プラムフィールズ27番地。

本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

< ガラスの城 >

2024年05月05日 | ドラマ。
序盤、いまいちかなーと思いながら見ていたが、大部分は楽しめてた。
ただやっぱり少し古めかしさも感じた。初手から「松本清張」とあったせいかな。
仕事バリバリで酒も女も、の上昇志向の強い上司に憧れる傾向は近年ありませんよね。
わたしが知らないだけかもしれんが。

波留は健闘していた。……が、「グレイトギフト」をこないだ見たばっかりなので、
演技が若干かぶるなーと思ってしまった。
グレイトギフトの時もあんまり謎めいた女には見えなくて。
わたしは波留、好きなんだけど、明るく可愛いハートフルコメディで見たい役者だよね。
まあそればかりだと「同じ役柄しか出来ないからなー」とケチをつけるれども。

木村佳乃も久々に見た気がする。いろいろ出てるとは思うけど、
わたしが見たいドラマにはあんまり出てなかったんだよな。
姿を見ると私生活の大変さに思いを致さざるを得ないが、
それを別にして、いい役者だと思いますよ。

意外だったのが、丸山智己という役者がいつの間にか重みを加えてきていたこと。
わたしにとっては顔は時々見るけど名前は知らない役者さんで。
「ラジエーションハウス」の同僚でしたね。あのドラマは好きだし、好きな役だった。
けっこう年齢行ってるんですねえ。49歳ですって。
若手だと思っていたので、それがイケメンの部長役で出て来て驚いた。

たくさん出てるけれどもメインキャストとまではまだいえない。
だが、昨今中年で花開く役者もたくさんいるので、今後も頑張って欲しい。
野間口徹も今回初めて「VRおじさんの初恋」で主役ですもんね。
しかし野間口徹もまだ50歳か!もっと上だと思っていた。

塚本高史がすっかり丸くなって。体型的に。
武田真治は最近時々見ますね。微妙に癖ある役が出来るね。
満島真之介。高島政伸。癖系役者を上手に集めた。


……と、役者はいいんだが。
序盤中盤の話もいいんだが。

殺人の部分はとにかく無理がありすぎるねー。
特に死体の処理に無理がありすぎるわ。
あんな大きな木の根元を包むなんて大ごとでしょう。
それを夜中に包みなおして死体を紛れ込ませて。素人1人と、素人じゃなくても
女性1人では出来ない作業だろう。何しろ重すぎるもの。
重機とか使えないんでしょう?山の中の植木園ってわけでもなかったようだしね?

それを乗り越えたとしても、植える時に気づくだろうなあ。
気づかれたらその木がどこから来たかは明瞭なんだから、あっという間に調べがついて
終わりですな。まあ小説で読んだら文章の力でごまかせてしまう可能性はあるが、
少なくても映像作品でそう説明されても無理。

ミステリは、オチが不条理なら他がどんなに良くても名作たり得ないという意味で
ハードルが高い。今作はそのオチに敗れたように思う。

面白かったが。とにかくオチが。


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