とにかくたくさんのトスアップ練習をする
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はじめに
アタッカーにクイックを打たせ、速攻中心のバレーボールをするのなら、アタッカーと同様、あるいはそれ以上にセッターの技術を上げ、アタッカーとの調整をさせることが大切なのです。
このチームには、二人のセッターがいました。
一人は身長が152cmくらいの小柄な選手。
もう一人は160cmくらいの、まあ、頑張ればアタックができるという選手でした。
で、二人でセッターとバックレフトを交代で守っていたのです。
この二人、レシーブも、かなりうまかったのですね。
で、トスは?と言いますと、遅めのAクイックCクイック、それにセミとオープンを上げるくらいの技術を備えていました。
しかし、速攻中心のバレーボールをするということになれば、もう少しセッターとしての練習を積み、高速クイックのトスを上げられるようにセッターの技術アップを図らないといけないし、アタッカーとの調整を積まなければなりません。でないと、先の練習試合と同様、自滅に追い込まれてしまいます。
そこで、セッター専用の練習をすることにしたのですね。
トスアップ練習と言っても、特段変わったことをやったわけではありません。アタックの練習時にトスアップするだけでは絶対に足りませんし、アタッカーにとっても、セッターができ上がらないことには、速攻の練習もできないわけです。
そこで、下図のとおり、アタッカーを台の上に立たせ、そこにトスアップをする練習をさせたのです。
言わば、トスアップする際の的を示して、それに向かってボールを出す練習をさせたような感じです。
また、コートの中はスリーメン等のレシーブ練習に使う場合もありますので、その間に体育館の隅っこに行って、下図のとおり、壁にテープを張って、トスアップの練習をさせたこともありました。
時間は、10分くらいですかね。
Aクイックなら、Aクイックのトスだけをを10本~20本続けてトスアップの練習をし、その後はもう一人のセッターに同様の練習を施します。
ボールのキャッチは、実際にクイックを打つ選手にさせて、トスのイメージを掴ませると同時に、調整してほしい部分があればそれをセッターに伝えるよう指示しました。
アタッカーが別の練習をしている時は、セッター同士で交代で台上に立たせたこともありました。
Aクイックのトスアップ練習が終わったら、今度は、Bクイックの位置に台をずらして、10本~20本くらいずつトスアップします。
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これを数セット繰り返すのです。
このようにして、セッターにトスのイメージを掴ませ、同時にアタッカーとの調整もさせていきました。
大事なのはアタッカーとの間で行うトスの調整
このトス練習ですが、セッターの技術向上という狙いもありますが、大切なのは、アタッカーとの調整なのです。
アタッカーに対して「トスが打ちやすいところに上がってなかったら、きちっと言いなさいよ」と言っても、素人のアタッカーは、経験豊富なセッターにトスの注文を付けることにちゅうちょする場合があるんですね。
どんなトスにも「ナイストス。」と言うのです。
ネット使ってスパイクが打てなくても「ごめん、失敗した」と謝るのはアタッカーのほうなのですね。
この練習で、セッターに注文付けるのは、セッターの技術がまずいということで注文付けるのではないのだということを理解しておく必要があります。
調整なのです。調整。
セッターには、どのようなトスでもアタッカーの打ちやすいトスを上げてやろう、それでいて相手のブロックを打ち破るようなトスを探そう、という気概があります。
これを成し遂げるために、アタッカーとの調整が必要なのです。ですから、セッターとの間で、きちっとした発言をして、自分の打ちやすいトスを調整することが必要なのです。
決して、どちらかの技術が未熟だからというような問題ではないのですから。
では、本日はここまでです・・・ありがとうございました。
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私も、最初は自分が下手(今もですが)で、ちゅうちょしてました。が、言い方を変えてみたり、違う方向から、歩みよったりするうちに、セッターから、どのボールが得意で、どれが苦手か。
スピードはどのタイプかと、トスUPのたびに尋ねてくれ、とても調整しやすかったです。
技術向上にともない、アタッカー1人1人の癖にも、対応してくれ、感謝です!!!
チーム戦術について話し合う中で、選手同士真剣になるあまり、酒の勢いもあって、空中分解ってのもありましたし、チームを強くするには避けて通れない、話し合いなのですが、そう簡単にはいかないぞ・・・。っていう現実があるのも、事実ですもんね。
せれママさんのハートがセッターに通じて、それをきっかけにチーム全体の調整がうまくいったというわけですね。
よい雰囲気のチームなんですね。
その雰囲気を大事にしながら、頑張って、よりハイレベルのバレーボールに挑戦してください。