
中サイズ。
左舷では、よそ者が、ひとり勝ちの、この状況、



私はもはや、

にくまれそうなNEWフェイス。


ようやく、
周りでポツン、ポツンと釣れはじめ、


にくまれそうなNEWフェイスには、
下に下にグイグイ引っぱる、
強烈な引き。
アカエイ確定。
とほほ。


船長は手鉤一発、
早わざで、外してくれます。
早わざなので、
写真はありません。


船の中には入れず、
空中で外します。
おかげで、
仕掛けは無事。
助かります。



あとで右舷の常連さんに聞いた話では、
昨日のアカエイは、もっと凄まじく、
今日の比ではなかったとのこと。


外房は、
イカはサバ、
フグはエイ。 
本命、外道まみれ。



トラフグ釣れた成功体験が足かせとなり、
トラフグ釣れた時の、短い幅のフワンフワンを多用し、
カットウにPEが絡まる始末。

こんなんじゃ、
釣れるわけねぇ…


初心にかえり、
自ら提唱する、
『死んだイワシ釣法』をします。
死んだイワシを漂わせるイメージ…


すると、
すぐに、


7:07

3匹目。
ヤバいデカさ。
トラフグが大きく見えません。
ちょっとやめて欲しい(笑)


7:50
4匹目、ジャンボ。


8:00
着のり。
サバフグでした。

外道には君もいたっけ、
忘れていたよ。


幸運な事に、
アカエイ、サバフグ、
1匹ずつで済みました。


周りでは、
アカエイ、3~5匹。


左となりの常連氏、
サバフグ、8匹。

ある時なんて、

サバフグが5~6匹、
水面まで常連氏の仕掛けを追いかけてきて、
仕掛けの周り、
凄いスピードで乱舞しています。
海のギャングです。

常連氏、水面で、
2匹をチェリーで掛けました。
凄い。

オモリがアオヤギ色でした。
サバフグの好みかも。

常連氏、
続けてシイラも掛けました。
針掛かりが浅かったのか、
バレましたけど、

アオヤギ色、恐るべし。




8:20

5匹目。
右手薬指、ガブリ。
あ、
フグ釣りしてたんだっけ。
チューチュー血を吸い、
ペッペして、
7回位で、
止血完了。


8:25

6匹目。
右舷の真裏、
麦わら帽子の常連氏の細いPEとオマツリしながら、釣れました。
本日、
最初で最後のチビフグでした。


そろそろ最初の仕掛け、
針先あまくなってくる頃、
ボツにします。
チョキチョキチョキ。
はい。どうぞ〜
外れましたよ〜


9:00
7匹目。
これまたジャンボ。


飽きない程度に、
ポツンポツン。

太東沖。



左舷の様子は、

ミヨシの常連氏、
左舷ではトップかも。
私、負けている気がします。
しっかりゼロテン、
アタリを見てます。
チョン、チョンと、空合わせは小さく丁寧。
教科書のような釣りが出来ています。


ただ、
負け惜しみを言うと、
フグが小さいのばかり。
そして、
アカエイばかり。

チビフグとアカエイ、
あの、ピョンとした動きが好きなのかしら。



 
右となり。
年配の方。
常連ですが、
手が合っていないようです。
無駄に糸ふけ出してオマツリしてくるし、
ちょっと厄介。



胴の間に、
NEWフェイス。


左となり。
かなりの常連。
お住まいは、茂原市。
腰が低く親切で、
私が釣っても、
自分が釣っても、
話しかけてくださる気さくな方。


トモのお兄さん。
左の常連氏のお連れ。
かわいそうに、
不慣れのようで、
ほとんど釣れず、
意気消沈。
休んではいないけど、船酔いしてたかも。



9:30
移動開始

バッシャン
バッシャン
後ろに避難。



僚船も一斉に集まり、

9:55 
アナウンス。
『根掛かりします。はい、どうぞ。』 


水深12m。
残り1時間、
第2ラウンド。


はは〜ん。
知っていますよ、
大原の根周り、
このパターン。


ガリンガリンの根に、
ボーボーに生えた海藻の中、
底に着けず、宙の釣りをするんですよね。


にくまれそうなNEWフェイス、
宙のフグ釣りなんて、
したことありません。


本当に釣れるんかいな。


着底の瞬間、
必ず一瞬、根掛かりしそうになります。
こりゃ、大変。
手強いポイントです。


ここでの狙いは、
アカメフグ(正式和名ヒガンフグ)。


動きののろいフグですから、

『死んだイワシ釣法、のろのろバージョン、宙釣り編』



開始15分。
10:10

ドンっ。
うおっしゃ。
乗せました。
どうした、私。
いつになく、やることなすこと、当たるじゃないか〜


後半戦、
船中、第一号。
8匹目。
ガマガエル。



再びの、

にくまれそうなNEWフェイス。


左の常連さんに、
『タナはどれくらいですか』と、
聞かれましたが、
NEWフェイスに聞くんですか(笑)


『宙です。根掛かり怖いので、底から20~30cm上げてます。』って、
お答えしましたが、
もう少し高く上げていたかも。


ミヨシの常連さん、
左の常連さん、
上手い人にはポツン、ポツン釣れだしましたが、
慣れていない方は、
フグ釣る前に地球釣って、
仕掛けロストのくり返し。



左の常連さん、
2匹目のアカメフグは、
野良猫。
デカっ。


NEWフェイスは、
2回ほど、
アタリがあって、
掛けそこね、
悶絶。
後半戦、思いの外、楽しい〜



10:38
私にも2匹目が掛かり、
こりゃ、楽しい〜
9匹目。
再びのガマガエル。


11:00
沖上がり。

トラフグ、下に隠れています。
アカメも良いサイズ。



着岸。

スタッフ総出で、
早い。


道具をバイクに積み込んだ頃には、
全員分さばき終わって、
すぐに帰れました。


トップは11匹。


下船後、
ロストしまくりの常連氏に船長曰く、
『PE、細いとすぐ切れてダメだよ。
3号が良いよ。』


針に掛かった海藻、
むしり取れますもんね。
私はPE2号で、
海藻2回むしり取って、ロスト無しでした。


修行が足りないネ

2023-09-15 10:18:41 | スルメイカ
2023.9.10(日)

勝浦 釣丸(ツリマル)


あこがれのビール瓶、
勝浦のスルメイカ。
ドキドキの船えらび、
どの船にしようかな〜


比較検討していたら、
びっくり丸発見。


釣丸。

異様に空いています。
先週、日曜、客1人、
平日、連日、客1人。
それでも出船するんだ…
どんな船よ…
どうして客来ない…



口コミによると、

『正直な船長。他船のように盛らない。釣らせるために厳しいアドバイスがある。』

『釣らせたい気持ちが強いので、モタモタしてると叱られる。』

『愛想はない。アドバイスが厳しく聞こえる。』

『いつも空いている。』

『通うほどに上達が実感でき、船長に褒められた時の喜びは格別。』

『釣り好きが高じて、脱サラして船長になった。』

…等々。


ちょっと怖いけど、好きかも…
恋の予感(笑)

集合4:00。
客3人。
右舷に並びます。


評判どおり、
愛想がないというか、
無口な船長(笑)


一方で、
常連さん2人から、
最高の笑顔で、
『よろしくお願いします』と、
先に挨拶されちゃいました。


先手を取られて、
慌てる私。
恐悦至極。
深々頭をさげて、
こちらも、
『よろしくお願いいたします。』


無愛想な船長を慕う、
にこやかな常連の図。
バランスとれています(笑)


乗船名簿。
私の上に約15名、
ALL60代&70代。
52才なんて、坊や、若造っす。



4:11

出船。
釣りの準備が整った頃、
トモの常連さんが、
私の所にやって来て、


『よろしくお願いします。直結苦手です。下手くそなので、ご迷惑かけないよう頑張ります。74才です。』


よくよく聞けば、
ずっとブランコ専門で、

つい先日も、
釣丸でブランコスルメ。
でもサバがひどかったので、
今日は直結の練習。

市原市にお住まい。
内房、南房もやるけど、
外房メイン。
勝浦もいろいろ乗って、
釣丸に行きついたとの由。


『最初はとっつきにくいけど、良い船長ですよ。』
とのこと。

山がちなので、
陸がよく見え、
近くに感じますが、
実はけっこう沖ですね。


良い凪。
僚船が周辺に散らばり、
8隻位。


船長、無線で情報交換しつつ、
しばらく探索、
狙いを定めて、



5:15
スタートフィッシング〜

アナウンス。
『140m。底から10m、行ったり来たり、やってみて。』


ちなみに、

直結×3
ブランコ×1
持参しました。


直結でやりますが、
ブランコ有利だったり、
船長の指示があればブランコにします。



YouTube、
予習しました。


鬼シャクリ。
からの、
ゆっくり下げつつの、
竿先凝視。
フワンとしたら、引っ掛けてやる〜


残念ながら、
全く反応ありません。


最初は見切り早く、
5分ほどで、
『はい、上げて。』


ん…

あぁ…

やっちまった…

仕掛けが、上下逆でした。
筋トレしてただけ(笑)
 

コソコソ付け替えましたが、
船長にバレたかな…

FFTスルメイカ竿SH
シマノ4000(BEAST MASTER)
道具も号泣しているぜ…


最初の流しが、
ノリノリバリバリじゃなくて助かりました。
危ない、危ない。



その後、
ミヨシの常連さんが単発ながら、
ポツーン、
ポツーン、
ポツーンと3杯。



フッと軽くなりました。
オモリは絶対取れましたが、
多少の抵抗があるので、
高切れではなく、
ツノが何本か残ってる?


ツノ8本、
全て無事でした。
底から浮かしているので、
根ズレじゃないし…
よくよく見たら、
オモリの上のチチワ結びが、
途中で噛みちぎられている…
サメ…
スミヤキ…
なんだろ…


サメだとしても、さすがにオモリ食べさせたら可哀想ってもんです。
オモリ、
黒く塗ってくるかな。
それでも食うってんなら、知りません(笑)



サバアタック激しく、
ブルブル掛かります。
18cm飲み込むのかい…

高速巻上げで、
竿をブンブン煽って、
サバ振り落とし、
再度仕掛けを落とせばまた、
サバアタック。
サバ海峡。



やばいな〜
このまま坊主とかあり得るよな〜
最近の釣果欄、普通に坊主いるもんな〜
ま〜、
まだ朝だし、
なんとかせねば。

活性が落ちる前に釣って、楽になりたい。



6:30

ズンと来て、
重っ。
乗ったー

グイングイン、
スルメイカ確定〜


電動リール、
ウィーン
ウィーン
ウィーン
ウィーン
深い。
まだ、100mとか…
バレやしまいか、ハラハラ。


重みと、
時々のグイングインが、
幸せ…
バレるなよ~
バレるなよ〜


いよいよ取り込み。


直結です。
糸を下げたら、
サヨウナラ〜


怖くて投入器になんてツノは入れません。
座席の上のマットにポンポン置くだけ。
指サックで糸がズルリと滑らないよう、指に神経集中。


お〜
見えた〜
1番下のツノか〜
デカいんじゃないの〜


海面から出たら、
ドッピューン〜
海水噴射。
顔面ねらってきやがった…
かわしましたが、
少し濡れたし、
海水は頭上を超えて行きました。
図体でかい分、よく出るし、よく飛ぶわ…


無事取り込めました。
斜め上からとはいえ、
18cmツノちっちぇ。
ビール瓶認定っしょ。


トモがまだ釣れていないので、
喜びを声には出しません。
男は黙って再投入。


イカと追いかけっこし、
群れに当てる流しはしません。

勝浦は、
群れが入るのを待つ、
独特の流しをします。
慌てることはありません。


ミヨシの常連さんなんて、
流している最中、
船上干しして再投入ってなこともしてました。
のんびりしたものです。


潮が大人しく、
3人しかいなくて、
全員直結。
船中、
オマツリゼロでした。



ミヨシ3杯、
私1杯の後、
誰も釣れない時間帯。
かれこれ2時間…

トモの常連さん、
投入時、
投入器の割れたところで糸を引っかけ、オモリロストし、
やる気を失い、
片付けはじめましたが、


『まだ時間がある。やっていれば釣れるから』と、
船長に諭され、戦線復帰。
船長、ナイスです。


途中、
和八丸・不動丸を見たら、
どちらも10人位乗っています。
釣丸で正解。


船団ばらけて、
釣丸、
少しずつ、西へ北へ。


9時頃

水深160。


船長、活性の良い群れに当ててくれました。

サバ攻撃メインですが、
そんな中、
ミヨシの常連さんが、再び乗せはじめました。


こりゃ、
教えを乞うしかあるまい。



『どうやったら釣れますか?』

身も蓋もない質問ですが、



『下げたらダメ。外れちゃうから。こうやってシャクるでしょ、このまま下げないで、シャクった分、電動で巻き取る』って、


実演交え、
ご教示くださいました。
ニコニコです。
優しい〜


ありがたいのですが、
どうあっても、
なにがなんでも、
下げちゃだめ?


シャクって、
乗ってなきゃ、
下げて良いのでは?


YouTube予習では、
下げつつ、
イカの触りを見る釣り方が、
セオリーでしたし…


それに、

ミヨシの常連さん、
ほぼ、
1番下のツノで釣っているじゃん。
上に上に仕掛けを上げたら、
そこにスルメイカ、いなくね?



でも…

釣れてる人が言うのです。
釣れない人は従います。
言われたとおり、やらせて頂きます。


ズン。
すごい。
本当に乗りました。
すぐに乗りました。


軽いので、 
巻上げ途中、まだ付いているか半信半疑になりますが、
時折、グイングインするので、
付いています。


胴長20cmちょいの、
スルメイカとはまだ呼べない、
スリムなニセイカ。
上のツノでした。
上に上に誘ったおかげです。
アドバイス、恐れ入りました。


これまで私に対し、
ほぼ沈黙の船長でしたが、
この頃から急に、
かまってくれて、

船室から顔出し、
私を見てる(汗)…
近い(汗)…


でも、
どうこうしろとか、
アドバイスはありません。


グイッと乗せて、
巻き始めたものの、
なんか軽いな〜
船長にも見えるよう、
あざとく、
分かりやすく首をかしげていると、

『イカ、付いてないよ。』
ボソリと言われました(笑)



『下げちゃダメだよ。』
とも言われました。

え?
いつ?
どのタイミング?
とも思いましたが、
怖くて聞けません(笑)


このポンコツに、
なんとか釣らせようという、
オーラ。
まなざし。
プレッシャー。
愛のようなもの…は感じます。


でも、
なぜ急に教える気になった?

ポンコツだと気付いたから?
時合なので、教えるなら今だから?
常連に教えを乞う姿を見て、
コイツ、学ぶ気はあるじゃんって思ったから?
聞くなら、オレに聞けよって思ったから?
どうなんですか?

…とは、
怖くて聞けません(笑)



竿先にさかんに現れる、
サバシグナル、
サバアタックを見て、

『それ、サバだよ。』


そんくらい、分かりますよ〜
とは、
恐ろしくて言えません(笑)


ま、
オモシロくしようとして、
誇張して、
怖がっている風に書いていますが、
実際、
優しいです。
実は、
言葉づかい丁寧です。
そこはやはり、元サラリーマン。
たまにいる、
乱暴な言葉づかいの船長では決してありません。


なんていうか、
例えるなら、
息子とうまくコミュニケーション取れない、
不器用な父親。


若しくは、


工事現場で、
やる気のある新人を見かけ、
目を掛けてやりたいけど、
優しく接するなんて柄にもねぇことできるかよと、
背中を見て学んで欲しい、
高倉健の
『自分、不器用ですから…』がモットーのベテラン親方。

伝わる人、
いるかしら?


巻き落とし、
着乗り、
グイングイン。


『乗ったじゃん。それ、イカ。』
船長からお褒めの言葉。
いや、
褒めてはないか(笑)



このチャンスタイムで、
私、3杯追加→4杯。

ミヨシ氏、8杯追加→11杯。

トモ氏→4杯
やめなくて良かったですね。
左のが最初のビール瓶。
さらにデカいの、釣れました。
これの多点掛け、
ヤバいだろうな〜


再び、
ぱったり釣れないタイム。

風が全くなくて、やばい。
顔から汗が、ボタボタ。
沖に僚船が見えます。


10:15
アナウンス。

『あと、30分ちょっとで上がります。ラストスパート、頑張ってください。』


10:40

アナウンス。
『最後の流しにします。』


ズンッ。
重っ。
すぐに乗せました。
嬉しい。
嬉しすぎる。
ラスト流しで乗せるなんて。


無事に巻けて、
竿を置き、
たぐり始めます。
たぐる糸が重いです。
今日はニセイカ以外、
すべて1番下の8番目のツノ。
待ち遠しい。


嬉しすぎて、
無意識に、
ちょいと覗いてみましたら、
水面下に立派なビール瓶。


有頂天になった私、
肝心な事を失念。


覗き込むため、
身体を船べりに寄せた時、
寄せた分、
糸は海へと下がるのね…

そして、
ビール瓶はゆっくり海底へ…


『アーーーーー…』
天を仰ぐ私。
悔しすぎる…


『ゆるめちゃダメだよーーーーー!』
船長、嘆きのお言葉。



船中、11,4,4でした。

尚、
沖で見かけた、
和八丸0~9
不動丸2~10。



着岸する時、
74才トモ氏の、
絶妙なイジリ。


ひと言、
『逃がしたイカは大きかったですか?』


思わず大笑い。
『はい。大きかったで〜す。』

逃がした甲斐、あったかも(笑)



下船。

バイクに道具を積んでいる私の近く、
通りすがりの船長、
ボソリとひと言、


『ちょっとまだ、修行が足りないネ。』


笑。
船長からもイジリ。


あの、
最後の最後に逃がしたイカ、
皆さんの心にもよほど深く刻まれた模様。


『ちょっとどころではないですけど…』
と返してみると、



『目の前で、ゆるめちゃダメだよー(笑)』


どうやら、
愛想のない船長、
笑わせることに成功。


スルメイカ、
また来ます〜