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時間差攻撃はどういうイメージでスパイクする?
これは、わざわざ私がここで言うまでもなく、バレーボール愛好者なら、理解されていると思いますが、今後のセミクイックのトスについて考える上で基本となることなので、少しお話させてくださいね。
時間差攻撃のセミクイックは、Aクイックをおとりにして、ブロックを跳ばせ、そのブロックが落ちていく状況が起こっている最中に、いよいよもって今度は得点取るべくスパイクを打つわけですね。
そのため、ブロックが1枚しかつかない状態にするか、2枚付かれる場合でも、Aクイックにジャンプしたブロッカーが落ちていくコースを狙ってスパイクできるという状況があるうちに攻撃を仕掛けるというのがいいわけです。
そこで、Aクイックにブロックに行ったブロッカーの選手がその後、どうなるかについて見てみます。
Aクイックに跳んだブロックは・・・・
Aクイックにブロックに行った選手はその後どうなるかについてみてみましょう。
下図を見て下さい。

前回までの記事「時間差に使いやすいクイックのトスについて考えよう(その1)」及び「時間差に使うAクイックを考える。(その2)」で、ブロッカーは「X」の状態からブロックに行くと決めた後、そこから「0」→「1」→「2」→「 3 」という具合にジャンプしてブロックを完成させ、「4」→「5」と落ちていくという話をしました。
しかし、それで終わりではありません。
「5」から「6」のとおり、ちょっと沈み込み、そこから再度、「6」→「7」→「8」→「9」→「10」とブロックに跳んで来ることができるのですね
時間差のセミクイックをやるタイミング
せっかくAクイックをおとりにして誘い出し、ブロックにジャンプさせたのに、その選手がこのように着地した後、2回目のジャンプをしてきて、セミクイックにもブロックに来たのでは、時間差のセミにも2~3枚のブロックが来る可能性が生じてしまいます。
そこで、このAクイックにジャンプしたブロッカーが再びジャンプしてブロックに来ようとしても、そのブロックが完成する前に打ってしまおうというのが、時間差攻撃のセミクイックなのです。
その時間は詳細にみてみると、下図のようになります。

「2」→「 3 」という具合にAクイックのトスアップ後0秒29でブロックを完成させたブロッカーですが、0秒38の時点で「3.5」と落ち始め、そこからさらに「4」→「5」→「6」のとおり、ちょっと沈み込み、そこから再度、「6」→「7」→「8」と再びブロックを試み、「9」のとおり1秒08後にはネット上に手を出し、1秒28後には「10」のとおり、ブロックを完成させてしまいます。
時間差のセミクイックはトスアップ後、0秒8くらいまでに打つ
今回の事例の場合、図面でいうとAクイックのブロックに行ったブロッカーが「4」→「8」の間の状況にあるとき、ネット上にブロックが出ていないという状況が生じています。
その時間帯は、トスアップ後、0秒54~1秒03の間、約0秒49の時間です。
この間に時間差のセミクイックを打つようにすると、Aクイックをマークしたブロッカーをはずした状態で、時間差のセミクイックが打てるということになるのですね。
そこで、ママさんバレーだと、基本0秒8以内に打てるセミクイックを練習させておくと、都合がいいのです。
トスの微調整について
で、ブロッカーも2回ブロックに跳ぶために色々な駆け引きをしてきます。
例えば、Aクイックのブロックについて、低めに跳んで早く着地し、すぐに二回目のジャンプができるように備えるとか、
Aクイックのブロックに行った後、着地した際膝を折らず、足首だけでポンポンと2回目のジャンプをして来るとかですね。
ですから、Aクイックの後、どのタイミングで時間差のセミをスパイクさせるかについては、トスアップ後0秒6~0秒8くらいで打てるセミを準備しておき、試合のときの状況でセッターとセミを打つ選手で微調整することもあります。
もともと、セッターのトスがまったく同じに行かないこともあるわけですから、セミクイックを打つ選手には、スパイクの時の最後の1歩の歩幅とスピードの調整でトスに合わせるようしておけば、あまり、問題なく対応できます。
本日はここまでです。
次回の記事で、実際のトスの上げ方、その練習方法について少しずつお話していきます。
こちら↓にも、他のバレーボール愛好家の記事がありますよ。どうぞお立ち寄りください。

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