海・まち・デザイン

市民のまちづくりの会

最後の審議会

2008年02月09日 | 報告・レポート
今週2月4日に今回の都市計画変更の最後の審議になる、県の都市計画審議会が開かれました。(一部文章訂正)
議事録はこちら

私たちの思いを聞いていただけた、4-5名の委員の方々は大変熱心に

・都市計画法58条2項基本方針すなわちマスタープラン、都市像を作ってから変更案を作る手続きを行なうべきではなかったか

・浦安市の都市計画マスタープランの「協働」に基づいていないのではないか

・浦安市の都市計画審議会の付帯事項の話が出され、浦安市、URに対して、今後の事業の中で市民参加を担保できるようどのように進めるのか

・市民参加、協働、手続きの問題と三番瀬再生会議の議事録の内容を基に、今後の事業を進める上で、市民とUR、浦安市、関係者が協働で話し合いながら進められる場を設けるべきでないか

・公共用地が減少している、道路幅を削るのはおかしいいのでないか

・市民参加が不十分なので、今回の審議会では決定すべきではない

と、行政の対応を追求されました。

これらの質問について行政からの返答がないことが多かったのですが、URの方からは

・浦安市の都市計画審議会の付帯事項については、URも市も重く受けとめている、URは今後の事業の中で市民の意見を入れていく

・市の観察舎、公園、緑地を一体として整備していくつもりで、市、住民との意見交換を行なって進めていく

と解答していただけました。

このような質疑のあと、会長から「審議会で付帯決議をつける事があるのか」、との質問があり、要領の得ない行政の答弁のあと、付帯事項をつけたくないと思っている委員?が「もう、市民が今後参画することは決まっているのだから、あえて載せる必要もないだろう」という発言で、付帯意見がつくこともなく決議されてしまいました。

。。。。。

残念ながらこれで、このまま行政の都市計画案は認められていくでしょう。

HPで平成16年からの県の審議会の3桁にあがる議案をみてみたのですが、全部が「原案通り可決された」、また意見書は全部が「採択必要なし」です。

議事録では意見書は公開されていないし、審議会で上記のような討議があったことも分かりません。

考えてみると、やはり市の審議会で付帯意見がついたことは本当に異例だったんですね。

これも、多くの市民の熱い思い入れや、多数のパブコメ、公聴会、審議会への意見書などの活動があったからだこそと思います。

だからこそ、URと浦安市、また県にも今後の事業の中で市民の意見を反映させる「場」をつくるという約束を取り付けられたのです。

これからは、市民が主体で街づくりが実現できるような、その「場」をすぐにでも実現するよう働きかけを皆で一緒にやっていきましょう。