Cogitatum qua cogitatum

ちょこちょこっと載せています。

FinePix F10

2008年02月12日 23時47分59秒 | FinePix F10
カメラなんていらない。旅行に行くときだけインスタントカメラ(正しくはレンズ付きフィルム)を買えばいいや。でも、人を撮るのが好きではなく、「写るんです」に風景写真ばかり。それが、FinePix F10を買うまでの私でした。多分。

デジカメが急速に普及して周りが、けっこう持ち始め、その流れの中で私も買いました。いろいろネットで調べて買ったのが、このFinePix F10。人からは「大きい」と言われますが、逆にこれが持ちやすくて、重さもちょうどよく、1/6秒位までなら手持ちでぶれなくとれます。買ってから2年半。決して多くはありませんが、今日までに写真と動画合わせて5,173枚ほど撮っている愛機です。このカメラを使う中で、カメラのことをいろいろと知りました。特に花火を撮る中で知りました。




1.マクロ

FinePix F10の今の印象を聞かれたら、マクロカメラだなんて応えそうです。ここのところのflexaretⅣの分解、整備、組み立ての記録は、このカメラのマクロモードでずっと撮り続けていました。マクロ以外だと、どうものっぺりした写真が撮れてしまうのですが、マクロはいい感じで撮れます。



初めてマクロを使った時の写真です。この時は、家族旅行で特にやることもなく暇だったので、撮りまくってました;






2.普通の写真

どうも、満足できなかったのは、マクロ以外だと、開放(F2.8)だろうが最小絞り(F8)だろうが、被写界深度の深い、そしてのっぺりとした写真になってしまうことでした。確か、焦点距離が8mm~24mmなんですよ。35mm判換算で36mm~108mmだそうですが。


日比谷のゴジラさん


高尾山にて

でも、コンパクトデジカメゆえに、人目を気にせず撮れるのはいいですね。


母校の学祭にて

これ、最終日の夜に学祭で屋台に使った垂木を燃やす企画なんです。外堀の内側、靖国神社の隣の大学でこんなことをやっているのが嬉しい。






3.花火

去年の夏のことでした。それまでは、花火をこのカメラで撮ると、絞りやシャッター速度はカメラが勝手に決めてしまうため、絞りが開放になり、間違いなく白とびしてました。しかし、ネットや雑誌で見るような花火の写真をこのカメラで撮りたい!と思ったので、早速、作業に取り掛かりました。やったことは簡単です。ND4フィルターを装着するための筒を作りました。そうして出来たものを装着したものが、次の写真の状態です。



径の違うフィルターを三枚買ってきて、それぞれ筒につけ、三枚重ねまで出来るようにしました。上の写真から、一番上のフィルターを外すと…、



こんな状態です。実際に花火を撮ったときには、3枚重ねだと暗すぎたので、この写真と同じ2枚重ねの状態で撮っていました。ついでに、この一番上のフィルターを外すと…、



こんなんです。同じ径のフィルターを三枚勝ってきて重ねればいいではないかと言われそうですが、この当時はフィルターについての知識が全くなく、また、この時買ったフィルターが初めて買ったフィルターでした。また、当時はこんな言葉しりませんでしたが、「ケラれないように」順々に大きいフィルターを上に重ねるようにしようなんて考えていました。ただし、厚紙を何層も重ねた筒にフィルターを取り付ける際に、通常、フィルターの被写体の側を向く方を紙ではさんで固定できたので、知識がなかった分、上手くいったかなと。



このようにフィルターを載せて、更に、外側に厚紙を重ねていったのでした。けっこう上手く出来たので、同じように厚紙を用いてケースまで作っちゃいました。詳しくは書きませんが、ケースの底の構造だとか、強度だとか、かなりこだわってつくっちゃいました。思えば、この時から、flexaretⅣを分解する流れがはじまっていたんじゃないかと思います。当時、まだflexaretⅣは購入しておらず、また、その名を知りもしませんでしたが。



そして、手持ち花火で試し撮りをし、千葉県の手賀沼花火大会に行きました。周りは、三脚にデジタル一眼レフを乗せている人ばかりでした。その中で、一人だけ三脚にコンパクトデジカメ。しかも、変な筒をつけての撮影です。FinePix F10にはバルブがなく、かろうじて、3秒から15秒の間で何段階かの露出時間を選べるモードがあるだけです。だから、露光時間を設定して、シャッターを押したら、後は運に任せるだけなんです。思っていた以上に連発が続くと飛ぶし、打ち上げと次のと打ち上げとの間が長くなると、さびしい写真になります。さて、どんな写真が撮れたかというと…


F2.8, 8"

これは、手賀沼花火大会の写真をネットで見て回っても、同じところを撮った写真を他に見なかったものです。当時は奇抜な花火になっちゃったと思ったけれど、今になってみると、ちょっといいなぁって。水中花火もちゃんと撮れましたよ。


F2.8, 10"

写真とって、家に帰ってパソコンに取り込んで拡大したときの興奮と来たら!今でこそ花火モードを搭載したコンデジが売られているようですが、FinePix F10が店の棚に並んでいた頃は、そんなものなかった。上手くいってとても嬉しいものでした。若干、飛んでますが。

手賀沼の次には東京競馬場の花火大会にもカメラを持っていってきました。家族連れが多く、前の方で三脚立てて撮影したら、畢竟邪魔になるから、できるだけスタンドの上に行ってとりました。なので、屋根が写ってます。


F2.8, 15"

向こう正を一杯に使って打ち上げる部分や、高さの低い花火は屋根なく撮れました。


F2.8, 15"



4.露出計として

単体の露出計を持っておらず、FinePix F10を露出計代わりにしています。このカメラ、何故か、ISO100の下にISO80があります。かなり後に発売されたFinePix F40dには、ISO80がありません。ISO80があると、ISO160のフィルムで撮る際に、F10のISO80で測ったシャッター速度を単に半分にして、その数値から、絞り込んだ分だけ計算すればいいわけです。

ちなみに、うちの父も母も、一台ずつFujifilmのコンデジを持っています。コンデジはFujifilm。そんな家族になっています;でも、母の持っている一眼はCanonですし、私は他に舶来のクラカメとピンホールカメラしか持っていません。


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