お母さんと読む英語の絵本

読み聞かせにぴったりな英語絵本から、米国の子どもたちの世界をご紹介
子どもをバイリンガルに…とお考えのお母さんに

アフタークリスマスの恒例イベント

2010-12-27 | from Silicon Valley

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クリスマス明けの26日は「ホワイトセール」とよばれる冬物大バーゲンセールのスタートです。感謝祭明けと同様に朝早くから開店するお店にお客が殺到します。

でも今年は、"不況慣れ"して財布の紐の固くなっているお客を呼び戻そうと、どこの店でも感謝祭明け(11月末)どころかハロウィンの前後から(10月末)から既に値引き合戦が始まっています。それも見たこともない程の規模で、近所の量販店ではクリスマス前にはもうクリスマス用品が70%引きになっていて、このままではホワイトセールはどうなるの?と興味しんしん。

感謝祭明けの買い物がクリスマスプレゼントなのに対して、クリスマス明けの買い物はほとんど自宅用あるいは自分のため。クリスマスの翌日からは、まさにファイナルセールで冬物はほぼ底値になりますが、嬉しいことに、まだまだ寒くて冬物を着るチャンスはたくさんありますから、若い人たちはまずはお目当ての"今年の流行"をゲットしに先を争います。ドレス、コート、ブーツ、バッグなどなど。お店にサイズがなかったら……以前は近隣のお店に電話して探しまくったものですが、今は携帯電話でオンラインショップの在庫を確認。お店では試着してサイズをきっちり確かめ、デザインの細部や色の具合や肌触りを確認するだけ。小売店はオンラインショップと売り上げを競うのですから大変です。

そんなリアルショップの最近の集客戦略は、「その時その場にいなければゲットできない」タイムセール等の企画で、リアルなファン顧客を引き付けること。特に若い人に人気のブランドショップは、わざと「マスメディアには広告を載せない」ところも多く、ちゃんとショップに来てくれた「あなただけに贈る」セールというメッセージを前面に打ち出した集客戦略ガ増えています。こうしたサプライズ企画は、その場に来合わせたお客がこぞってテキストや電話やツイッタ―等で友人に知らせるので、広告をうたなくてもたちまち満員御礼になること請け合い。ソーシャルメディア時代の新しいセール戦略です。

おとなたちの恒例の買い物は、来年のクリスマス用グッズ。カードやラッピングペーパー、クリスマスディナー用の赤や緑のナプキンやテーブルクロス、あるいはシャンペングラスやサンタさんやトナカイの絵の付いたマグカップなど。こういうものはクリスマス前の1週間くらいしか使わないのですが、やっぱり"あれば楽しい"もの。既に持っていても「あ、かわいい!」とつい手が出て、だって毎年いくつかは壊れるから「ストックしなきゃ」と言い訳しつつ……買いこみます。

私の今年のホワイトセールめぐりは、周囲にたくさんいる1、2,3月生まれのひとたちへのプレゼント探し。周囲には、家族にも、友人にも、仕事仲間にも、日本流に言う早生まれが多く、毎年クリスマスが終わったあと春までずっといくつものプレゼント選びとラッピングが続くので、今年は、これらの早生まれ組のお誕生日のプレゼントを、気分的にゆったりできて楽しめるクリスマス明けに買っておこうと決めています。

ところで、アフタークリスマスセールの最大の特徴は、実は、買い物ではなく、返品コーナーに人が詰め掛けることです。建前は、クリスマスにもらったプレゼントの返品・交換なのですが、これがまさに百聞は一見に……。驚くばかり多くのリターンに「特設コーナー」を設けるお店もあるほど。

実際、アメリカはほんとうに「なんでも返品・交換」できてしまいます。包装を解いていないもの、未使用のものはもとより、すでに使ってしまったものまでも「使ってみたら不具合があった」と言って返してしまうのです。返す方も返す方なら、お店のカスタマーサービスの人もまた実にあっさりと受けとって返品に応じてしまうという、日本人の常識ではとても考えられない光景が、そこかしこで展開します。

だから例えば「ティーンエイジャーの常識は、パーティドレスにはプライスタグをつけたままでパーティに着て行くこと。翌日には『サイズが合わなかった』と言ってお店に返しに行くんだもの」なんて、まことしやかな噂まであります。確かにイブニングドレスはほとんど1回しか着られないし、特にクリスマスのドレスは他の機会には着回しにくいクリスマス独特の色やデザインのものもあるので、返品戦略は賢い(悪賢い!)戦略。実際にも「返品できません」と断ってある大幅値引きのファイナル・セールの商品以外はたいてい何でも返品できます。

さて、私自身が一番驚いた経験は、アメリカに引っ越した最初の年の12月26日に、ターゲットという大手ディスカウントストアで、中年の男性がプラスチックのクリスマスツリーを返品するところに居合わせたことです。カスタマー・サービス担当の店員さんが平然とそれを受けとったのを見たときには、驚愕のあまり、ひっくり返りそうになりました。







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