「緑の日本」 マエキタミヤコさんの言論

原発には日本の民主主義の機能不全が現れていると語るのは、政治団体「緑の日本」を立ち上げたマエキタミヤコさん。

「多くの人がリスクに対して鈍感なのは原発があるからだと思います。原発という危険な装置は民主主義を低く保たないと維持できない」

マエキタさんは、日本の政治不信、民主主義の不全、官僚支配、そして原発を維持して来た日本の体制は実は一体の者だと語ります。

「政治ってもっと朗らかで、 快活なものなんじゃないか。こんなに不安だったりおどおどしたり声が小さかったりするのはおかしいんじゃないか。その原因はきちんと民主主義を積み上げて いってないからなのではないか、と思っています」

そして、それを変えるヒントも民主主義の再構築にあると。

「政治のリアリティは、自分たちが主体なのだというところから始まります。主権在民は自動的には機能しません。文句を言うだけでは民主主義は現実化しない、文句を言うことだけでは参加にならない。社会を良くしたい、という気持ちを持つのなら、いざと なったら立候補するぞ、と覚悟する。そして、原発と決別できそうでできない今こそがその、『いざという時』です」

原発を止め、同時に日本を変える方法を正面から語るマエキタミヤコさんのシンプルで分かりやすいメッセージがこの本に収録されています。