フィギュアスケート ＧＰシリーズ ファイナル ２０１４ 男子。

ショート。


ユヅル。４回転きれいに降りたなー。
まあ転んで今季最高得点ていうのもちっとアレだが。

彼にはショパンの曲合う。曲の選択が昔から上手い。
ハズしたことないでしょう。それも地味に難しいことだと思う。
衣装も、少し雰囲気似過ぎてて飽きるかなという部分はあるけれども、いつも似合うデザインだよね。
セルフプロデュース力が優れているんだろう。もちろんサポートスタッフの手柄でもある。


ボロノフ。着氷姿勢が気に入らんなー。
プログラム、粗いというか、ボツボツ切れちゃってるよね。この辺が曲の繋ぎという部分か。
ジャンプは高いけれども、全体的な調和という意味では、プログラムのバランスが悪い。


無良くんはトリプルアクセルはきれい。前にも言ったが、闘牛士の歌の部分の振付をもう少し考えればいいのになあ。
せっかく弾むようなリズムでボーカルも入ってるのに、曲調と関係なくスピンとかしてるのが
なんだかとっても勿体ない。そういうとこフェルナンデスが上手だよー。見習った方がいいよー。


町田は振付がバレエ風。情感をこめた滑りは相変わらずで良い。
前々から思ってたんだけど、コーチがグッチ裕三の頭のいい弟、という感じだよね。


フェルナンデスが２年ぶりくらいにがたがた。これは母国開催のプレッシャーなのか。
変な所でつまづいてたし。後半は取り戻したけど。


コフトゥン。今回は内容もいまいちでしたな。ボレロの曲調を活かせてないと思うんだがなー。
何ですかね。盛り上げが足りないよね。全体の強弱がないっていうか。



男子ショートはみんなボーカルなしか？



※※※※※※※※※※※※



フリー。


無良くんの３Ａはトリプルに見えないほどゆったりした余裕あり。え、今のダブルじゃないの？ってくらい
前にも後にも余裕がある。
今回はまとめることに比重を置きすぎて、ノリがいまいちでした。
まあまとめることが出来たのはえらいよ。と、贔屓のわたしは言ってしまうが。


フェルナンデス。前日散々だったショートに引き比べ、またリッパに立て直して来ましたねえ。
きれいな４回転だった。ボーカルと振付が見事に合っている。よく出来ました、と花まるの出来。
……しかし心からホメるには、この人、今アレがアレなので、わたしの心にはわだかまりがあるのだが。

こういうお芝居系の振付は目下この人が第一人者かもね。パトリック・チャンもこれほどはやらないもの。
太刀打ちできるとしたら唯一町田か。


ボロノフ。今頃気付いたが、振付個性的ですね。個性的な振付はいいですよ。
みんな同じようだとつまらないもの。まあ今回の彼のこの振付が好きだとは言えないが。


コフトゥン。今回の彼はいつもよりうっすら好きかな？いつもよりちょっとタメがあったかな？
やっぱりもう少しプログラム全体の強弱を意識してみたらいいのではないか。
今回のジャンプは若干ひょろひょろしてたね。


町田。ここ数年、これほどメタメタな町田――久しぶりに見ましたな。
集中力に欠けた？町田の力の半分は思い込みと集中力で出来てるのに。（←当社比）
体調が悪かったというんじゃなければ、むしろここまで崩れることがギモンなほどの出来。
悪いながらも上手くまとめる、ということがこの２年でほんとに上手くなっていたのに。

おそらくこのプログラムは来季持越しだな。今季中に完璧には仕上がらないだろう。
この完成度では本人は納得できまい。


ユヅルの時はすごい歓声。
４回転は２回とも滑らか。軽い。……何ですかねえ。
その他のジャンプも、コレオも、スピンも。軽々。自由。……ほんとに何なんですかねえ、この男。
ルッツの転倒さえご愛嬌に見えたわ。

まあ今回の演技はあっさり味。本来は「オペラ座」だし、もっとこってりやってもいいところだが。
いつもよりは体力温存したかな。
この人は、いつか３００点超えをするのではないかと思えて来たよ。だってあとほんの１２点。
ショートでは１００点オーバーもあるんだし、彼が天地人を揃えて来た時、一体何が起こるのか……
コワイ気さえする。

もう連覇が連覇、ってだけになっているな。すごいことではあるのだろうが、単に通過点に過ぎない。
上へ上へ。彼の翼は、一体彼をどの高みまで連れて行くのだろう。






山本草太。もうこれは必ず来ますね。自明ですね。
宇野昌磨。もう何年も前から見ているからようやくここまで、という感が強い。
年に似合わない表現力に年齢が追いついて来て、バランスが良くなってきた。
全日本楽しみ。