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お母さんと読む英語の絵本

読み聞かせにぴったりな英語絵本から、米国の子どもたちの世界をご紹介
子どもをバイリンガルに…とお考えのお母さんに

くまさん その1:カバーストーリー

2013-11-18 | about 英語の絵本


 子どもたちにもっとも親しまれている動物は?と聞かれれば、なんたってクマさん!

 "ぬいぐるみ” といえば、やはり一番人気はクマさん。ぬいぐるみだけでなく、絵本はもとより、映画やテレビにも、ゲームにも登場して大活躍です。

 でも、なぜクマさん?あらためて考えると不思議です。犬や猫のようなファミリーペットでもなく、また日常しばしば見かける動物というわけでもなく、しかも 野生のクマはなかなかに獰猛で、人間を襲うこともあります。絵本に登場するクマさんたちのキャラクターとの落差は、なかなかに興味深いことです。

 さて、今日は、表紙にクマさんが出ている絵本をラインナップしてみましょう。

 まずはビル・マーティンの "Brown Bear Brown Bear, What Do You See?(邦訳:くまさん、くまさん、なにみてるの?)" があります。アメリカ人なら、ほぼ誰でもタイトルをそらんじている人気絵本のひとつです。いろいろな動物が出て来る絵本ですが、やっぱり表紙はクマさん。

Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?
Puffin


 思いっきり両手を広げてギュッと抱きしめるのを "ベアハグ(Bear Hug)" といいます。心からの親しさや同情を表す時、また小さい子への愛情を思いっきり表現するとき、この大きなハグをします。子どもたちはこれが大好き!そして、だからみんなにやさしくしてあげようと思った女の子は、みんなにこの大きなハグをしてまわりました、という絵本 "Hug a Bug" の表紙で彼女がぎゅっと抱きしめているのは、いかにもやわらかそうな大きなクマのぬいぐるみです。

Hug a Bug
HarperCollins


 最後は、ながいこと娘の愛読書だった絵本 "Jamberry" をご紹介します。クマさんと男の子がナンセンスなことば遊びに興じます。表紙を見ているだけで、陽気で愉しい気分になるでしょ?

Jamberry 25th Anniversary Edition (I Can Read Series)
HarperCollins


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Bad Hair Day!  なにひとつうまくいかない日

2013-11-16 | about 英語の絵本


 ”Bad Hair Day!” という表現があります。直訳すれば「ひどい髪の日」ですが、実は、俗語で「何ひとつうまくいかない日」という意味です。そして、何ひとつうまくいかない日には誰でも不機嫌になりますから、「何ひとつうまくいかないので、私は今日は不機嫌!」という意味でもあります。

 実際、毎日ちゃんとできているのに、なぜか今日に限ってどうしても髪型が決まらない日っていうの、ありますよね?で、そういう日は気分悪い!それから、なんだかわからないけど、何もかもうまくいかない日っていうのも、ありますよね?で、そういう日も、もちろん気分が悪い!

 アメリカには、そんな日につけるバッジがあったり、



 そんな日にかぶる帽子があります。



 バッジや帽子を見ると、友だちや同僚が慰めてくれるんです。だって、みんな覚えがありますから。

 さて、そんな日、あなたならどうします?

 アレクサンダーは「もう、ヤダッ!オーストラリアに引っ越すっ!」と叫びました。

 子どもにだって、何ひとつうまくいかない日、というのがあるんです。"Alexander and Terrible, Horrible, No good, Very Bad Day" は、アレクサンダーのそんなツイテナイ一日のお話です。子どもたちの圧倒的な共感をよぶこと間違いなし!の1冊です。

Alexander and the Terrible, Horrible, No Good, Very Bad Day
Atheneum Books for Young Readers








 
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感謝祭のはじまり

2013-11-14 | about 英語の絵本


 イギリスから渡ってきた清教徒たちをアメリカ大陸で待ち受けていたのはニューイングランドの酷寒の冬でした。開拓も始まらないうちに、慣れない土地での、きびしい冬に、大勢の死者を出した彼らを助けたのが先住民のワンバノアグ族でした。

 生き延びたひとびとは勤勉に働き、気候に恵まれた翌年は豊穣の年となりました。清教徒たちは前年の恩に深く感謝してワンバノアグ族を招き、ともに実りに感謝しつつ、収穫を祝うディナーのテーブルを囲みました。これがサンクスギビングデーの由来,アメリカの感謝祭のはじまりです。

 子どもたちは今も、家庭で、学校で、初めての感謝祭の由来を学んでいます。

 "This First Thanksgiving Day: A Counting Story" は、ちいさい子が「はじめて読む」サンクスギビングの本として最適な一冊。

This First Thanksgiving Day: A Counting Story
HarperCollins


 見開き2ページにわたる明るくて伸びやかな挿絵は、いかにもニューイングランドの秋らしい風物を、素朴に、いかにも秋らしい蜂蜜色から錆朱までの色合いで描いています。

 お話は、カウンティング・ブックのスタイルで、ごくシンプルにまとめられています。すぐに読めて、小さい子向きの読み聞かせにぴったり。また、ページのあちこちに「七面鳥が隠れている」趣向は、子どもたちを興奮させ、楽しませます。

 3歳からお薦めとありますが、もっと幼い読者でも十分に楽しめます。

 
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なつかしい秋

2013-11-13 | about 英語の絵本


 人気絵本作家ロイス・レンスキー(Lois Lenski)作・画の絵本 "Now It's Fall"は、秋の訪れを感じたら、小さな子と一緒に読みたい絵本です。旧き良き時代はかくも・・・と思わせる古典的で上品な仕上がりのイラストに、すっきりとシンプルなテキストがぴったりマッチ。大人には幼いころの思い出をよみがえらせ、子どものノスタルジックな想像をかきたててくれます。

Now It's Fall (Lois Lenski Books)
Random House Books for Young Readers


 つもった落葉の山を蹴飛ばす時の、あの感触!あの匂い! 木からもぎとったリンゴの、中から光っているような、あの色! パンプキンパッチで持ち上げるカボチャのごつごつした、あの感触!あの手応えと重さ!

 ページを繰るごとに、平凡な日常の、誰もが知っている、でも、秋ならではの風物詩がページいっぱいに広がります。アメリカの四季を知るための格好の教材。小さな子どもと「秋って…?」のあれこれを共有するには最適の絵本です。

 もう30年以上も小学校で教えている友人は「幼稚園から3年生までの子どもなら、もう絶対に大好きな本よ!」と太鼓判を押して薦めてくれました。「お互いの経験を分かち合うきっかけづくりにぴったり!」なのだそうです。

 邦訳も出ています。

いまはあき
あすなろ書房


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アートで科学

2013-11-12 | about 英語の絵本


 今日の絵本はロイス・エイラト(Lois Ehlert)の"Red Leaf Yellow Leaf"です。

 色鮮やかな絵本です。赤ちゃんも大喜びで眺めます。また、切り紙のコラージュなどの仕掛けや作りも楽しい絵本です。作家が大いに楽しんで作ったであろう、その思いがそのまま伝わってきます。

Red Leaf, Yellow Leaf
HMH Books for Young Readers


 お話は、お店で買われて子どもの家にやってきた木の"生い立ち"と“成長”の物語。そっけないくらいシンプルでわかりやすいテキストは、細部まで科学的にも正確で、まるで教科書のよう。大きな文字でお話の本文が書かれ、小さな文字で、邪魔にならないように科学的な注釈までがつけられています。小学校の理科の先生がこの絵本を副教材に使っていると聞いても、なるほどとすんなり納得できます。でも、デザインも素晴らしく、何よりきれいなので、教科書臭さはまったくありません。眺めて愉しい、まさに「絵本」です。

 巻末や表紙裏に"おまけ"の解説までついています。たとえば木陰を求めて集まる鳥たちにあげる餌のレシピまで載っているという、情報満載ぶり。ですから、読み物としては、読み手の年齢に合わせてだんだん深読みしていける構造になっていて、毎年秋が来るたびに読み返しも飽きず、長く楽しめます。

 邦訳も出ています。

あかいはっぱきいろいはっぱ (かがくのほん)
福音館書店


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