Zagazoo
愛しあっている若いカップルに、男の子の赤ちゃんがやってきました。
可愛い可愛いと、ふたりでとりあうようにして育てているうちに、あら大変!赤ちゃんは突然わけのわからない怪獣に変身してしまいます。
ある時は泥足で家じゅうを汚して歩き回るサイもどきに、ある時は、あたりかまわず鼻やお尻を振り回して家具でも何でもこわしてしまうゾウもどきに、ある時はすさまじい音楽だけをかきならす騒音怪獣に・・・。
両親はひどく困惑しますが、やがて、怪獣は・・・ハンサムな青年になります。
一人立ちした青年に、やがて恋人ができ、若いふたりは一緒に楽しい時間を分け合います。そうして、ある日、ふたりは仲良く青年の両親を訪ねてきました。
ところが・・・両親の家にいたのは、かつての若い両親ではなく、太って、見るからに老けこんだ2羽のペリカン!だったのです。
青年は驚きましたが・・・青年と恋人は、その2羽のペリカンと、それぞれ仲良く肩を組んで・・・。
この本は、私の友人の息子の愛読書でした。彼は2歳のころから大喜びで読んでもらっていたので、子どもにも十分に面白いのだと思います。
が、実は、この本は、子育て最中の一時期、娘のではなく、私自身の愛読書でした。ですから、今日の私のおすすめは「お子さんにこの本を買うときには、もう一冊あるいはもう二冊買って、お子さんのおじいちゃま、おばあちゃま方にプレゼントされてはいかがでしょうか?」というものです。きっとお喜びになると思います。