はじめに
本年の第31回大阪国際女子マラソンは、私特別な思いを抱いて見ていたわけなんです。
それは、故障から復帰した坂本直子選手(天満屋)や野口みずき選手(シスメックス)、4年前のリベンジに燃えて出場する福士加代子選手に(ワコール)に頑張ってもらいたいという思いがあったのと、もう一方で、新人の第一生命の野尻あずさ選手の活躍にも興味を抱いていたからなんです。
第一生命は監督が山下佐知子さんですね。あの方は以前鹿児島県の京セラの駅伝部に所属した方。私も鹿児島県に勤務したこともあるのと、選手に対する表情やインタビューの話し方なんかがとてもいい感じだものですから、昔からなんとなく応援しているという感じです。
野口みずき選手の欠場
残念なことに野口選手は足の肉離れということで、大会を棄権しました。
先週まで絶好調を言っていたのに、誠に残念・・・。ただ、3月の名古屋があるからこちらを狙っていただけるのでしょうか。絶好調に持って行くか、怪我をするかのぎりぎりの調整をするのですから、こういうこともあるのだと思います。野口選手にしてみれば悔しいでしょうが、ここは我慢して名古屋で奮起していただきたいものです。
坂本直子選手の頑張り
さて、大阪国際のレースのほうは、前半から1km3分20秒前後のハイペースでレースが進められ、坂本選手がまず脱落してしまいました。
先週日曜日ころに風邪をひいたということで、調整が難しかったのでしょうね。
8年ぶりの思いを込めて五輪挑戦のマラソン大会に出場するということでしたが、やはり、運もないとなかなか思うように行かない感じがします。ただ、そういう中でも、見事10位に入りましたので、それはそれで素晴らしいと思うのです。次につながる大会だったと思っていただきたいのですが・・・・。まずは、お疲れさまでした。
重友梨佐選手の優勝
その後レースは中間点を過ぎて、福士選手と重友選手の一騎打ちとなり、ペースメーカーがいなくなった後も1km3分20秒前後で走る重友選手がじりじりと福士選手との差を広げて、そのままゴール。2時間23分23秒の好記録で優勝しました。
重友選手、ほんとにおめでとうございます。
優勝の重友選手は誠にあっぱれというほかありません。素晴らしい走りを見せてくれ、並みいる外国人の有力選手も押しのけての優勝。ロンドンオリンピックの候補選手としては、昨年8月韓国テグで5位になった赤羽有紀子選手(ホクレン)や同年11月の横浜国際で優勝した木崎良子選手(ダイハツ)たちと肩をならべたわけですが、それぞれの選手それぞれの思いを抱き頑張って結果を残しているので、誰を選ぶのにも落ちる選手のことを思うと辛くなりますね。
福士加代子選手の姿勢
福士選手はその後ペースダウンし、2時間37分35秒の9位となりましたが、最後までしっかり走る姿には、私感動いたしました。
スピードランナーゆえに、ゆっくりのペースを守って走ることの難しさがあることを解説の増田明美さんや有森裕子さんたちが話されておりました。トップレベルの選手になると、そういうのもあるんですね。
福士選手は、いつもひょうひょうとして怖いものなしという雰囲気がするのですが、実はナイーブだそうで、周りの方への配慮も人一倍だというお話を増田明美さんがされておりましたね。
なんとなく、そういう感じも伝わってきます。心で泣いても顔で笑うって感じなんでしょうね・・・。今日も沿道に会釈する姿がテレビに映りましたが、ああいうところが彼女の性格を表していると思います。
スポーツマンとして素晴らしいと思うのですね。一流になっても、周りへの配慮を忘れない、ああいう姿に皆共感して、福士選手のようになりたいなどということになるのだと思います。
野崎あずさ選手
その間隙を突いて息を吹き返して来たのが、クロスカントリー(スキー)から転向した野崎選手でした。彼女の最後まであきらめない粘り強い走りは印象的でしたし、毎回自己新を出しているという結果の残し方にも素晴らしいの一言に尽きます。
一時は2位になりながら、最後トラックでウクライナのタチアナ・ガメラシュミルコ選手に抜かれて、3位になりましたが、2時間24分57秒は素晴らしい頑張りです。
ペースメーカー清水裕子選手
それから、私が感動したのはペースメーカーを務めた積水化学の清水裕子選手。
ハーフマラソンしか経験ないということでしたが、今回のレースの好記録を導いた立役者として彼女のことを忘れてはなりません。中間点過ぎまで、ほんとに、正確にペースを刻んで選手を導いてくれた、あのハートのこもった先導は、目頭が熱くなる思いで見させていただきました。
ほんとにありがとうございました。
本日の成績10位まで
最後に本日の成績を記録しておきます。まだまだ頑張ってほしい、福士選手や坂本選手が出て来る10位まで掲示します。
優勝・・・重友梨佐(天満屋)2時間23分23秒
2位・・・タチアナ・ガメラシュミルコ(ウクライナ)2時間24分46秒
3位・・・野尻あずさ(第一生命)2時間24分57秒
4位・・・堀江知佳(ユニバーサルエンターテインメイト)2時間28分35秒
5位・・・嶋原清子(セカンドウインドアスレチッククラブ)2時間29分51秒
6位・・・佐藤由美(資生堂)2時間32分49秒
7位・・・アイリーン・モガカ(ケニア)2時間35分36秒
8位・・・ローレン・シェリー(オーストラリア)2時間35分57秒
9位・・・福士加代子(ワコール)2時間37分35秒
10位・・坂本直子(天満屋)2時間39分27秒
皆さん、感動のレースをありがとうございました。お疲れさまでした。
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