プラムフィールズ27番地。

本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

< ロビンとマリアン >

2024年06月24日 | テレビで見た映画。
このロビンはロビン・フッド。マリアンは彼を愛した女性らしい。
1976年の映画。主役がショーン・コネリーと何とオードリー・ヘップバーン。

冒頭の3分くらいは視聴中止する気満々だったんだが。
でもまず、あの味も素っ気もない砦がね。あんな何にもないところに砦があるのも不思議だが。あの造型がちょっと気にいったしね。
リチャード獅子心王の首に投げた矢が刺さるなんて、オモシロイこともやってくれたしね。
3分で引き込まれたので、その後も大人しく見ました。

総じて――話はつまらないが、セットと役者が良かった。話はつまらないけど。

リチャード獅子心王とロビン・フッドの関係性がちょっとイイよね。
暴君と自由人の家来。でも忠誠心はある。暴君の方も家来への好意はある。
まあありがちだけれども。

リチャード獅子心王がリチャード・ハリス。なんか聞いたことがあるなーと思ったら、
「ハリポタ」の初代ダンブルドア先生でしたか!好きだったんだよねー。
今回の王様はすぐ死んでしまったが(ハリポタでは本人が死んでしまったが)、
序盤の見どころでした。

リトル・ジョン役が良かったですねえ。ニコル・ウィリアムソン。
いかにも英国俳優って感じで。ま、スコットランドだそうですが。

ショーン・コネリーはわたしこれで初めて見たよー。
007もいつかは見ようと思ってるのだが。こないだ初めて見た007シリーズの
「スカイフォール」が良かったもんだから、なんとなく上書きしたくない気持ちになって。
でもショーン・コネリーを何か1本見るとしたら、007の何かだろうなあ。
もしかしたら「小説家を見かけたら」は見たかもしれない。
飛行機の中かなんかで。小説を持っていたからそれを読んだだけの可能性もあるが。

そしてオードリー・ヘップバーンがこんな作品にも出てたんですねえ。こんなというか。
1976年の映画にこの年齢感で出ているのが違和感。もう一世代上のイメージ。
まだだってこの時点でかわいいですもの。
でも1993年までご存命だったわけだしね。享年63歳は若いね。

わたしはこの人の映画はかなり見ましたよ。でもまあ9作か。本作で10作目。
イングリッド・バーグマンの次に好きな女優。

今作ではあり得ないエンディングにしてしまう役なので、役柄的にはまったく納得できないが、
美しかったですね。あの美しい瞳で見つめられたらなんでも許せてしまうかな。
いや、許せないんですけど。

敵役だけど、代官役は魅力的だった。ロバート・ショウなる人。
だがおっさん2人の決闘シーンは編集でなんとかならなかったもんかね?
最終的には疲労困憊で体が動かなくなるというのはいいんだけど、
早々に「ふざけてるの?」と思うほど動きがにぶくなっているのがアカンかった。

話についてケチをつけるのは止めよう。
わざわざケチをつける必要もないほどの話だったもの。

わたしは中世イギリスのセットを楽しんで見ていた。
考証がどの程度されているのか(そしてセットにどの程度金をかけられたのか)不明だが、
町とか代官屋敷とか懐かしい気がした。ああいうの見せてくれるだけで
大人しく見ますよ。衣装とかもね。


話がダメダメなので、作品として評価は高くはならんが、セットと役者で楽しめた。
106分、飽きずには見ていた。しかし最後の10分は――というか、
森を出て戦う展開になるのが納得できなかった。
なのでそれ以降は「は?」と思っていた。そしてエンディングで再び「は?」という。
なんで突然毒殺。ヘップバーンにこんな謎な役はさせたくなかったなあ。

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