ソーシャル・イノベーション大阪(SIO)ネットワーク

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災害時の障害者に対する支援方法まとめ☆ミライロ

2011年03月13日 | Weblog
当事者目線で身体障がい者や視覚障害者を支援する社会的企業(株)ミライロさんからのメールを転載します。

【広く災害現場に転送歓迎】ーーーーーーーーーーー

このたび「東北地方太平洋沖地震」により、
被災されたみなさまには心よりお見舞い申し上げます。

被災された障害のある方々への支援方法をまとめております。
随時更新をしております。

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障害のある人の中には「周りの人に迷惑がかかるのでは?」と思って
避難などをためらう方もいらっしゃいます。

もしそういう方を見かけた場合は、
ためらわずに手助けをしてあげるようにしてください。
ただし、押しつけにならないように注意も必要です。
「何か困っていませんか?」この一言をかけてあげて下さい。


■車椅子使用者など、自力で移動が難しい方々のために

・移動方法
車椅子のタイプや障害のレベルにより適さない運び方もあるので
必ず本人に確認を取って下さい。

<階段や段差など車椅子ごと抱えて運ぶ方法>
・安全のためにも必ず3人以上で行って下さい。
・車椅子のブレーキをかけ、なるべく水平に保ちながら、
上りの時は前向きに、下りの時は後ろ向きに降ろします。
・1人が右、1人が左、最後の1人が後ろから抱えます。
 
・褥瘡(床ずれ)の防止
寝たきり状態などで長時間、体の一部分の血行が圧迫されることにより
ただれが起こったり皮膚や内部組織が腐った状態になってしまいます。
一旦床ずれが発生すると容易に悪化していき手術が必要になることもあります。
必ず周りの人が手助けをして体位変換を行ってください。

<体位変換のやり方>
:一定時間(約2時間)ごとに体の向きを変える。
:皮膚を清潔に保つ。
:体の浮いた部分や体が重なる部分にクッションやタオルなどを挟む。


■聴覚障害のある方々のために

・情報提供手段
唇の動きだけでは正確に伝わらない場合があります。以下の方法をとってください。
:筆談
:携帯のメモ、メール画面に打ち込む
:避難経路などの説明は絵や文字を紙に描く

・ライトの確保
聴覚障害者は暗闇の中では手話、筆談ができません。
必ず手の届くところにライトの確保をしてください。


■視覚障害のある方々のために

・移動方法
:「お手伝いしましょうか?」などまずは声をかける
:視覚障害者に誘導者の肘の上を握ってもらう
:視覚障害者の横か半歩先をゆっくりと歩く
:方向を示す時は、時計の針の位置で伝える
:狭い所や人ごみでは「私の後ろを歩いてもらいます」と声をかけて一列で歩く
:段差、上り坂、下り坂がある場合は声をかける


■自閉症や発達障害のある方々のために

中には非常時の環境に体調を崩したりパニックを起こしてしまう方もいます。
皆が落ち着いて行動できるように、周囲が気を配ることが大切です。

・支援をされている方やご家族の方に「何か困っていませんか?」と声をかけてあげてください。
・これからの行動やスケジュールを目で見てわかるよう絵や文字を使ってゆっくり説明してください。
・話し方については、わかりやすく簡単なことばを使ってください。話は短く切って、一問一答のように確認しながら話してください。

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※追加の情報等がありましたら、お手数ですが「info@mirairo.co.jp」までご連絡下さい。

今後、弊社にできることを考え実行し、少しでもお役にお立てれば幸いです。